学校生活

令和7年度卒業式

 心地よい日和の中、令和7年度の卒業式が行われました。式ではこれまで積み重ねてきた練習の成果もあり、小学校生活への感謝と、新たな希望をもつ式となりました。

【校長式辞(抜粋)】

保護者の皆様におかれましては、お子様のご卒業を心からお祝い申し上げます。またこれまでの教育活動へのあたたかいご理解とご協力に、厚く御礼申し上げます。今日、小学校生活六年間を終え、大きく成長したお子様の姿は、感慨もひとしおのことと存じます。

お子様が入学した令和二年度は新型コロナウイルス感染症の影響で、六月からの学校再開となりました。お子様にとっては辛く我慢の日々だったと思います。でもそんな困難をも乗り越え、がんばってきた今、本校の六年生として立派に卒業していきます。四月からの中学生生活は、これまで以上に様々な価値に触れ、様々な経験をすることと思います。時には悩むこともあるかと思いますが、子供たちにとって最大の応援団は、保護者の皆様です。これからもお子様の可能性を信じられ、共に歩まれてください。お子様は卒業されますが、本校に通う子供たちの成長も引き続き見守っていただければ幸いです。

卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。今、皆さんに卒業証書を手渡しました。皆さんはこの舞台上で、六年間の思い出や将来の夢、家族や友達への感謝、これからの目標など、力強く今の自分の素直な思いを語っていました。これから進む中学校生活には新たな希望と、少しの不安を感じていることでしょう。それは誰しも通る道です。ぜひ皆さんには、七生緑小が目指している楽しい学校と同じように、楽しい中学校生活、楽しい人生を送ってほしいと願っています。そんなヒントになればと思い、今年の二月に開催されたミラノ・コルティナオリンピックで銀メダルを獲得したフィギュアスケートの坂本花織選手のお話をします。

坂本選手は今から四年前、中国で行われた北京オリンピックで銅メダルを獲得しました。そして迎えた今回のオリンピック。坂本選手にとっては今回が現役選手として最後のオリンピックです。もちろん目標はフィギュアスケート・女子フリーで金メダルを獲得することでした。多くの選手が演技を終え、いよいよ坂本選手の出番です。演技の前半は得意のダブルアクセルなど、技を着実に成功させ、順調に得点を伸ばしていきました。しかし演技後半、トリプルフリップという技のミスにより得点を伸ばし切れませんでした。これはたった一つのミスとのことです。このミスが響き、金メダルまでたった1.89点足らず金メダルを逃しました。金メダルを逃したときの坂本選手の気持ちはどんなに悔しかったか想像に難くありません。そんな坂本選手は演技後のインタビューでこのように答えています。「力が最後まで100%出しきれなかったのがすごく悔しい」。

そう率直な思いを口にしながらも、

「これだけ悔しい思いをしても銀メダルを獲れたことは、今までの頑張りが実ったのかなと思う。」と語りました。そして「前のオリンピッのときは奇跡のような銅メダルだったけれど、銀で悔しいと思えるぐらい成長できた。」とも語りました。

坂本選手は自分で自分のことを「がんばった。」「成長できた。」と言葉にしています。私はこの言葉がとても心に響きました。時として大した努力をしていないにも関わらず、自分はがんばったと言う人の「がんばった」は心に響きません。しかし、本当にがんばった人の言葉は心に響きます。なぜなら、本当にがんばった人は、自分のがんばりを認めつつ、次は誰かのために役立とうと行動していくからです。坂本選手は、現役引退後は指導者になって、またオリンピックの舞台に戻ってきたいと話しています。つまり坂本選手の言う「がんばった」は自分本位ながんばったではなく、これまでの様々な支えに感謝し、これからは誰かの役に立ちたいという思いが込められた「がんばった」であるからこそ、私たちの心に響くのです。皆さんにはぜひ坂本選手のような「がんばった」が言える、そんな大人へと成長し、自分も相手も大切にできる楽しい人生を歩んでいってほしいと願います。

私が皆さんと共に過ごしたのは、たった二年間でした。でもたくさんの素敵な姿に出会い、ここでは語り尽くせないほどです。皆さんは楽しい学校にしようと様々な提案をしてくれました。その一つである運動会での「リレー」は、皆さんの提案や思いがなければ実現しなかったことです。「楽しかった。」「盛り上がった」という多くの感想が聞かれ、学校が一つになった瞬間でした。たてわり班活動、クラブ活動、委員会活動では、事前にしっかりと準備をして本番に臨んでいました。リーダーとしての頼もしい姿、下級生に対する優しい姿は、今日参列している次のリーダー五年生への素晴らしい見本にもなりました。本当にありがとう。

そしてなのはな学級の卒業生の皆さん。皆さんはなのはな学級の最初の卒業生です。この一年、新しい仲間みんなで、仲良く楽しく過ごせるようにと先頭に立ってがんばってくれました。特に九月の宿泊学習では、自分のことだけはなく、みんなが楽しめるようにと考え、行動する姿はとても立派でした。なのはな学級の歴史の第一歩が刻まれました。本当にありがとう。

さあ、いよいよお別れです。皆さんにとって七生緑小学校は、母校です。七生緑小学校で学んできたことを生かし、前向きに楽しみながら様々な人と力を合わせ、そして感謝の気持ちを忘れずに歩み続けてください。

【式後】
 式後の送り出しでは、多くの保護者の方や地域の方、5年生にも見送られ、式の緊張感とは違う表情で巣立っていきました。中学校でのさらなる活躍、成長を期待しています。

【5年生】
 4月から最高学年になる自覚をもち、式に臨んでいました。1時間以上の式となりましたが、6年生を気持ちよく送り出すために、入退場の演奏や呼びかけなど、立派に果たしました。4月からの子供たちの活躍が楽しみになります。