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ICT活用事例集 小学校編 2009年度

デジタルバタフライマップで育てる論理的思考力・表現力

協働学習

国語 発展型 6年 デジタルバタフライマップで育てる論理的思考力・表現力 きつねの窓 協働学習
関口 佳美
(日野第二小学校)
ポイント(ICT活用の効果)
 本来のバタフライ・マップ法は紙のマップ上に付箋を配置するものだが、思考過程をたどったり、意見のやり取りを行うには限界があった。グループウェアソフト「スタディノート」のポスター機能を活用することで、マップの共有化、制作過程の記録、クラスを越えたマップ作成と意見のやり取りが可能となった。根拠や理由を明確にしながら意見を組み立てたり、自分と他者の意見を比較検討したりする活動で大変成果があった。
本時のねらい
 グループでお互いの意見を比較検討し、 『〈きつねの窓〉は主人公の心に幸せを運んだ。是か非か。』というテーマに対する意見を一枚のバタフライ・マップに整理しながら、グループの読みを構築していく。
解説
 本実践では、『〈きつねの窓〉は主人公の心に幸せを運んだ。是か非か。』というテーマで物語を読み進めた。授業では、始めの3時間ほど一斉授業を行い、物語のあらましや登場人物の関係をおさえながら、「きつねの窓」のという物語りの論点と争点を整理した。話の筋の中に「幸せ」とも「不幸せ」とも考えられる争点があることに気づかせ子供たちの考えを揺さぶった後、「是か非か」立場を決めさせた。その後、?一人一人が紙マップを書き、自分自身の考えやイメージを整理した。 ?同じ立場の者同士で小グループを組み、お互いの意見を見せ合った。 ?お互いの意見を共有しやすくするために、スタディノートのポスター機能を活用した。

 ポスター機能を用いたことで、グループ討論においてお互いの意見が共有しやすくなった。また、読みの書かれた付箋の追加・削除・修正が容易に、そして誰の目から見ても明確に行えたため、問題が解決されるまでの道筋がすべての子に正しく理解されたことも、深い学習を生み出した要因といえるだろう。
授業風景
個人のパソコンで打った意見が、一つのポスターに載せられる。それぞれの意見が、グループのものとして共有化され、意見交換がしやすくなる。 討論しながら、厳選されていく意見。
個人のパソコンで打った意見が、一つのポスターに載せられる。それぞれの意見が、グループのものとして共有化され、意見交換がしやすくなる。 討論しながら、厳選されていく意見。
   
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