三沢台小学校研究発表会
昨日は本市の研究課題校である三沢台小学校で研究発表会が開催されました。
本校は、文部科学省の「学力の把握に関する研究指定校」でもあります。
『「感じる 気づく 考える」~自ら知を創造する理科学習を目指して~』というテーマで、2年間の研究を進めてきました。
先生方が「子ども達のために、そして自分たちのために」を合い言葉に、理科を楽しみながら学び合っていた姿が印象的
でした。
当日のICT活用はありませんでしたが、これまでに、学習のめあてや実験の手順を提示するためにICTを活用してきました。
このことは授業後の発表会で報告されました。 (ICT活用指導力Bー2:興味・関心を高めたり課題意識をもたせる)
第3学年「太陽の動きをしらべよう」 LEDライトを太陽と見立て、実際に観測した 記録用紙の影に合わせて太陽の動きを 再現させ、確認しています。 | 第4学年「変身する水を調べよう」 エアポンプで集めた泡、沸騰して出てくる泡を集める2つの対照実験により、泡の正体を推論しています。 |
授業後の発表会で報告された中学年部会での報告。 |
◆高学年で公開された授業はいずれもICTが活用されていました。
第6学年「からだのつくりとはたらき」 (ICT活用指導力Bー4:学習内容のまとめ・知識の定着を図る)
動脈は赤、静脈は青のテープを使い、 グループごとに考えた血液の循環を発表 | 人体模型で確認 |
Web上のコンテンツで確認 |
第5学年「てことつり合い」 (ICT活用指導力C-1・2・3:児童が情報を収集、考えをまとめる、表現したり発表したりする)
佐島校長先生を軽く持ち上げるには どうしたらよいだろうか | データベースのマップ上に掲載された各自の仮説・実験方法 |
グループでの意見交換、相互評価 | グループごとに再考案した実験方法を発表 |
実験方法とその理由について、各自があらかじめスタディノート(校内LANに接続されたWebノート)でまとめたものが、データベース
のマップ上に掲載されていました。
このノートには、今までの実験の取り組みも動画で記録されています。「デジタル実験ポートフォリオ」とも言えます。
グループごとにそれを見ながら、意見を交換してお互いの考えを吟味し、グループとしての考え・実験方法を再構成していました。
今後、このノートにより、実験を進めていく過程で子ども達がどのように科学概念を獲得していくかを読み取ることも可能です。
今回の発表ではあまりふれられていませんでしたが、スタディノートの活用は『情報の共有・意見交換・知の再構築』に非常に有効な
手段となる可能性を感じました。