過去の推進室情報 2007年

2008年1月の記事一覧

東京都で成果を報告

★1月29日(火)「ICT活用実践フォーラム」(東京都教職員研修センター)
大坂上中学校主幹の森田先生が、中学校の事例報告者兼シンポジストとして日野市の代表で参加しました。
 

★1月24日(木)「学力向上諸事業連絡会」(東京都多摩教育事務所)
この会の対象は、学力向上諸事業に関係する都内17校の管理職、研究主任と、管轄する教育委員会の指導主事です。
平山小学校が、平成17年度から3年間にわたって取り組んできた授業改善への取組について報告しました。

平山中学校研究発表会

本日、本市の研究課題校であり、ICT活用教育のモデル校である平山中学校の研究発表会が行われました。
すべでの教科で、ICTを活用した授業を公開しました。

   

当日のプレゼン資料です。公開授業の様子もわかります。



市内はもちろん、日野市外からも多くの
先生方が集まってくださいました。
とにかく使ってみることから始め、ICTの効果を実感した平山中の先生方です。




講師の小田和美先生による講演「可能性の広がりを生み出すICT活用教育」。

研究発表会に備えて

市内の研究発表会に、メディアコーディネータも参加します。
特に明日から始まるモデル校の研究発表会には、推進室のメンバー全員が参加します。
授業については、ここに至るまで、先生方と一緒にやってきたので心配ありませんが、
ICT環境についてはそうはいきません。常に気を配っています。
万が一のトラブル発生時の対応など、事前に細かな打ち合わせをしています。

日野第五小学校学校課訪問

本日は、日野第五小学校学校課訪問を行いました。
今朝は、本校のビオトープにも氷が張ったほど冷え込みました。

   

本校は、「地域の風が行き交う学校」を目指しています。
保護者、おやじの会、地域の悠悠クラブ・・・など多くの学校支援ボランティアの方が学校教育を支えています。
金曜朝の読み聞かせの時間には、出勤前のお父さんも参加してくださるそうです。
本年度は「早寝・早起き・朝ご飯運動」を、家庭の協力を得ながら進めています。

   

全学級の授業を見せていただきました。



第3学年総合的な学習の時間
「携帯電話やインターネットの使い方」
ICT活用指導力D-1・3
携帯電話の便利なところを確認したうえで、
陥りやすい危険性について、
具体例を通して考えています。
第3学年総合的な学習の時間「招待状を作ろう」ICT活用指導力Cー3
2月の学習発表会の招待状を作っています。




第6学年道徳「夢をもつ~一流の条件~」
ICT活用指導力Bー1
一流のスポーツ選手やその選手を育てた
指導者を紹介して、
「努力を続けて夢をかなえた人」を
知らせています。
第5学年図工「動くよ動く絵が動く~アニメーションボックス~」ICT活用指導力Bー3
作業の手順(特に細かい部分で気を付けること)を、実物投影器で拡大しながら説明しています。

プレゼンテーション

◆いよいよモデル校の研究発表会目前です

いよいよ今週は、ICT活用教育のモデル校による研究発表会が開催されます。
トップバッターは29日(火)平山中学校。その後、31日(木)日野第三中学校、1日(金)日野第三小学校と続きます。
29日は、都教委が主催する「ICTを活用した授業実践フォーラム」が開催される日でもあります。
この日は、大坂上中学校に日野市の代表として中学校の実践を報告していただくことになりました。
(テーマは「ICTを活用した授業と校務の情報化への挑戦」)
 
平山中学校にて。
管理職、教務主幹、研究主任、研究推進委員でプレゼンテーションデータの最終チェックです。

 

大坂上中学校にて。
管理職と教務主幹でプレゼンテーションデータの最終チェックです。


◆市役所の職員もプレゼンテーションの腕を磨いています

日野市役所内でも、今年度から各部署によるプレゼンテーションが定期的に行われています。
互いの業務内容を理解することはもちろんですが、職員のプレゼンテーション能力を向上させることもねらいのようです。
魅せるプレゼン技法に関する研修会まで開催されることになりました。
明日28日は、教育部の発表日。学校教育部門と生涯学習部門の2つに分かれて、プレゼンテーションを行う予定です。

 

発表者は若手の職員。先週は、本番に向けて、部内でしっかりリハーサルも行いました。

 

◆子ども達もプレゼンテーションを行っています

先日、環境情報センターの職員から次のような話を聞きました。
市内の中学生が、つばめについて調べてまとめたプレゼンテーションは、内容も圧巻だった・・・というのです。
市内の多くの学校で、総合的な学習の時間等でプレゼンテーションが行われていますが、優れた実践に共通していることは、内容が「探究的」であることです。
自ら課題を見つけ、様々な方法でその解決を図り、表現し、発信しています。

先日、次期学習指導要領改訂に向けての答申が出されましたが、そのなかで、学力の重要な要素は、「基礎的・基本的な知識・技能の習得」に加えて、「それらを活用して課題を解決するために必要な思考力・判断力・表現力等」及び「学習意欲」であると示されています。
教科や総合的な学習の時間で、探究活動とそれに関するプレゼンテーションを行う意義は大きいと考えます。
市内の子ども達の優れた実践をもっと発掘したいと思います。
来年度は、市内の小・中学生のプレゼンテーション大会を開催することも検討しています。

潤徳小学校研究発表会

昨日は、本市の研究課題校である潤徳小学校の研究発表会でした。

本校は、昨年度のICT活用教育のモデル校であり、ICTは日常的に活用されています。
今年度は、特別支援教育の研究に取り組みました。
テーマは、「わかった!できた!」を引き出す授業力の基礎・基本~特別支援教育の視点を生かして~」です。
「特別支援教育の授業の枠組み」を視点として、発達障害のある子はもとより、どの子にもわかりやすい授業の実現に向けて、全教員が授業改善を行ってきました。その成果が全学級の公開授業を通して示されました。

以下の「特別支援教育の授業の枠組み」は、どの学級にも通用する基本となります。
そのなかでICTの活用は、ごく自然に、なくてはならない道具として位置づけられています。
(*本校の学習環境面での工夫「空間環境、時間環境」については、11月12日の推進室Webサイトで紹介しています。)

「特別支援教育の授業の枠組み」
?授業の組み立て
  ?作業や活動を通して理解させる、変化のある繰り返しで分からせる
  ?スモールステップで組み立てる
  ?視線の異動を少なくする
  ?空白の時間を作らない
?対応の技術
  ?言葉を削る
  ?一目で分かる工夫をする
   ?授業最初の「つかみ」が大切
  ?全体の対応をしてから個別に対応する
  ?アイコンタクトとスキンシップ
  ?さりげない支援
  ?ICTの活用


日野市の特別支援教育の指導者である明星大学の小貫悟先生です。

 
本校はモデル校としてリソースルーム(特別支援教室)を設置しています。

ICTを活用した授業の様子です。
 
 
第1学年算数「20よりおおきいかず」 ICT活用指導力Bー1教科書の挿絵を拡大 B-2課題を分りやすく提示・次に行う活動を明示 B-3自作教材で、児童の操作活動を演示 

 
 
第2学年国語 「ことばっておもしろいな」 ICT活用指導力 
B-2 ワークシートの絵を拡大して回答を共有

 
 
第3学年算数「見やすく整理しよう」 ICT活用指導力  
B-3 棒グラフの作成の手順を共有


第3学年算数 同上

 
第4学年国語「伝え合うということ」 ICT活用指導力 Bー1 関連資料を提示 B-3 教科書を拡大して読み取る


第5学年算数「比べ方を考えよう」 ICT活用指導力 
C-3 作成した帯グラフ・円グラフを発表

出会いと起用

文部科学省の「学校のICT化のサポート体制の在り方に関する検討会の普及方策検討ワーキンググループ」に参加させていただきました。
検討会が3月に報告書をまとめるにあたって、教育CIO及びICT支援員の機能、資質、能力等についての資料を作成するワーキンググループです。
本日の会場は国際フォーラムの会議室でした。
 

なかなか難しい内容の会議です。
会議を終えて、次のようなことを考えていました。

教育CIOにしても、ICT支援員にしても、それぞれの自治体の物的、人的環境は、皆、違いますから、
標準的な例を示し、それをまねたとしても、同じようにいくものではありません。

キーパーソンが校長のこともあれば、指導主事である場合もあるし、ICT支援員や外部のアドバイザーである場合もあり得ます。
その市町村が、誰と出会うか、それが、すべてをほぼ決めてしまうような気がします。

日野市は、今現在いらっしゃる行政職、校長先生、そして指導してくださる多くの専門家との出会いがあったからこそ、うまくいっているのです。
その時その時の出会いを大切にして、その地域の特徴を活かして、熱意をもって努力を尽くすことが成功の秘訣であると考えます。

教育CIOにしても、ICT支援員にしても、育成より、いい人材の発掘と、その人の起用だと思います。
すぐれた人は、すでにいます。その人が、その職について活躍できるようになっていないだけです。
育成より、制度の確立と雇用の保障が重要な課題なのかもしれません。

日野第八小学校研究発表会

午後になっても雪は降り続いていました。
←校庭に取り残された雪だるま

午後より日野第八小学校の研究発表会が開催されました。
研究テーマは「考える力を育てる授業の工夫ー国語科における言葉を大切にする活動を通してー」です。
全学級の授業が公開されました。



研究発表の後は、児童文学者の宮川ひろさんによる講演でした。
演題は「作品育ては自分育てー弱みを見せ合いながらー」です。
「信頼という言葉は、弱さに見せることでしょ。ごまかさないで、助けてもらってもいいんです。」
一つ一つの言葉があたたかく、深みを感じます。
ご自身が実際に教壇に立たれたご経験(教室での先生と子ども達のあたたかいかかわり)から、多くの作品が誕生したことを語っていただきました。 

学校現場の負担軽減プロジェクトチーム

雪の降る朝、文部科学省に出かけました。
学校現場の負担軽減プロジェクトチームでの説明員としての出席です。
このプロジェクトチームは、学校現場の負担となっている業務の見直しについて、集中的に検討しており、設置されたのは昨年11月です。
今回の会議は6回目であり、校務の情報化による教員の業務の効率化を考えるうえで、日野市のICT活用教育の取組を参考にしたいという依頼でした。
    

日野市のICT活用の重点3つ(授業・校務・広報)のうちの校務について、校務支援システムの活用状況等を詳しく説明させていただきました。
朝の打ち合わせや会議時間の短縮、ペーパーレス会議、一度入力するとすべての帳票に反映され安心で効率的な成績管理機能、週案簿や所見などの情報共有による学び合いなどの例をお話ししました。あわせて、導入時には一時的に仕事量が増える状況にある現実(運用が軌道に乗れば確実に効率化されますが)もお知らせしました。
45分間のプレゼンテーションの後、45分間の質疑応答の時間がありました。
委員の皆さんや文部科学省担当課の皆さんは大変熱心に話をお聞きになり、次から次へと多くの質問が出されました。
 

会の最後に、本市の日野第三中学校が、校務に関わる研究発表を行うこともお知らせしました。
「是非出席したい」というお声もいただきました。