夏休みも目前です。
夏休みには、川遊びや海遊びなど、水の近くでレジャーを楽しむ人も多いことと思います。
そんな時、水の事故に巻き込まれてしまったら、、、
どう対応しますか?
そもそも、水の事故を防ぐためには、どのような行動を取ったらよいのでしょうか?
本日、6年生は、身をもってその行動を考えることができました。
まずは、水着着用の状態での体の動かしやすさを体感しました。

歩きも、クロールも、平泳ぎも、スムーズです。
次に、服と靴を着用しての状態で水の中へ入りました。


歩きも、クロールも、平泳ぎも、体が重そうです。
「服がくっついて、重い。」
「体がいつものように動かない。」
着衣状態での動きにくさを実感していました。
そんな状態の中、どのようにすれば命を守ることができるかを考えました。
無理に泳いだり、動き回ったりせずに、
『浮いて待つ』ことが大切だと理解することができました。
しかし、なかなかうまく浮くことができません。

そんな時に、浮きとして使えるものが必要になってくることに気付きました。
近くにあるものとして、今日は2Lのペットボトルを浮きとして使ってみました。

バディから投げ込まれたペットボトルを、胸の前でラッコのように抱き、全身の力を抜いて浮かびます。
とても上手に姿勢を保って浮かび続けることができました。

これで、助けを待つことができます。
実際の事故で、子供たちが行うことはありませんが、溺れた人を助ける方法も実践しました。
山口先生と河合先生の見本です。

お互いを信じ合い、しっかりと腕を絡み合わせます。
安全な岸まで、運びます。
子供たちも、バディを信じて、腕をしっかりと絡ませ、プールサイドまで運び上げました。
プールサイドに運び上げることができず、水中に引っ張られてしまう子供もいました。
実際に溺れている人がいたら、近くの大人に助けを求めなければいけないと理解していました。
溺れるとはどういうことなのかを知るため、プールサイドから不意に着水し、そこから姿勢を立て直すという訓練を行いました。

急な着水での体の使い方を理解することができました。
訓練後の振り返りでは、
「ペットボトルなど身近なものが浮きの代わりになることを知りました。溺れている人がいたら、まずは浮きになるものを渡したいと思います。」
「水の事故に巻き込まれたら、むやみに動かず、助けを待ちたいと思いました。」
「夏休み中に川に行ったり、海に行ったりするので、今日の学習で学んだ『浮くこと』を意識したいと思います。」
という言葉が挙がりました。
6年生のみなさんには、今日の訓練で学んだ『水の事故が起きてしまった時の命の守り方』をしっかりと胸に留めて、これからの生活を過ごしてほしいと思います。
また、夏休み中、水に関わるレジャーを計画している方は、水難事故に気を付けて楽しんできてください。