学校日記

7月9日(水)

 

 

5年生の国語の授業「敬語」の様子です。

敬語は5年生にとって使い慣れているとは言い切れない、なかなか難しい学習のひとつです。

いい機会ですので、その仕組みや使い方をみんなで明らかにしようと、この授業ではチャレンジしています。

担任の先生が「着る」「見る」などの「基本の言葉カード」を黒板の上の部分に横に並べて貼りました。

「着る」の真下に「お召しになる」、その下に「着させていただく」の言葉カードを貼りました。

「他のカードをグループ毎に配るので、相談して黒板の正しい位置に貼ってごらん。」と先生。

そうです。担任の先生は、「尊敬語」「謙譲語」を5年生達が区別して貼れるのかを見極めようとしているのです。

さて、子供達によって「見る」の下には何が貼られるのでしょうか。他の「基本の言葉カード」の下に貼られる言葉も気になります。

その区別は子供達にとってぼんやりしたものかと思いますが、このように投げかけられ、子供達はよくよく話し合っています。

貼られた結果は・・・全グループ正解だったのです。すかさず担任の先生から「君たちすごいね」の言葉と満面の笑顔。

「君たちは、尊敬語と謙譲語を既に区別することができているんだね。」この言葉も嬉しいはずです。

「ところでこのふたつ、一体何が違うんだろうね。」

考えなさいと言わなくても、もう子供達は勝手に考え始めます。

どのグループも「誰がそれをするのかが違います」と見事に違いを言い当てていました。

学習はすべて、ぼんやりしていることをはっきりさせる活動です。

この授業では見事に子供たち自身が三敬語の違いをはっきりさせることができました。

敬語を使い分け、相手に敬意(思いやりの気持ち)をもって接する人に、一歩近づいたのではないでしょうか。