過去の推進室情報 2007年

学習の個別化とその指導法

ひのっ子教育21開発委員会の小学校部会が、南平小学校で開催されました。
第4学年「わり算の筆算を考えようーわる数が2けたー」 ICT活用指導力C-4
インタラクティブ・スタディ(コンピュータを使った個別学習教材)を活用した授業研究です。
授業者の先生は、開発委員会2年目のベテランの先生です。
インタラクティブ・スタディを活用した授業を数多く経験され、そのノウハウをお持ちです。

協議会では、まず、授業から学んだことを話し合いました。
「一斉指導」に慣れた先生方にとって、新たに「コンピュータを活用した個別指導」のノウハウを学ぶ機会となりました。
この話し合いをもとに、市内の小学校にも指導法のマニュアルを配ろうということになりました。



入口で子どもを迎えます。これが個別授業
のはじまり。
児童は席に着くとすぐにコンピュータの画面を出し、ノートを書き始めました。




友達に聞いたり、先生に教えて
もらったりしながら自分のペースで進めます。
教師用画面を見ながら、委員の先生方も支援方法を学んでいます。




教師用画面・・・長時間同じ画面から
進まない子どもを示すランプがつきました。
教師用画面・・・問題ごとの達成率が示されます。「どこにつまずいているのかな」




出口で一人一人の子どもに声をかけて見送ります。これが個別授業の終わり。委員の先生方の学び合いの様子。  
(協議会)




本委員会の指導者 東原教授。

◆委員の先生方から出された感想
 学習の個別化のポイントは・・・
  ・普段手厚くできない子にこそ個別指導をすること
  ・初めも終わりもいつもどおりの指示だけ
      (インタラクティブ・スタディの学習習慣・・・ノートを開くこと等)
  ・手厚いけれど余計な指導をしないために教師用画面を活用すること
  ・その教材の使い方
      (1時間用かどうか)をよく理解して使うこと・・・1時間でもあきないであっという間に終わる
  ・個別指導の計画(分析から見いだした発見に基づく計画)を作ること
  ・開始・終了時刻の個別化(終了数分前の合図)を図ること
  ・一斉の指示をしないこと、競争心をあおらないこと、安心して間違えるようにすること
  ・気軽に友達と話してもよい雰囲気を作ること
      「わからないことは隣の人に大いに聞きましょう」(人と人との相互作用を密に)
  ・意図的に働きかける子どもをあらかじめ決めること(1時間にほぼ全員を見ている)
  ・教室の授業と同じ感覚で(コンピュータ室だからといって特別ではない)
  ・教えあいもOK(答えは教えない、教えあいのルールはある)
  ・全員に指導補助の先生がついているような感覚で⇒教えることに慣れるように
      (評価情報を生かす)