ICT活用管理職研修開催
ICT活用教育を充実するためには、校長のリーダーシップは欠かせないものです。
日野市では、毎年、年度の初期に、校長対象に「ICT活用管理職研修」を開催しています。
今回で5回目となり、5月14日(金)に、日野市立教育センターで行いました。
文部科学省の「ICT活用指導力」の調査結果を分析して、今年度の各学校の方針と具体的な対策を決定することを、この研修会で例年行っています。日野市では、文部科学省の調査項目(「・・・できる」)に加え、実際に実施したか否かについても調査しています。当日は、調査結果の棒グラフ、学校別の調査結果一覧表等を資料に、4人のグループを構成して、実態の把握とそれに基づいた今年度の対策を検討し、最後に発表の形式で対策を共有しました。
ICT活用指導力の調査結果からは、次のことが明らかになりました。
1 2006年度から2009年度まで、A,B,C,D,Eの各観点は、おおむね毎年向上してい
る。
2 教師が活用して指導することは向上しているが、児童・生徒が活用する指導については課
題がある。
→ コンピュータ室が1室では、使いたいのに空いていないので、生徒の活用のチャンス
が少なくなる。
3 4月に他の区市町村から転入された教員や初任の先生に、一層の努力をお願いしないとい
けない。
最後に提出されたワークシートに記されていた対策案のいくつかを紹介します。
・年3回の授業観察のうち、1~2回はICTを活用した授業を行う。
・OJT朝会を週1回行い、各教員が授業でICTをどのように活用したかを発表しあい、
個々の活用力を高める。
・Webサイトによる発信を、全教員がかかわっていくようにする。
・情報モラルについて、年に1度は、保護者を入れて取り組んでいく。
・児童の活用では、学習内容などを明確にし、計画的に活用できるようにする。
講師は、今年度も信州大学教授 東原義訓先生です。 | 調査結果をもとに、今年度の対策を情報交換するグループワーク。「若手教員対象に、ICTの勉強会をやっている」「ICT活用の年間計画の作成を進めている。」などの声がありました。 | 「日野市に着任してみて、様々なことがICTを活用して進んでいることに驚きました。また、教員にもしっかり浸透しており、活用が図られていると思いました。」 |
★これからさらにICT活用教育を充実させるためには、教科単位で、ICTを活用した授業
を検討,実施,紹介していく ことが大切であるとの示唆を、講師の先生からいただきまし
た。