学校の様子

3年【”いのち”・地域・学び】特別な日の記憶


10年前の今日、2011年3月11日2時46分、「東日本大震災」が発生しました。今、8~9歳の3年生の子供たちはまだ生まれていません。

今日は、当時震災を体験し、現在は大学に勤務している防災士の齋藤元気先生とzoomをつなぎ、当時の記憶や感じたことについてお話して頂きました。
(元気先生は元平山小の教員なので、ご存知の方もいらっしゃると思います。)

元気先生が撮影し穴の開いた道路や崩れたブロック塀の写真が表示されると、
「映画みたい…」「やばすぎるよ…」と子供たちは言葉を失います。
避難所の写真を見た際は、先日まで学習していた『「もしも」のためにできること』で想像した避難所での生活よりも、現実はずっと厳しいということを知りました。

  

元気先生の言葉で心に残った言葉があります。
「よく3.11は特別な日、と言われますが、わたしにとって特別な日は3.12なんです。どうしてか分かりますか? 3.11の夜、自分の住む町がまるで全然違う町みたいに真っ暗で、本当に明日はやってくるのだろうか、と初めての感覚を味わいました。それでも朝になり、だんだん明るくなって明日は来た。それが3.12.だから特別なんです。」

この言葉を聞き、震災に限らずどのようなことにでも言えるんじゃないかと思いました。
今、当たり前の生活はもしかしたら明日変わるかもしれない。だから今を大切にしていく…。子供たちもしっかりと耳を傾け、言葉の意味を考えながら話を聞いていました。

その後は、3年生から出た質問にも丁寧に答えてもらい、子供たちにとっては大変有意義な時間になりました。

【子供たちの感想】
・実際に地震を体験した元気先生のお話を聞いてとても勉強になった。いつくるか分からない地震にいまできる備えをしていきたいと思った。
・今の生活が当たり前と思っていたけれど、「明日は特別じゃない」とおいう話を聞いたから今の生活を精一杯大切にしたいと思った。

・明日が地震の起こる日かもしれない、そういう気持ちをもって備えをすることが大切だと思った。それと、日頃から「地震になったら危ないな」という場所を見付けておきたい。


また、今日の給食には「アルファ米」が出ました。

2:46には授業を中断し、学校全体で黙とうを行いました。これからも、特別な日の記憶として風化させないようにしていこうと感じました。