2012年6月の記事一覧
支援員の派遣
当室には、学校におけるICT活用の推進をサポートする支援員がいます。
学校の日常には、授業時間以外にその準備をする時間、子どものノートや作品を見る時間、給食指導、清掃指導、生活指導、保護者対応をする時間、そのほかにも会議や打ち合わせの時間などがあります。テストの採点の時間、通知表を作成する時間も必要です。中学校では、さらに部活動の指導時間もあります。
このような状況ですので、先生方はICT活用の重要性は分っていても、その研究に多くの時間を割けない実態があります。そこで、学校でICTを効果的に活用していくために、支援員を学校に派遣しています。機器やソフトの活用支援だけでなく、授業におけるICTの効果的な活用についても先生方と一緒に考えます。
来週は早7月です。支援員は、午後、通知表の作成に向けてソフトの活用を支援するために学校に行きます。
機器の環境整備
パソコンやカメラ等の精密機器は、衝撃に弱いだけでなく、ほこりも苦手です。パソコンや周辺機器、それをつなぐコード類などは、掃除がしにくいこともあり知らないうちにほこりがたまっていることがあります。機器を正常な動作環境に保ち、できるだけ長く使っていくためにも、定期的に機器の環境整備を行うことは大切です。
まずは本室から(?)、頑張ります。
1年生の算数の授業で
今日は、小学校に学校訪問に行ってきました。1年生の算数の授業で、大型モニターに次々に映し出されるひき算の計算問題に、子どもたちが一斉に大きな声で答えていました。
この活動に子どもたちが楽しく意欲をもって取り組めるように、担任の先生は、音楽を流すこととテンポよく問題を写し出す工夫を加えていました。これは、子どもの実態に応じた工夫です。さらに、子どもたちから返ってくる計算の答えを聞いて、「いいね。」「OK!」と子どもたちをのせ、返答の声が出ていない子を見つけると「声出そうね。声を出すことが大切だよ。」と助言されていました。
ICTとそのほかの工夫を効果的に組み合わせた活動でした。
授業におけるICTの効果的な活用を目指して
本日は、ICT活用推進委員会がありました。前半はICTを活用した授業を参観し、後半はそれをもとにして授業におけるICTの効果的な活用について講師に指導をいただき研修しました。
授業では、大型モニターを活用して、学習の内容や手順、ヒントなどが提示され、協議会でさらに提示方法や内容等について協議を深めました。また、実物投影機やビデオの活用についても、様々な意見が出され、明日からの授業の参考となるものでした。
会場校は、明日から期末考査が始まるとのこと、厳しい時間設定の中でしたが、充実した委員会となりました。
実物投影機の活用
本日は、小学校の学校訪問に行ってきました。1学期に訪問した学校の中では、ICTを活用した授業を一番多く参観することができました。
写真では、実物投影機で、教科書の文章と児童の作品を拡大して提示しています。本校では、先生方が手軽に活用できるように各教室に実物投影機を設置しています。大型テレビやスクリーンに映し出すことで、学習が焦点化され、児童の集中力も高まっていました。写真は、国語科と算数科の授業ですが、実物投影機は様々な学習に活用できます。今後も効果的な活用を目指してどんどん活用してほしいと思います。
映像の効果的な活用
小学校のホームページでは現在、子どもたちにとって小学校生活で思い出に強く残る行事の一つである日光移動教室の情報が、写真に文章を添えて続々と発信されています。自然や文化遺産、集団生活からたくさん学んでほしいという期待と、家庭を離れて生活することへの心配の両方を併せもつ保護者の方に向けて、速報で情報を発信する学校が多くなっているのです。また、移動教室の様子をビデオカメラで撮影し、後日の保護者会等で映像を活用して報告会を実施している学校もあると思います。
デジタルカメラやビデオカメラは、記録だけでなく、教材作りにも活用されています。編集や加工にひと手間加えることで、見やすくなるだけでなく、分かりやすい授業、魅力ある授業づくりにもつながります。当室では、夏季休業中に研修会を実施し、こうした機器の効果的な活用方法の習得についても支援してまいります。
副校長会
今日は午前中、副校長会がありました。学校は校長のリーダーシップの下に運営されていますが、副校長の役割も非常に重要です。校長の意を受け学校組織をリードしていくだけでなく、一人一人の教員を理解し適切に支えていくことも副校長の職務です。副校長は、学校運営のキーパーソンです。そのため、毎月校長会とは別に副校長会を実施し、教育長以下、教育委員会事務局幹部が出席し連絡事項を伝えています。
本日当室からは、各学校のICT活用教育の一層の充実を目指して、研究授業と夏季休業中の研修会の案内、ICT機器における省エネルギーの推進等について伝えました。
情報モラルの指導
本日は、中学校の学校訪問に行ってきました。五校時の道徳の授業を参観しました。情報モラルの指導の教材として、第1学年では「Netモラル」というICT教材の中のアニメーションを使用していました。「メールがないと生きていけない。」とつぶやく主人公からの頻繁のメールに、まわりの友だちが困っているという内容でした。普段、メールを使用することはない生徒もいますが、主人公の行動を、自分に照らして考えている生徒もいました。
第2学年では、道徳の副読本を使って、情報モラルについて学習していました。
学校では、このように情報モラルの指導を計画的に行っています。
体育におけるICTの活用
ロンドン五輪もいよいよ近付いてきました。昨日は女子サッカーの国際試合があり、最終調整としては心配な結果でした。少し前には、バレーボールの最終予選もありました。以前、バレーボールの男子監督が、ICT機器を手に持って指揮をとる姿をテレビで見たことがあります。スポーツの世界でも、ICT機器はどんどん採り入れられているのだと思います。
学校の体育でも、子どもたちが跳び箱運動やハードル走などで自分の体の動きをその場でビデオで見て、改善点を把握し、次の試技に生かしていくという取組を実践している学校があります。体育におけるICT機器の効果的な活用例です。今後も様々な教科や教育活動における工夫された活用方法を、広く紹介していきたいと思います。
支援の工夫
写真は、先週学校で行われた機器の活用についての研修の様子です。
先週の土曜日、日野第一中学校で行われた、日野市立小中学校PTA協議会の定期総会に参加してきました。開会に先立ち、吹奏楽部のさわやかな演奏があり、会に彩りを添えてくれました。
総会の中で、「先生たちは頑張っているので、保護者としても応援したい。」という話がありました。たいへんうれしいことです。先生たちは様々な教育課題に真摯に向き合い、よく努力しています。我々も精一杯応援していかなければなりません。
学校におけるICTの活用についても、一層効果的な活用を期待しています。授業参観をしていて、この場面であの機器やソフトを活用すれば、子どもの興味・関心をもっと高められるのにと思うこともあります。先生だけに任せるのではなく、その場面で実際に活用されるように支援していくことは、我々推進室の職務です。先生方の活用の障害となるものがあるのであれば、その原因を分析し、どうしたら乗り越えやすくなるのか、支援の具体的方法を考えていく必要があります。
今日は、夏季休業中の研修会の詳細について検討しています。