過去の推進室情報 2007年

推進室情報 2007年

JAPETの方の視察

JAPET(社団法人 日本教育工学振興会)の研究部長とICT教育利用研究開発委員会4名の方が推進室を訪問されました。
JAPETは、文部科学省等の委託委嘱を受けた研究開発や教員研修などを行うとともに、独自の調査研究なども行っています。
今回訪問されたICT教育利用研究開発委員会では、教育の情報化がうまく進んでいる地域を訪問してヒアリングを行うことにより、組織的にいかに推進しているかというノウハウを抽出し、報告書としてまとめる活動を行っているそうです。

そのようなヒアリング先として日野市を選んで下さった理由を伺うと、
「教育の情報化がトップレベルだから」というお答えをいただき、驚きました。
トップレベルだという理由は
?市の均質性(一部の学校のみではなく、すべての学校が取り組んでいること)がトップであること 
?推進室という組織があり、市全体でICT活用教育を支えていること 
?授業を重点に支援しているメディアコーディネータの存在
だということでした。

日野市のICT活用教育がスタートしてまもなく2年たちます。
この2年間の取組で外部から高い評価をいただいたことを大変うれしく思います。
ICT活用教育を支える日野市の体制は全国に誇れる仕組みであることを改めて感じました。
これまで日野市のICT活用教育の方向性をご指導いただいた信州大学の東原先生に感謝したします。
同時に、各学校でリーダシップを取って推進して下さった管理職、主幹、担当の先生、そして校務と授業にICTを積極に取り入れることに挑戦してくださった市内の先生方のがんばりに拍手を送りたいと思います。

今日、訪問して下さったJAPETの方からは、全国のいろいろな自治体の話や海外のICT事情についての情報もいただきました。
これからの日野市のICT活用教育の方向性を考える上で、大変参考になりました。

  

保護者の方の理解を深めるために

日野市立小中学校PTA協議会の会長である浜屋さんが来室されました。
浜屋さんは当室のWebサイトをいつもご覧になっていて、時々感想をくださいます。
 (感想をいただけることで新たな視野が広がり、励みにもなっています。)
今年度は、家庭教育学級の研修会の中に、情報安全教育を取り入れてくださったり、11月に市民会館で行った堀田龍也先生の講演会の企画に、一緒にかかわってくださったりしました。
役員の皆さんは、先日の3校のモデル校の研究発表会にも参会してくださいました。

先日の学校基本構想検討委員会でも話題になったことですが、今、重点に置いて進めている教育施策について、もっと保護者の方に広く知ってもらう必要があります。
特に、ICT活用教育についてもっと理解を深めてもらうために相談にのっていただきました。
次号の市P協の広報紙“かがやき”に、ICT活用教育について取り上げるというお話をいただき、大変ありがたく思っています。

見える学校、見える教育委員会を目指して

第5回 学校教育基本構想検討委員会が午後6時より開催されました。

本日の検討委員会では、「学校が見えない」「教育委員会が見えない」ということが話題になりました。
「学校の様子を知りたいが、学校公開日であっても一般市民はなかなか学校に入りにくい。」
「先日の研究発表会の授業を見て、腰が抜けるほど驚いた。今の時代はICTを活用したこんなすばらしい授業が行われていることに感動し、この感動をもっと多くの人に伝えたい、市民みんなに見てもらいたいと思った。でもなぜ、もっと宣伝しないのか。」

一方、「区部で、日野のことが話題になった。興味のある人はちゃんと情報をキャッチしている。」という話もいただきました。

推進室を含めて多くの学校が、研究会の案内はもちろん、学校の様子を日々発信し続けています。
知りたいと思えば、いつでも学校Webサイトから学校を見ることができます。
本当に少しずつではありますがアクセス数もあがってきています。
見えない、わからない、ではなくて、自ら情報を収集・選択し、活用していく力を付けるのが教師の役割です。
大人も、これからの時代は、情報を受けるのではなくて自ら必要な情報を取るという姿勢でいることが大切だと考えています。

とはいえ、もっとWebサイトを知ってもらうためのPRを考えなければなりません。
検討委員会終了後に、「学校からの発信を見るために、私もコンピュータを習いたい」と話された熱意ある委員の言葉が印象的でした。

沖縄からのお客様


昨朝、今朝とよく冷え込んだ朝が続きます。
昨日は、沖縄からお客様が来室されました。
沖縄県浦添市からお見えになった議員さんです。

事前に議会事務局から、視察を受けて欲しいという依頼を受けていました。
「是非日野市のICT活用教育のことを知りたい。参考にしたい。」という議員さんがいらっしゃるということでした。
最近では全国の自治体から電話でいろいろな問い合わせがありますが、沖縄は初めてです。
冬でもコートを着ることはないという沖縄。
氷点下となった日野市の朝に冷え込みに「ほおが落ちてしまうのではないかと思うほど寒かった・・・」とおっしゃっていました。


推進室のWebサイトも熱心に見ておられました。
推進室が中心となり、市全体が一丸となってICT活用教育を支えているという日野市の体制に感動しておられました。
約一時間ほどお話しさせていただき、「ぜひ、まねをして、本市のICT活用教育を推進していきたい。」という感想をいただきました。

全国のいろいろな学校と本市の学校とが共同学習で交流できたらすばらしいと思います。
夢が広がります。

日野市公立中学校教育研究会 研究発表会

大坂上中学校を会場にして、日野市公立中学校教育研究会の研究発表会が開かれました。
3つの実践が発表されました。

社会科部会の発表
ICTを活用した授業、自己評価活動を取り入れた三中での実践が中心に発表されました。Google Earthを導入で活用したり、書画カメラで資料等を大きく提示するなど、ICTを活用することで、生徒の興味・関心を高め、生徒の思考や理解を深めることができます。
「信州大学の東原先生から、大きく映し出すことで「生徒はよく見るようになる」と言われ、実践してみるとその通りでした。生徒はこちらを注目し、教師も生徒の顔を見ながら説明できることが利点です。」


道徳部会の発表
心の成長を培う道徳の授業を目指した、平山中での「伝統文化の継承」、三沢中での「コミュニケーションとマナー」の実践が中心に発表されました。
「プレゼンテーションソフトで作成した自作教材を活用することで、短時間で生徒の心をひきつけ、道徳的価値に気づかせることができました。」


東京教師道場で2年間部員として取り組んできた英語科の先生の報告です。
「授業作りの視点や学力向上に向けた取り組みなど、仲間の部員や助言者の方から多くの助言をもらい、お互いに切磋琢磨できました。授業改善とは、何か特別なことをするのではなく、あたり前のことをあたり前に毎日続けることが大事であるということを学びました。」

それにしても感動したのは、配布された研究紀要の内容です。
ほぼすべての部会で、ICTを活用した実践が掲載されていることです。
日野市ならではの研究紀要です。
市内の中学校の先生方が、この秋に整備されたICT環境をさっそく活用して授業改善等に取り組んでくださった意気込みが感じられ、
大変うれしく感じました。
今後の研究の深まりに期待したいと思います。