潤徳小学校学校課訪問
上の画像は、今朝、市役所から見えた富士山と、中央公園の紅葉です。
本日、潤徳小学校学校課訪問を行いました。
本校は、特別支援教育の研究課題校です。
ICT活用推進校、校務支援システム推進校でもあります。
本校の研究の特色は、特別な配慮を必要とする児童に対する指導や支援だけではなく、障害にかかわらず、どの子にもわかりやすい指導や支援ができるように、「教師の授業力の向上」を目標としていることです。
日々の一斉指導の中で、どの子にもわかる授業づくりを目指しています。
校務支援システムはフル稼働で、 校務の情報化、効率化をはかっています。 週案簿の評価欄はぎっしり入力 されています。 | 「特別支援教育の授業の枠組み」。校内研修会で先生方が出されたアイディアが職員室に貼られています。 |
空間等の整備(教室前面は刺激量を 調節し、時間を見通せる時計を設置)。 | 時間等の整備(一週間のスケジュールを提示して見通せるように・・・)。 |
教室環境の整備(清掃道具入れも、道具のならべ方を画像で提示)。 |
◆本校のICT活用は日常化しています。
第5学年社会科「わたしたちの生活と 工業生産」 ICT活用指導力Bー4 白地図作業帳を大きく提示して、 自分たちの書き込んだ内容を確認しています。 | 第4学年社会科「玉川兄弟と玉川上水」 ICT活用指導力Bー2 教科書の絵を拡大し、児童の考えを深めます。 |
第4学年学級活動「食について考えよう」 ICT活用指導力Bー2・3 関係するWebサイトをどんどん提示して 考えを深めます。 | 第5学年音楽「音楽の変化を楽しもう」 ICT活用指導力Bー1 今月の歌の歌詞が、プロジェクターで黒板の上に大きく映し出されています。 |
第2学年生活科「おうちの人に学習発表会の招待状をプレゼントしよう。」 ICT活用指導力Cー3 お絵かきソフトで、おうちの人へ招待状を作っています。 |
◆研究テーマ「わかったできたを引き出す授業の基礎基本ー特別支援教育の視点を生かして」
5時間目は研究授業でした。
第3学年算数「かけ算のしかたを考えよう」 ICT活用指導力Bー2・3
授業の最初の「つかみ」は百玉そろばんを使って九九の復習。 | 教科書を拡大し、スモールステップで説明。 |
必要な部分をさらに拡大し、一目でわかる 工夫を。 | 「次の作業は・・・」見通しをもった授業展開。空白を作らない・・・ |
◆研究授業は、ICTが大変効果的に活用されていました。テンポよく、余計な刺激や無駄がない焦点化された授業でした。
本時のねらいである「繰り上がりのない2位数×1位数」の筆算の仕方は全員が理解し、用意した練習問題もできました。
児童の「わかった、できた」という達成感を引き出すというテーマにそったものでした。
◆研究協議会では、教師の授業力の向上に向けて、質の高い協議が行われました。
本当にテンポのよさだけでいいのか・・・空白を作らないことは大事だが、時には考える時間の空白を作り、もっと考えを深めたり、
子どもたちが討議しながら学び合ったりする場面も必要なのではないか・・・といった意見も出されました。
また、一人一人のつまずきを克服させるには、一斉指導では限界があり、ICTを活用した個別指導により実現することが可能です。
(現在ひのっ子教育21開発委員会で挑戦中)
特別支援教育を実施していく力は、ICT活用指導力と同じように、教師の指導力の一つです。