ICTに関する議会答弁
日野市議会(第2回定例会)開催中です。
一般質問3日目の今日、“いじめと不登校の問題”について質問を受けました。
具体的にICTに関連した内容の質問と答弁内容は以下の通りです。
?教員の事務作業を削減し、児童・生徒と触れ合う時間をもっと確保できないか。
?不登校児童・生徒の在宅での学習に、インターネットの活用を図るべきではないか。
以下、答弁内容です。
?教員に大きな手助けになる制度として、指導補助員や学力向上支援者の制度があります。
いずれも、クラスの一人一人の子どもを良く見てあげられるという観点から、強力な助っ人となっています。
次に、教員の校務の効率化に大きな力となる可能性をもつものは、ICTです。
日野市では、昨年度、先生方に一人1台のコンピュータを配備し、校務支援システムを導入しました。
校務の情報化は、最終的には子どもとふれあう時間を多く生み出すようにすることがねらいです。
具体的には、校務支援システムの活用により、スケジュール、連絡事項、その他必要な情報が瞬時に行きわたり、
会議の時間を大きく短縮することができます。
また、「ひのっこ宝箱」といって、一人一人の子どものよさや輝き、がんばったことを、校内の先生方みんなで入力
するメニューがあります。これにより、その子の良さを共有し、ますます輝かせていくことができます。
このように、日野市のICT活用教育は、人と人とのふれあい、コミュニケーションを大切にしています。
教員の負担軽減について、日野市にできることには限界がありますが、指導補助員や学力向上支援者等のマンパ
ワーを充実させるとともに、全国に先駆けて校務の情報化に努め、教員が「児童・生徒と触れ合う時間」を大切にし
ていきたいと考えています。
?平成18年度に、教育センター内にLANを敷設いたしました。
平成19年度には、「わかば教室」の学習室にコンピュータの配備をいたします。
このことにより、「わかば教室」に通う子どもたちにも、市内の各小学校と同じように、一人一人の学習状況、理解状
況に応じた個別学習の環境が整います。コンテンツも、各小学校に配備されているものを活用します。
この学習方法は、現在、大学教授の指導を仰ぎながら「ひのっ子教育21開発委員会」でも、研究を進めているとこ
ろです。
「わかば教室」の目的は学校復帰ですので、現在市内の小中学校で進められているICT活用教育に対応できるよう
な指導を進めていきます。
また、不登校児童・生徒の在宅での学習形態としては、インターネットを介したe-Learningシステムがあります。
この学習形態は、ICT活用教育推進室で実施した教員研修で実証済みです。
学校に通うことのできない児童・生徒にむけて、家庭で学習ができる機会を設けることで、基礎学力を身に付けるよう、
この「e-Learning」を取り入れて、個に応じた支援を行なっていく計画を立てています。
今年度は試行として、パソコンがあって、希望するご家庭の子どもを対象に実施していく予定です。
これを入り口として、在宅の学習から「わかば教室」への通室を促し、ひいては学校復帰と社会的自立へと誘ってい
く構想を練っております。
今後も、ICT活用教育推進室と教育センターが連携しながら、中学校用のコンテンツも整備するなど「わかば教室」
の子どもたちや不登校児童・生徒の子どもたちの学習を保障するための環境の充実を図ってまいります。