学校の様子

台風19号に伴う避難所でのこと


 未曽有の大型台風19号が関東地方を通過していきました。
 日野第八小学校は、12日の午前9時頃より、近隣の方々の避難場所として施設を開放いたしました。土曜日の22時の時点で1038名という市内でも最も多くの方々が避難されていたのですが、地域の皆様のご協力により、無事に13日朝8時の避難所閉鎖を迎えることができました。改めて皆様の共助の精神、思いやりあふれる助け合いの行動に感謝申し上げます。
 避難所運営に関しては、本当にたくさんの方々に進んでボランティアに手を挙げていただきました。体育用の蛍光色のビブス(ゼッケン)を付けて、駐車場の管理、高齢者の介護、入場誘導、授乳スペースの設置、食料調理のグループなど役割ごとに八面六臂に活躍してくださいました。卒業生、子供たちも、誘導カードを手書きで書いたり、パイプ椅子を配ったり、頼もしい活躍をしていました。皆様の温かい心遣いに学校関係者として涙が出る思いでした。
 翌朝、台風一過の晴天の中、片付け作業が始まりましたが一刻も早く帰宅したいところを、皆さま今度は片付けと清掃作業を始めてくださいました。毛布や段ボール、ゴミなどの片付けに始まり、使用した教室の清掃、貸出スリッパの汚れ落とし、そして一番大変なトイレの清掃と、どんどん作業を進めてくださり、あっという間に学校は昨日までよりももっとキレイに片付いてしまいました。そして、使用教室の黒板には子供たちに向けたメッセージも書かれていました。胸が熱くなりました。
 学校はこうした地域の方々に支えられていることを改めて感じました。子供たちにも今回の一連の出来事を伝えていく義務があると、強く感じました。災害は起きてはならない事態ですが、皆様の強い絆を感じる機会ともなりました。皆様本当にお疲れさまでした。そしてありがとうございました。

日野市立日野第八小学校 校長 松永 式子
           副校長 安田 尚民