学校の様子

児童朝会 (3月9日)

今日はテレビでの朝会でした。


校長先生の話

皆さんも知っているとおり、4年前、東北地方を中心とした東日本で、とても大きな地震がありました。
今年の2月10日の時点で亡くなられた方が、15890人、今なお行方が分からない方が2590人いらっしゃいます。また地震のために、引っ越さなければならなくなった人もたくさんいらっしゃいます。
八小のお友達や先生の中にも被害を受けた人もいると思います。一日も早く元気になられることを願っています。
東日本大震災では、多くの人がボランティアとして復興のお手伝いをしています。八小の先生方も行ってきました。外国からもたくさんの方々が救助やボランティアとして来てくださいました。その人たちが大変驚いたことがあるそうです。それは、被害を受けた人たちがしっかり順番を守って水や食料を受け取っている姿だったそうです。そして、その素晴らしさは全世界に伝えられました。
家族を失ったり、家を失ったりして、もう生きていく夢も希望を失くした人も多かったと思われるのに、どうしてこんなに立派なのだろうと感じたそうです。
きっと相手のことを思いやる優しさ、お互いを大切にしようという心が小さい時から身に付いてきていたのでしょうね。このすばらしい心は日本にいるすべての人の身に付いていることだと思います。八小のお友達もそうですね。
東日本大震災は、私たちにこのすばらしい心を思い出させてくれました。今生きている私たちは、生きたくても生きられなかった人たちの分も自分の命を大切にして生きていかなければなりません。
「3.11を忘れない」とよく言われます。
忘れてはならないたくさんのことがありますが、一つは今、話をした日本に暮らす人たちの心の素晴らしさ、です。そしてもう一つは、「3.11を忘れない」を合言葉にこれから何百年、この地震のことを伝えていくことです。1000年に一度という地震のため、前回の地震のことを知っている人は、研究をしている人以外ほとんどいませんでした。そのため、避難が遅れ生命を落とした人がたくさんいたのです。みなさんが伝え続けるためには、毎月ある避難訓練を真剣に行い、実際に地震や火災が起きたときにどうしたらいいか身に付けておくことが必要ですね。日頃から学級、学年、お家でもよく話し合い、準備をしておくことも必要です。
新聞に、苦しさを乗り越えて前へ進もうとしている人たちの話が載っていました。私たちも負けてはいられません。3.11を忘れないように生活に生かすと共に、今も苦しんでいる方たちを応援していきましょう。