過去の推進室情報 2007年

2008年1月の記事一覧

ICT活用教育モデル校の研究発表会

今月末から来月にかけてICT活用教育モデル校の研究発表会が開催されます。
日野第三小学校、日野第三中学校、平山中学校の3校の研究主任の先生方に、今回の研究発表会の見どころを伺いました。
この記事は、ICT活用NEWS26号「直前インタビュー」(1月11日発行)に掲載した内容です。

日野市のICT活用教育モデル校の発表会に、多くの方に集まっていただきたいと考えています。
なお、参加される方は、事前に各学校へご連絡いただければ幸いです。

★日野第三小学校  2月1日(金)「国語科におけるICTの活用」

↑研究主任の井出先生
研究会の詳細は日野第三小学校のWebページをご覧下さい。(下をクリック)
午後1時より、日野市のICT活用教育についてや当日の授業についてのオリエンテーションも行います。
http://www.e-hino3.hino-tky.ed.jp/modules/wordpress1/index.php?p=265
「ICTを活用してみるところからスタートし、ICT活用指導力チェックリストをもとにしながら、国語ではICTがどういうところで必要か、どういうところで活かしていくか、どういうところで使っていくか検討を重ねてきました。活用のための活用ではなく「効果的な活用」を目指しています。子ども達の国語力が実際に上がっているのかを検証し、指導案の内容を検討してきました。
ICTのためのICTではなく、国語科での活用。これが1点目のアピールポイントです。
また、基本的に機械がつかえなかった、キャビネットを開くことがなかった教員が、今回の研究発表会に向けて、教員同士でICTの活用方法について情報を交換してきたおかげで、教員のICTの活用能力が向上してきたと感じています。これが2点目のアピールポイントです。」

 ★日野第三中学校 1月31日(木)「校務支援システムの活用実践」

↑研究主任の山田先生
研究会の詳細は日野第三中学校のWebページをご覧下さい。(下をクリック)
午後1時より、日野市のICT活用教育についてや当日の授業についてのオリエンテーションも行います。
http://www.j-hino3.hino-tky.ed.jp/modules/wfdownloads/singlefile.php?lid=9
「研究とは何かを発見することですが、今回の第三中学校の研究発表では、これまでの実践の報告をさせていただきます。
研究を推進するにあたっては、4つの仮説を設定し、仮説の検証を行いました。
第三中学校の特徴は、第三中学校職員一丸となって、校務支援の活用に取り組んできたことです。組織的に動いた結果、教職員一人ひとりのICT活用能力が向上しました。文部科学省のチェックリストの項目ではBとEの項目が全体的に伸びているという結果が出ています。また校務支援を活用することによって、教職員が授業でICTを活用する機会も増えました。
仮説の検証を通して分かったこと、どのような効果があったかということについて、研究会で発表させていただきます。」

★平山中学校 1月29日(火)「 ICTを活用した魅力ある授業をめざして」

↑研究主任の後藤先生
研究会の詳細は平山中学校のWebページをご覧下さい。(下をクリック)
http://www.j-hirayama.hino-tky.ed.jp/modules/wfdownloads/viewcat.php?cid=6「平山中学校では、全教科・全学年がICTを使った授業を行うところが見どころです。
来られる方もどんなICT機器を使うのか、どういうところで使うのか、そんなところを期待して来られると思います。
日野市で導入していただいたe-黒板や、書画カメラ等の使い方や、ICTを使った授業でどのような効果があったのかを、是非見にきて欲しいと思います。
平山中学校では全ての教員がパソコンのスキルが堪能というわけではありませんでした。しかし、とにかく使ってみる。そこから見えてくることも多くありました。
明確になった課題としては、画面の大きさの問題で後ろの生徒には見にくくなってしまうとか、天気の良い日は外の光とのコントラストで、画面が見えにくくなってしまうということが出てきました。研究発表を通して、機器の使い勝手、良さや反省点などを共有し、これからの授業に生かしていければよいと考えています。」


学校のICT化を支える中核の先生・・・教務主任

3学期に入って、各学校では次年度の教育課程の検討に入ります。
教育課程とは、学校教育の目的や目標を達成するために、教育内容を児童・生徒の心身の発達に応じて、授業時数との関連において総合的に組織した学校の教育計画のことです。
平成20年度の教育課程届は、3月に教育委員会で受理します。
届出の内容は、教育目標と基本方針、指導の重点、学年別授業日数及び授業時数の配当、学校行事 です。

この時期、学校の中核である教務主任の先生は、教育課程編成に向けて忙しくなります。
本日実施した教務主任研修会では、具体的な実務の説明、実習を行いました。

まず、研修会の最初に、潤徳小学校の有賀副校長先生から、校務支援システムでの通知表作成についてお話いただきました。
各学年の通知表のサンプルも提供していただきました。次年度に向けて、小学校の観点別評価の基準が大変参考になります。

  

次に、3月の教育課程届提出に向けて、その様式を校務支援システムで作成する手順を確認しました。
学年別授業日数及び授業時数の配当、学校行事については、日野市では、校務支援システムで作成します。
これらの学校としての基本情報は、一度入力しておくと、今後学校で独自に作成する様々な計画表や書類にも反映することができ、大変効率的です。
  

研修会の最後に、情報交換として、校務の情報化の推進役としての苦労や悩み、そしてうまく運用していくための秘訣等を話していただき、全員で共有しました。
「不安は多いが、とにかくやってみなければ進まないという前向きな雰囲気をつくること。」
「自分一人で抱え込まずに、一緒に広めていけるブレーンを育てること。」
「職員室で学び合える環境を整えること。」
「うまくいかなくて当然、一度大変なことは必ず起こる。それを覚悟すること。その後は必ずよくなっていく。」
「最初は抵抗はあっても良さ、便利さがわかるとどんどん日常的になっていく。」 ・・・・・・・・・・
がんばって推進してくださった教務主任の先生の重みのある言葉が印象的でした。

日野市では、校務の情報化を図ることで、校務をより効率的に、そしてより質が向上することを目指していきます。
そのためには、各学校が組織的に取り組んでいくことが条件になります。
推進室は、今後も、各学校の校務の情報化の推進役としてがんばっている教務主任の先生方を支えていきたいと思います。

第4回 学校教育基本構想検討委員会

  

第4回 学校教育基本構想検討委員会が午後6時より開催されました。

今回検討したテーマは、大きく3つでした。
・「子どもの安全確保」
・「信頼される学校経営と教職員の育成」
・「教育を展開する学校施設の整備」

 意見交換の中で、次のような意見が出されました。その一部を紹介します。
・スクールガード・ボランティアの人数を増やすなど、子どもを見守るためにはもっと地域のコミュニティを活性化させることが必要。
・情報安全教育講演会など、保護者向けのいい講演会があるのに保護者の参加が少ない。もっと働きかけが必要。
・学校はそれぞれに特色をもってやっている。もっとPRするように広報活動も必要。
・多忙な教員対策が必要。
・部活動、作文、書道、絵画など、子どもにとって表彰される機会を得ることは励みになる。教員対象の表彰は東京都で実施している。
 日野市でも必要ではないか。

田口参事 年頭挨拶

本日は中学校校長連絡会がありました。
この会は、教育委員会が開催する毎月の定例校長会とは別に、毎月、校長先生方が教育課題の検討や情報交換をしている会です。
この会で、田口康之参事の年頭挨拶をしました。今月半ばには小学校校長連絡会がありますので、そこでも行います。


★田口康之参事年頭挨拶

 都立学校では情報教育に絡めて、フロッピーやUSBに関してのルール作りが行われました。室課長会でも、今後すべての区市でコンピュータを活用して欲しい、配備して欲しいということが伝えられました。教育の流れが、もうICT機器を活用していく流れの方向に来ています。 

 さて、先日の校長会では、市長からは「環境教育」について、教育長からは「子どもの人口増加」、「学校教育基本構想」、「ICT活用教育の定着と推進」、「特別支援教育の充実」、「統合校」、「コミュニティスクール」、というような大きな課題と、明るく元気でいて欲しい、PTAとの連携を強化して欲しい、授業改善して欲しいというお願いがあったかと思います。
 年末と年始に、教育長と、日野の課題は何か、今後日野市をどうしていくか、といったことを話し合ってきました。今後、子どもが増加するほど特別支援を要する子どもも多くなるでしょうし、保護者対応等も増え、教員の校務が多忙になることが予想されます。現在も保護者の電話対応に毎日かなり多くの時間を割いている学校もあるのが現状です。それでも、明るく元気に夢のある学校を創っていただきたいというのが教育長の思いです。
 そのためには、校長先生や副校長先生のリーダーシップは、トップダウンのものだけではなくて、ものごとを実行するための幅のもちよう、いわゆる柔軟性が必要で、それを遺憾なく発揮して欲しいと思います。ある一定のお願いごとを達成するための手段や方策は、それぞれの校長先生のやり方があるのではないでしょうか。副校長先生も、校長先生の言うことをただ受けて教員や子どもに伝えるだけではなく、それをしっかり消化して、タイムスケジュールを立て、自分自身のスタンスでやっていだきたいと思います。それが日野市のやり方ではないかと考えています。教育委員会からの話を受けて、それを校内にどう位置づけていくか、校長先生流のスタンスで信念をもってやっていただければ、と教育長と話していたところです。

 今年は多難な年を迎えました。市の財政が厳しくなり、いろいろな経費が削減されてきています。現在、各課長がこれははずせないという事業について予算復活要求を出しているところです。
 学習指導要領も変わります。これらの流れの中で、校長先生の考え方やリーダーシップのとり方で大きく影響がでるかと思いますので、芯を通して動いていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。
 以上、教育長の年頭所感を踏まえて、お話しさせていただきました。

  

子ども達が輝く年に

3学期がスタートしました。


朝日の中を登校してくる子ども達。
始業式の今日は日野市の挨拶運動の日。
「おはよう」元気の良い挨拶が冬の空に
響きます。(平山中学校にて)
新春第1号のICT活用の校内研修会。子ども達が輝くように、明日からの授業に備えて先生方が学んでいます。
メディアコーディネータにとって、本年の初支援です。(大坂上中学校にて)




夕日の中、学校の校庭と同じく、市役所前の中央公園も、元気に遊ぶ子ども達の歓声が響きます。

平成20年
子ども達一人一人が輝く年になりますように・・・