学校のICT化のサポート体制(メディアコーディネータ)
まもなく2007年が終わろうとしています。日野市のICT活用教育が飛躍的に伸びた年でした。
小・中学校のICT環境が整備され、ICT活用指導力の向上に向けて市内の先生方ががんばりました。
それを支えたのは、学校のICT化をサポートする体制です。
その一つとして、信州大学の東原教授の専門的かつ実践的な助言と、メディアコーディネータの活躍があります。
文部科学省では、現在、学校のICT化のサポート体制の在り方について検討中です。
このことについて、先日、『学校のICT化のサポート体制の在り方に関する検討会(第3回)』で、日野市の事例を発表する機会をいただきました。
その時のプレゼン資料が、文部科学省のwebページに掲載されました。
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/044/shiryo/07121207.htm
2学期は、特に中学校への3週間派遣を重点にがんばってきたメディアコーディネータです。
以下に、4人のメディアコーディネータの感想を紹介します。
◆中学校の先生方と一緒に、ICTを活用していかによりよい授業にするかについて考えさせていただきました。
国語では、デジタル教科書をただ大きく見せるだけでなく、どのように使うことが効果的な授業になるのかを考えました。
体育では「映像遅延装置」をいかに使うことが本当に生徒たちの成長になるのかを先生と真剣に考える機会をもたせていただきまし た。
また、より良い実践を支える条件として、ICT機器をいかに使いやすい状態にするかという「ICT機器の管理」の仕方も大きく影響する
ことを学びました。(N)
◆ICTの機器や教材は、ひとつひとつが多様な機能を備えています。
したがって、授業前には先生と、どの機器や教材のどの機能を用いるか、ポイントを絞り込んで綿密に打ち合わせを行う必要があると
感じました。
先生によっては授業の中でたった5分だけ、デジタル教科書の資料を見せるだけ、という活用もありました。
ICTが授業の中に溶け込んでいるように感じました。
授業のねらいにそうように、何をどの場面で活用するか、ポイントを絞り込むことを、先生方の授業から学ばせていただきました。
今後の支援に活かしていきたいと思っています。(S)
◆「挑戦してみたいことがあるから手伝ってもらえるかな?」「これ使えるな~授業で使ってみよう!」というICT機器活用に対して、
意欲的な声が多く聞こえ、3週間派遣中は大変やりがいを感じました。
先生方は、私に対して、優しく声をかけて下さり、すぐ打ち解けることができました。
また支援させていただきます。(K)
◆先生方がICT機器を使うためには休み時間での準備が大変だと感じます。
しかし先生方がワゴンにケーブルを繋げておいたり、シールで機器を判別するようにされたり、生徒に準備をさせたりというような指導
や工夫がありました。
子どもたちから見えないところでの先生方の工夫が授業に生かされてくるのだと思いました。
先生方の姿勢から多くのことを学びました。(O)