「七生中のICTの向上に尽くしてくださってありがとう」
明日から三沢中学校で3週間のICT導入活用期間が始まります。
市内8校の中学校のうち、すでに5校が終了しました。
メディアコーディネータを派遣しているのは、日野一中と大坂上中と合わせて3校になります。
以下、先週まで3週間、七生中学校に行っていたメディアコーディネータの感想です。
◇私が最初に一番力を入れたことは、授業前の環境整備です。
新しく導入された機器はどんな種類があるのか、どんな使い方ができるのか、そして機器が学校のどこにあり、どんな管理をしていく
のが七生中の先生方にとってよいのか、自分なりに考え整備しました。
最初は、「機器はいったいどこにあるの?」という質問が、「ナンバー○のセットを今日授業で使いたいから借りますね」
というものに変わっていきました。
テプラ(シール製造機)で各セットすべてにナンバー付けをしたり、どのアダプタかを明確にしたり、いらないもの(説明書やコードなど)
をまとめて片付けるなどした結果、多くの先生方に使っていただけるようになりました。
◇先生方はICT機器の使い方を知ると、どんどんご自身で使いこなしていかれました。
特に、体育の先生は、マット運動や、跳び箱運動の授業で日野市では新しい「スポーツミラー」の実践をされました。
これまでも市内の他校では、ビデオカメラとPCをつなぎ、生徒の映像を遅延させて振り返りに活用していたのですが、七生中では、
さらにスポーツミラー独自の機能を上手に活用し、9分割の静止画像に加工されていました。
これにより、生徒一人一人に根拠をもって説得力ある指導をされていたのが印象的でした。
「マット運動や跳び箱運動では特に効果があるね。生徒のためになるよ」とおっしゃっていました。
◇道徳の授業では先生方が書画カメラを上手に活用されていました。
3学年は全クラスで道徳の時間に、生徒が調査した「良い記事」「悪い記事」を全体で発表するという授業を行いました。
前日に全員分の記事やコメントを書画カメラのスキャナ機能でPCに保存しておきました。
当日のことを考え、順番に画像を保存しました。
当日の発表会はスムーズに行われ、準備のための余計な時間を省き、発表内容に時間をかけることが可能になりました。
書画カメラは本来、その場で生徒や教師のプリント等を投影させることに適していますが、事前準備にも効果的だと思いました。
◇授業はもちろん、校務分掌の文書作成や、学級だより作成など、ICTを使う場面はいくらでもあります。
多くの先生方が私を頼って「教えて下さい」と声をかけて下さるようになりました。
最終日が近づくにつれて、先生方から「もう終わりなの?」「また教えに来てくださいね」と声をかけていただきました。
また、派遣最終日には、校長先生から「七生中のICTの向上に尽くしてくださってありがとう」と言われ、とてもうれしく思いました。
自分自身が一番勉強させていただいたのですが、少しでもお役に立てたなら良かったな、とほっとしました。
メディアコーディネータが授業支援している様子を、七生中の先生が撮影してくださいました。