所長挨拶

 

       ◎学校を支える教育センター事業

                                        所長  竹山 弘志

 日野市教育委員会は、教育目標を「ひのっ子教育、地域に支えられた基本と先進の教育」とし、「ひらこう世界へ、のびようともに、つくろう夢を、こえよう自分を」掲げています。今年度4月には、第4次日野市学校教育基本構想が示され、子供たち自らが育んでほしい力として「すべての“いのち”が、よろこびあふれる今と未来をつくっていく力」が大きく掲げられました。また、一人一人のWell-being、持続可能性、共生社会の実現などの願いも込められており、市内の各学校ではこの基本構想に基づいたプロジェクトを立ち上げて教育を展開しています。学校でのプロジェクトは、子供たちが主体的に参画し、自分たちで協力しながら、一人一人が力を発揮して作り上げていき、達成感や自己有用感を満足させるような企画であってほしいと願っています。 

また、この基本構想では、地域や関係機関等がそれぞれプロジェクトを立ち上げて、学校を支えるために今から具体的に行動するように仕組まれたことも素晴らしいと思います。本教育センターでは、子供たちのよりよい成長につながるように「学校を支える教育センター」を目標にして、以下の事業を推進しています。

 

A 調査研究事業

1.「教科等教育係」(理科教育推進研究)は、「ひのっ子が主体となる理科授業」の創造のため、「教える」から「学びを導く」への授業改善を目指して教員を支えます。   また、季節や学習時期に合わせた動植物、天体等の情報提供や子供に興味関心を抱かせるような理科実験などの情報提供を行います。研修では、諸機関と連携して、学校への出前授業などの企画支援にあたります。

2.「ふるさと教育係」(郷土教育推進研究)は、研究主題を「郷土への愛着を高め、地域と共に生きようとするひのっ子の育成」とし、探究的に学習を進める力や自らの生き方を考える態度を育成する授業を実践検証します。また、ふるさと文化財課、図書館、中央公民館などと協働し、郷土教育の充実を図ります。

3.「教育資料・広報係」では、教育センターのWebサイト、「教育センターだより」の企画・編集 「教育センター紀要」の発行、教育資料室の資料管理等を行います。 

 

B 研修事業

 「教職員研修係」は、若手教員(1~3年次)の指導力の基礎づくりとして、研修センター作成の「授業観察のためのガイドライン」に基づき、若手教員の学校を訪問して授業観察や個別面談等を通し、個々の教員のよさや課題等に気付かせ、きめ細かな指導・助言を行います。また、市教委主催の各種研修会の会場準備や講師としての支援なども行います。

C 相談事業

1.「学校生活相談係」は、長期の欠席に関することなどで悩み・課題を抱える児童・生徒やその保護者等の相談や支援を「わかば教室」で行います。わかば教室は、通室している児童・生徒の居場所、学びの場としての役割を果たしています。ここでは、主体的な学びを育むことを指導の基本とし、個々の状況に配慮しながら指導にあたります。特に、わかばタイムやわかデミー、各教科等では体験学習や表現活動を大切にして指導します。また、一人一人の児童・生徒に応じた学習指導、進路指導、生活指導、eラーニング、オンラインでの相談や学習支援等を行います。

2.「学校教育支援係」は、今年度新設された係です。教育支援コーディネーターが、市内小中学校の出席情況調査のとりまとめ、長期欠席児童の分析、フリースクール等の民間教育施設等との連絡などを行います。

 教育センターの事業内容については、Webサイト、「教育センターだより」「教育センター紀要」「郷土日野指導事例集」等で紹介していますので、ご覧いただければ幸いです。