理科におけるICTの活用
先日の三沢台小学校の理科の研究発表会では、ICTが道具としてうまく活用されていました。
理科におけるICTの活用については、以下のように考えています。
◆画像・映像等のWebコンテンツの活用について
理科は体験が重要であるとよく言われます。その通りです。
しかし、体験至上主義は、間違いです。
ICTよりも体験を重視すべきであるとか、ICTは必要ないなどという二者択一の問題ではありません。
電子顕微鏡をはじめ、地震予知や、ニュートリノの実験など、最先端の科学は、みな、メディアを介して可視化しています。
ICTの活用により誰も見たことのないことを実感できるようにしているのです。
ICTはあくまでも道具です。
体験を拡大してくれる道具であり、体験のための道具でもあります。
◆スタディノートの活用について
単元(指導すべき内容)との関係より、むしろ、指導方法との関係で活用すべきか否かが決まってきます。
あくまでも子ども達の表現・コミュニケーションの手段ですので、その単元をどのような学習展開にしていくか、子ども達の学びを深めていく必要があるかどうかによって活用すべきか否かが決まります。
◆e-黒板、書画カメラ等の活用について
黒板、チョークと同じように、日々の授業において日常的に活用できる道具にすぎません。
理科に限らず他の教科と同様です。特別に活用する道具というよりはむしろ普段の教具の一つです。
他の指導法や学習方法と組み合わせて用いられる道具の一つです。
★いずれにしても、ICT活用については実践してこそ効果が分かります。
日野市では、ICT環境が整っているからこそ、効果が予測されたら、まずは使ってみましょうということで推進しています。
使ってもみないうちから、ああだこうだと論議することは避けたいと考えています。
実践してこそ効果がわかり、より質の高い授業を目指すことができると考えています。