学校の様子

4年【”いのち”・学び】 道徳授業 ~「生命の尊さ」について~

本校の道徳授業における重点内容項目として「生命の尊さ」、「伝統と文化の尊重・郷土を愛する態度」があります。  4年生では「生命の尊さ」について、3つの教材を用いて児童と共に考えていきました。

 

【わたしの見つけた小さな幸せ】教科書P42

 最初に、自分が「幸せ」を感じる瞬間を子供たちに尋ねました。「プレゼントをもらう時」、「テストでいい点を取った時」、「試合に勝った時」…など、特別だと思える時にこそ、幸せを感じるという児童が多くいました。

「では、題名にある「小さな」幸せって何だろうね?」子供たちにまた尋ねてみると、「う~ん?なんだろう?」という声。物語を読み、子供たちと話し合っていきました。

【児童の感想】

・「小さな幸せ」は、自分が生きている間のことを少し思い出せばたくさんあることに気付けた。

・自分がどのような状態でも、小さな幸せを見つけていきたい。そして、その幸せを大切にしたい。

・生きていることそのものが幸せだから、「生きる」ことを大切にしていきたい。

 

【バルバオの木】教科書P78

「普段自分たちが生きるためにしていることって何だろう?」

子供たちからは「寝る!遊ぶ!食べる!飲む!」どんどん意見が出てきます。「この写真を見てください。」と、大量の給食の残飯の写真を見せました。

子供たちからは「もったいない!ひどい!」そんな言葉が聞こえてきます。

「『食べること』は生きる上で大切なことなのに、どうして残してしまうんだろう?食べることと生きることってどう繋がっているのかな?」

子供たちからは「う~~~ん…。」この学習の最後には栄養士の端山さんにも来ていただき、「食」と「命」について話をしていただきました。

【児童の感想】

・何気なく言っている「いただきます。」生かせて「いただきます」。命を「いただきます」。そんな素敵な意味があることをはじめて知れた。

・僕たちはいろいろな命をいただいて生きている。だからその命を大切にする。もちろん自分も友達の命も。

・命をくれた動物や植物に「ありがとう」の気持ちをもちたい。給食を食べる時にも、しっかりうといただきますをして、残さず食べたい。

 

その日の給食は…もちろん完食!ピカピカの食缶でした。

 

【走れ江ノ電 光の中へ】教科書P130

お話を読んだ直後の子供たちの感想は、「悲しい、辛い、寂しい」など…。しかし、お話に出てくるお父さんの言った「とも君は、とも君のままでいい。」という言葉に込められた意味を全員でじっくり考えると、子供たちの考えも少しずつ変化していったようです。

【児童の感想】

・この話を聞いた時、最初は悲しかったけれど、最後にはとも君が笑顔だったから幸せな気持ちをもっていたのだと思った。

・生まれてきたことが奇跡のようなもので、大切なものだから、今生きている時間を大切にしなければいけないと感じた。

 

道徳の学習は「教わる」ものではなく、みんなで「考える」ものです。

これからもみんなでたくさん話し合い、たくさんの意見に触れ、自分の考えを広げていきたいですね。