日誌

4学年『授業納め・算数(面積マジック)』

4年生としての登校も、あと1日です。
明日は修了式や来年度に向けての学級の時間があるので、落ち着いて授業ができるのは今日まで。
今日は授業納めです。

四角形を使ってパズルをします。
縦8cm、横8cmの正方形を、下のような線に沿って4つのピースに切り分けましょう。


これを並び替えて、長方形を作りましょう。

しばらく考えてから・・・
子供達:「できたー!」


縦5cm、横13cmの長方形ができました。

先生 :
「ところで、みんな2学期に面積って勉強したよね?面積は、どうなった?」

子供達:
「同じだよー!」
「そうそう、もともと64平方cmの正方形を並び替えただけなんだから、面積は変わるわけないよー!」

先生:
「だよねー。変わるわけないよねえ。」

子供達:
「えっ、でも待って。変わってる・・・。」
「本当だ。長方形の面積は5×13=65だから、1平方cm増えてる。」
「なんでー!!??」

不思議ですねぇ、並び替えたら面積が増えてしまいました。


「どうして?」
「わけを知りたい!」
そんな学びの意欲を大切に、私たち4年担任はこの1年、授業づくりをしてきました。
これからも、子供達には『なぜ』を追求する姿勢を大切に、学習を進めていってほしいと願っています。







ちなみに教材のこの種明かしは、長方形に並び替えた写真をよく見ると分かります。
対角線で分けてできる2つの直角三角形の斜辺は、実は直線になっていないので、真ん中に少し空間ができています。この微妙な空間の面積が、ちょうど1平方cmになるということなんですね。
      
 〔参考:『朝日新聞  坪田耕三の切ってはって算数力』〕