過去の推進室情報 2012年

2012年10月の記事一覧

公開研究会

全国からの来校者学習者用デジタル教科書児童の作品を大型モニターで
提示
パソコンを活用した協働学習(グループ学習)研究内容の発表

 10月19日(金)に、市内の小学校が、文部科学省の「教育の情報化ビジョン」で示された「21世紀にふさわしい学びの環境とそれに基づく学びの姿」の実現を目指した研究、実践について公開研究会を実施しました。市内はもとより、都内、遠くは沖縄県からも来校者がありました。
 当日は、ICTを活用した個別学習(子どもが一人一人進める学習)、協働学習(少人数のグループで行う学習)、一斉学習(学級全体で行う学習)が公開されました。学校で作成した解説をもとに、一部を紹介します。

1年生の個別学習 ・・・ 算数科「たしざん」(個別学習ソフトを活用し、一人ずつパソコンを活用して学習を進める)

 学習中、問題の意味が分からないときは、お互いに教え合って学習を進めていくことができるように、机の配置を4人1組の風車 (かざぐるま)型にする。友達に聞いても分からないときは先生に聞く。教師は、教師用モニターを見て、児童の学習状況を把握し、同じ問題を何度も間違えたり、解答に時間がかかっている児童に個別指導を行い、くりあがりのあるたし算の計算技能の定着を目指す。

特別支援学級の協働学習、一斉学習 ・・・ 生活単元「校外宿泊学習」(考えを伝え合い学び合う学習を支援するためのソフトを活用して、グループ学習を進める)

 宿泊学習の新聞を、グループで分担してパソコンを活用して作成する。その際、パソコンの画面上で同じグループの友達の作業状況も確認できるため、話し合いや助言をし合いながら作成でき、協働的に学習を進めることができる。

5年生の協働学習一斉学習 ・・・ 家庭科「安全な環境」(考えを伝え合い学び合う学習を支援するためのソフトを活用して、グループ、全体で学習する)

 防災の視点から、教室環境の問題点・改善点について考えたことを本ソフトに表現し、グループで話し合い、よりよい案にまとめる。それをクラス全体で発表し合い、感想や意見を伝え合う。

 このような、ICTを活用した個に応じた基礎・基本の定着、グループや全体で学び合いといった21世紀の学びの提案がありました。当室でも学校とともに、今後も21世紀の授業の創造を追求してまいります。