小学校国語科の授業におけるICTの活用
今週は、3学期最初の研究発表会が小学校で行われました。文学作品の読みを深める研究ですので、公開された授業は全て国語科の授業です。その中で見られたICTを活用した授業の工夫を紹介します。
(1) 国語科で特に効果的な活用
教科書の本文に線を引く活動は、国語科ではよく行われます。線を引いた箇所をページと行数で説明するだけでなく、大型モニターに実際に映し出せば、児童にとってより分かりやすく、確認に活用することもできます。
(2) 授業全般に効果的な活用
授業は、小学校では45分間を1単位として行われていますが、内容から考えると、学習の多くは数回の授業のまとまりで構成されています。例えば、一つの文学作品を題材として読みの力を高める学習を10回の授業で計画します。そのため、前の授業の内容を振り返りつながりを意識させることは、授業の学習効果を高めることにつながります。写真の場面は、映像で保存した前の授業の板書を大型モニターに映し出しながら振り返りを行っています。
学習活動のポイントを明確に示し、それを意識しながら学習活動を進めることで効果的に学習を行うことができます。話し合いの最中に、大型モニターにこの画面を提示していくことで、児童は共通点や相違点を意識しながら話し合いを進めることができます。
授業の流れが分かることで、見通しをもて安心して学習を進めることができる児童がいます。授業の流れをホワイトボードに書いたり、写真のように大型モニターに映したりしています。