「それぞれの学校で超えなければならない山があります」
都内の先進地区である日野市の校務の情報化について、特に校務支援システムの運用について教えて欲しいということでした。
推進室で日野市の状況を説明させていただいた後、実際に市内の小学校と中学校に案内しました。
学校で、実際に校務支援システムが稼働している場面を見ていただきました。
◆日野第七小学校で・・・
説明してくださったのは 大野副校長先生です。 | グループウエアの活用やセキュリティ対策について説明していただきました。 「小中連携校の掲示板を活用して、4校で今月30日の研究発表会に向けて指導案検討を行っています。」 |
時数・週案機能の週案画面。 |
何が効率化されたのですか?」という質問に、次のように答えておられました。
「教務関係の校務が非常に効率化しました。(授業)時数はより正確に簡単に出すことができます。
一度作るといろいろなことに反映されて便利です。初めの設定は大変な部分もありますが、一度やっておくと後が楽になります。時間が短縮されます。」
◆日野第四中学校で・・・
説明してくださったのは教務主幹の古田先生。秋山校長先生も同席されました。 | 成績管理機能を中心に説明していただきました。 「データを一元管理できます。通知表の印刷は一クラス5分でできてしまいます。」 |
時数・週案機能の週案画面。 |
「何が変わったのですか?新しいシステムの導入はすんなりいったのですか?」という質問に、次のように答えておられました。
「情報を全員で共有できるようになりました。今までは、成績処理の仕方が個人、各教科によってバラバラでした。
すべてがシステム上でオープンになるので、自然に統一されていきます。」
「新しいシステムを取り入れるにあたって、それぞれの学校で超えなければならない山があります。
本校では、まずは、システムを覗いてみて、触ってみて・・・というように進めました。
職員室の真ん中にプロジェクターを置いて、画面を映し出して常時見てもらえるように工夫もしました。
隣の席の先生同士が聞き合いながら、自然に学び合っている雰囲気が生まれてきました。」
◆校務支援システムの導入にあたっては、各学校で管理職や主幹の先生がリーダーシップを発揮し、いろいろな工夫をされてきました。
中学校では、教務主任の先生同士の連携が大きな力となりました(特に通知表作成時)。
今回、2校とも大変快く視察の依頼を受けてくださいました。
日野市では、先生方一人一人にコンピュータが配備され、校務支援システムが導入されたのが昨年の11月です。
校務の情報化が始まってからようやく1年たったことになります。
日野市への視察依頼は校務支援システムの導入時からありますが、
今回は、市内の学校の、「実践に裏付けられた自信」「超えなければならない山を超えたことによるゆるぎない安定感」を感じました。
1年前、校務の情報化の先進地区である上越市教育委員会を訪問したことがあります。
市教委の方は、大変気持ちよく視察を受け入れてくださり、日野市のためにたくさんのアドバイスをいただきました。
また、訪問させていただいた小・中学校も、親切・丁寧に取組を見せてくださいました。
この時、上越市が何年も積み重ねてきたことへの自信を感じました。
今度は日野市がその立場になったことを感じています。
視察に来られた自治体の校務の情報化を応援したいと思います。