推進室情報 2007年
さまざまのこと 思い出す 桜かな
3月31日。今日は平成19年度の最後の日です。
教育委員会室で退職校長、副校長、教職員の辞令伝達式が行われました。
「さまざまのこと 思い出す 桜かな (芭蕉) 」
これは、教育長が挨拶の中で引用された俳句です。
外はサクラの花が満開です。
午前中は、冷たい雨に打たれながらも花びらを落とすまいと必死に耐えているようでした。
満開のサクラとの出会いは、別れの季節でもあります。
夕方からは薄日が・・・ | 田口参事への辞令伝達式 |
学校課内でも別れの式 | 田口参事の日野市最後の日 |
先生方と共に成長したメディアコーディネータ
★ICT活用教育推進室が設置されて2年たちました。
この2年間にわたって日野市の教育の情報化の基盤を整えてきました。
☆ハード面では・・・
・授業でのICT活用のために
校内LAN整備、各教室のICT機器の整備(小学校は昨年度、中学校は今年度)
・校務の情報化のために
全教職員に校務用コンピュータを配備し、同時に校務支援システムを導入(昨年度)
・情報発信のために
学校WebサイトのCMS導入(昨年度)
☆ソフト面では・・・
市内の全校で、校長先生のリーダシップのもと、副校長先生、教務主任の先生、ICT活用の担当の先生、研究主任の先生方が中心
となり、学校が組織としてICT活用教育に取り組み、本市のすべての先生が「コンピュータ等を活用した指導」を行いました。
★先生方のICT活用指導力の向上のために、メディアコーディネータもがんばってきました。
4人のメディアコーディネータも、授業支援等を通して、先生方と一緒に成長しました。
今年度、メディアコーディネータが市内の学校を訪問したのべ回数は935回(3月25日現在)です。
4人のメディアコーディネータの1年間の感想を、「ICT活用NEWS」に掲載しました。
以下、その抜粋です。(「ICT活用NEWS」は、学校と推進室をつないできた情報紙で、今回の35号で今年度の最終号となりました。)
◆多くの先生方に「是非研修会に来てほしい」「授業の相談にのってほしい」「こんな授業がしたいから支援をお願い」などと、授業や研修会などの支援依頼を多く受けるようになり、大変うれしく思います。これまで先生を支援する上で私が大切にしたのが、学校の財産をいかに残せるかでした。その場限りの支援ではなく、その後も学校が円滑にICTを活用するには、何か財産となるものを残すことが一番の支援だと考えました。支援する立場にいたつもりが、今では自分が成長させていただいたように思います。今まで優しく声をかけていただいた先生方、ICTを使ってみようかなと応えて下さった先生方、本当にありがとうございました。(N)
◆振り返ってみるとあっという間に過ぎた1年間でした。メディアコーディネーターの仕事をはじめた当初は、右も左も分からないことだらけで、多くの人に迷惑をかけました。しかし、まわりの方々のあたたかい支えによって、少しずつ成長することができたと思います。先生の授業の支援していて私が一番思い出に残っていることは、「ICT機器を使ってみたいけど、コンピュータ使うの苦手なんだよね」とおっしゃっていた先生が、何度か授業支援に行くうちに、楽しそうにICT機器を使いこなしていらっしゃる姿を見たことです。この1年間を通して、私に対してあたたかい対応をしてくれた日野市の先生方や、自分の成長を見守ってくださったまわりの方々に感謝しています。ありがとうございました。(K)
◆先生の仕事内容(校務・授業)の知識や理解不足により、支援で伺った先生方にはご迷惑をかけてしまった点が多くあったと感じます。しかし1年間たくさんの先生とかかわることにより日々学ぶことが多くありました。先生方の授業準備に時間をかけられている姿や子どもとかかわっていらっしゃる姿は、自分自身の勉強になりました。今後も見習わせていただきたいと考えています。(O)
◆この1年間は、多くの先生方にお世話になりました。ご迷惑をかけてしまう場面が多々ありましたが、そんな私にいつも温かく接してくださった先生方のおかげで、ここまでメディアコーディネータを続けることができたと感じています。本当にありがとうございました。学ぶべきことが多くありました。自分について、課題も数多く見つかりました。先生方に見守っていただき、成長させていただいた分を、支援という形でお返ししていけるよう、今後も努力したいと思います。(S)
桜咲く街
会場となった市役所前の中央公園には、満開直前のサクラを見に、多くの市民が集まりました。
★市内にあるサクラの木の中でも、堂々としていて壮大な木は「東光寺桜」です。
花が入学式までもつのは難しそうです・・・
東光寺桜の前で・・・加島教育長と田口参事。
庁舎で情報セキュリティ外部監査
庁内の各課は、12月に日野市情報セキュリティポリシーに基づく定期的な内部監査を受けました。
今回は外部監査です。
情報セキュリティを専門とする会社の人(専門家)による学校課の「外部監査」が実施され、現在の情報セキュリティにおける運用状況の確認・現場指導が行われました。
現場チェックの後は、会議室で指導を受けました。
専門家と情報システム課長、学校課長とそれぞれの担当者が出席しました。
「今後も個人情報の扱いは十分慎重に行ってください。」
新しい組織の設置に備えて
来年度から、学校への支援体制を強化し、一層の充実を図るために、教育委員会内に、特別支援教育に特化して機動力を発揮する組織「特別支援教育推進チーム」が設置されます。
本日は夕方からその準備が行われました。
LAN配線は情報システム課の協力を得て・・・
少しあいたこの空間に、チームの机を並べます。
もうすぐ満開
庁舎の前のサクラ並木
用水にかかるサクラの花(市内の豊田用水で)
引越し作業
★今、2校の引越し作業が続いています。
三沢台小学校の引越し作業(七生緑小学校の開校に向けて)と平山小学校の新校舎への引越し作業です。
教育委員会の職員も日中は応援にかけつけ、当該校の教職員や業者の方のお手伝いをしています。
夕方、庁舎に戻ってきてからは、明日の引越し準備や通常業務・・・
午後11時前の庶務課にて・・・
校務支援システムの運用を支える教務主任
4月から、校務支援システムをうまく活用して校務の情報化を進めるために、教務主幹の先生が中心になり、自主的に勉強会を開きました。
主として成績管理機能の使い方、通知表や指導要録の作成についてです。
メディアコーディネータも参加させていただきました。
講師は平山中学校の教務主幹。市内の他の学校の教務主幹も集まりました。
「とにかくやっていきましょう。・・・うまくいかないことが必ず起こります。でもそれを乗り越えなければ進まなのです。
1学期は教務主任が覚悟してリードしていかなければいけません。・・・」
校長先生も参加してアドバイスをくださいました。
平山中学校の通知表を見本に・・・
理科の授業を楽しむために
市役所前のサクラ並木は、花が一斉に開きました。
平成20年度 実験・観察融合型デジタル教材活用共同研究に日野市が採択されましたので、
本日、科学技術振興機構理数学習支援部学習支援ネットワーク課の方がお見えになりました。
事業背景、共同研究の実施に関する概略、理科ねっとわーくデジタル教材の配布等について説明を受けました。
日野市のICT環境を生かして先端的なデジタル教材を活用することにより、子ども達も先生もわくわくするような楽しい理科の授業が期待できます。
連携大学である信州大学の教授にもテレビ会議で打合せに参加していただきました。
小学校卒業式
市内18校の小学校で卒業証書授与式が挙行されました。
6年間で心も体も大きく成長したひのっ子達が、小学校を卒業しました。
↑日野第一小学校は開校135周年。 日野第四小、潤徳小と共に、市内で一番伝統のある学校です。
市役所前のサクラ並木は、ちらほらと咲き始めましたが、大部分は開花寸前の状態です。
卒園式
冷たく降り続く雨に耐えながら咲いています。
今日は、5つの市立幼稚園で修了証書授与式が行われました。
園長先生から修了証書をいただいた後は、
幼稚園で学んだこと、がんばったこと、楽しかったことなど、たくさんの思い出がスライドショーで映し出されました。
第三幼稚園にて・・・
第七幼稚園にて・・・
平山小学校新校舎の校内LAN整備
新校舎は、オープンスペース、バリアフリー化など、あらゆる面で新しい学校のつくりになっています。
先週は、光ファイバーケーブルを新校舎に引き込み、校内LAN整備を行いました。
メディアセンターは、壁一枚を隔てて図書室とコンピュータルームが隣り合わせになっています。コンピュータルームのLAN配線は完了しました。
児童の学習成果をアルバムに
百草台小の5年生がスタディノートを活用して蓄積した2年間の学習成果を、クラス全員のアルバムとしてCDにまとめました。
担任の山田先生から、「今までの活動を残し、みんなの財産にしたい。」という相談を受けて、
メディアコーディネータがお手伝いさせていただきました。
スタディノートには、作成したノートを簡単にWebページ化できる機能があります。
今回はこの機能を使い、子どもたちが家でも見えるようにCDにまとめました。
目次をクリックすると、それぞれの学習のデータベースが出てきます。
三沢台小学校と交流学習「お気に入りの場所」。
マップ上をクリックすると、それぞれの場所 の紹介ノートが開きます。
◆担任の先生の感想
「スタディノートは、昨年度、4年生の時から使い始めました。
最初はひとつのノートを作成するのにずいぶん時間をかけていましたが、今では1時間もかけずに作れるようになりました。
用意した写真を共有フォルダに入れておくだけで、自分で写真を選んで貼り付けるなど、本当に楽しんで主体的に学習に取り組んでいました。
ノートができあがると大きな達成感を感じたようです。
スタディノートを使う良さの一つに、発信して交流できるということがあります。
作ったノートを三沢台小に発信し、良い交流ができたことは大きな成果でした。」
学校裏サイト
平成20年第1回定例会の一般会計予算特別委員会最終日。
学校裏サイト等についての質問を受けました。
インターネットや携帯電話などは、うまく使えば有効なツールです。
しかし、子ども達がそれに振り回され、正しく理解して使っていないため、人に迷惑をかけたり、傷つけたり、ネガティブな方向にいっているという現実もあります。学校裏サイトはその一つで、社会問題となっています。
このような社会背景の中、日野市が推進しているICT活用教育の目的には大きく3つの柱があります。
1つは授業での活用(授業改善)、
2つ目に校務での活用(校務の情報化)、
そして3つ目に児童・生徒に情報活用能力を育成することです。
この3つ目が、今の問題に大いに関係しています。
日野市では情報安全教育として進めていますが、次の3点を重視して指導しています。
まず、情報を正しく活用することです。
次に情報を科学的に理解することです。インターネットの世界について理解することも含まれます。インターネットには思わぬ落とし穴や危険も潜んでいることも知らせます。裏サイトに書き込んでいた子どもが、その仕組みを全く知らず、「自分の書き込みが全世界に公開されているとは知らなかった・・・」と自分の発信した情報が思わぬ方向へいき、取り返しのつかない状況になったことに驚いたという事例もあります。
最後に、情報社会に参画する態度を育てるということです。ルールやマナーを守ること。自分がやられていやなことはやらないというのはICT活用の場面でも同じことです。思いやりをもったコミュニケーションを図ること、これらはICTに限らず、人として当然のことです。
これらのことを指導していくための教材も学年の発達段階に合わせて整えました。市内全校のすべての学級で使えるようになっています。
また、その他にも授業で使える優良なサイトを推進室のWebサイトで紹介したり、ICT活用NEWSで学校裏サイトの特集を組んだりしてきました。
一方、教員研修として、10月には生活指導主任とICT活用推進委員の先生方を対象にし「ネット上のトラブルの実態とその対策」というテーマで、インターネット協会の専門家による指導をいただく機会を設けました。参加者から、学校裏サイトの実態に驚きの声も聞かれました。
各学校では情報安全教育の年間指導計画を立て、このような指導を計画的に進めています。
保護者の方が集まる公開授業やセーフティ教室に実施している学校もあります。来年度は道徳地区公開講座を、このテーマで実施する計画を立てている学校もあります。
この問題はどうしても家庭との連携が欠かせません。そこで、家庭教育学級と連携して、ネット上の危険から子ども達を守るための研修会を開きました。また、11月の末には市民ホールで著名な講師の方をお呼びして、「学校と家庭とで取組むメディアとのつきあい方学習」というテーマの講演会も開きました。
なお、先日、文部科学省からも小学校6年生の子ども達とその保護者を対象とした「ちょっと待って、ケータイ」というリーフレットが配られたところです。
今後も、家庭との連携を図りながらこの問題に取組んでいきたいと考えています。
小学校1年生も楽しんで使っています
学年末の学習のまとめに、ICTが活躍しています。
日野第三小学校第1学年国語「思い出いっぱい」 ICT活用指導力C-3
1年生の児童が入学してから今日までに書きためてきた作文や観察文などを文集にまとめました。
その中表紙をスタディノートで作成しました。
メディアコーディネータも授業のお手伝いをさせていただきました。児童は、できあがった表紙を友達と見せ合って大喜びでした。
◇担任の先生の感想
「最初は、1年生の子どもたちがちゃんとクリックしたり、文字を打ったりできるか操作面で心配していましたが、
子どもたちの慣れは驚くほど早いものです。
どの子もみんな、楽しそうに表紙作りをしていました。
写真を挿入したり自由に絵を描いたりして、一人一人の自由な発想が生かされ、個性的な表紙が完成しました。」
中学校卒業式
スモモの花が咲きました。(中央公園)
アンズの花が咲き始めました。(中央公園)
花曇りの中、市内8校の中学校で卒業証書授与式が挙行されました。
15歳のひのっ子達が、義務教育を終え、それぞれの進路へと巣立っていきました。
輝かしい未来が待っていることを祈っています。
日野第一中学校と七生中学校。ともに60周年記念式典を終え、61回目の卒業式でした。日野第一中学校は今は仮校舎ですが、一年後は新校舎になります。
単なる発表会ではなく・・・
第6学年国語科「卒業論文」ICT活用指導力C-1・2・3
自分の考えを友達にわかりやすく表現したり伝えたりすることに重点を置き、相互に内容を深めていく学習展開です。
2月1日の研究発表会でこの学習単元の中間部分が公開されましたが、先日、フィナーレである卒業論文発表会が終了しました。
学習の流れは以下の通りです。
(1)各自が卒業論文の構成(項目)を考えました。児童が6年間の思い出を振り返ったり、興味をもったことを追究したりしながら
論文を作成します。
(2)計画にそって、項目ごとにスタディノートでまとめました。
(3)卒業論文の構成の再吟味です。スタディノートのマップ機能で、各項目のノートを整理し、構造化しました。
(4)マップを見合いながら、どのように構成を工夫(修正)したら、考えがより伝わるか、意見を出し合いました。
→先月の研究発表会での公開授業がこの部分でした。
(5)その後、マップを修正し、論文を直しました。試行錯誤を繰り返しました。
(6)完成したマップを見せながら卒業論文の発表会を行いました。
◆この実践では次のような成果が見られました。
◇論文の作成過程で
・従来の紙では伝えにくいことも、画像等により視覚的に伝える工夫をすることができた。
・従来の紙では自分の考えを修正して直すことが困難だったが、何度も修正してよりよいものにできた。
・作成の途中段階で、今まではほとんどなかった意見交換の回数が増え、友達のアドバイスを取り入れることができた。
◇論文の発表段階で
・発表内容の項目をマップ上に整理して示し、見通しをもって発表することができた。(聞き手もわかりやすい)
・データベースの作品は何度もじっくり見てもらうことができる。
(この後の感想交換も容易にでき、さらに内容を深めることも可能)
◆この学習を通して、子ども達の目的意識・相手意識がより高まり、子ども達相互のかかわりあいも深まりました。
最後の発表会では、どの子も堂々と自信にあふれたプレゼンテーションを行うことができました。
国語科の授業において、発表会を行う機会はたくさんあります。
調べてまとめて発表して終わり・・・
友達が何を学んだのかという内容面での感想よりも、声の大きさがどうだったかという技法的な面での感想に終始する・・・
これらは、従来の発表会でよくあった光景です。
1月に出された中教審の答申では、国語科の改善の具体的事項の一つとして、次のことがあげられています。
「日常生活で実際に活用する記録、報告、要約、説明、感想などの言語活動を行う能力を確実に身に付けることができるよう継続的に指導する。
また、課題に応じて基礎的・基本的な知識・技能を活用し、相互に思考を深めたりまとめたりしながら解決していく能力の育成を重視する。」
本実践は、ICTを活用して「相互に思考を深めたりまとめたりしながら解決していく能力の育成」が図られた実践でした。
Google Earthで宇宙の瞬間移動体験
今、国際宇宙ステーション(ISS)では、土井宇宙飛行士による「きぼう」日本実験棟での作業が続いています・・・
日野市の学校でも、授業で地球の外に出る「宇宙の瞬間移動体験」が行われています。
以下、日野第三中学校 中野教諭の、Goole Earthを使った社会科の授業実践です。
第2学年社会科「沖縄の人々と文化」ICT活用指導力B-1・2
「沖縄のイメージを紙に書いてみましょう。」 | まず宇宙から地球に向かいます。宇宙の瞬間移動体験! |
どんどん日本列島に近づいて・・・ | ついに日野第三中学校に到着。 |
「今日は授業で沖縄に連れて行ってあげるよ!では出発!」 | いったん地球の外に出て・・・ |
今度は沖縄に向かいます。 | 沖縄到着! |
沖縄の映像やパンフレットで沖縄の文化等を学び、最後は黒板でまとめます。 |
★授業者の感想
「遠くの地域にまで簡単に移動体験ができ、生徒の意欲を高めるのに効果があります。
コンピュータ上で、鮮明に、 かつ身近に地球(世界)を知ることもできるのは大変便利です。
今までは、資料集などを使っても全員が見ていない場合もありましたが、
このように、プロジェクタで提示することによって生徒全員が顔を上げ、集中して画面を見るようになりました。
生徒も自分自身も楽しんで授業を行っています!」
メディアコーディネータのミーティング
はやいもので今年度もあと2週間・・・。
予約サイトを通して、学期の終わりまでメディアコーディネータの派遣要請が続きます。
毎朝のミーティング以外に、一日のうちで推進室に全員揃う時間があれば、随時勉強会を行い、
それぞれの学校・先生方のニーズに応えられるように、がんばっています。
一雨ごとのあたたかさ
昨夜降った雨はすっかりあがり、今朝からあたたかな一日です。最高気温は19℃とのこと。
★市役所前の桜並木・・・このあたたかさで急に蕾が膨らんできました。
うっすらと天空に上弦の月が見えます。
このサクラの蕾をじっと眺めていると、たまたま歩いていた議員さんが声をかけてくださいました。
「Webにのせるんですか?春めいてきましたね。
家の窓から見える多摩丘陵の木々も、このところなんとなく色が変わってきて、やわらかい色になってきましたよ。」
★中央公園の蕾・・・ウメの次に咲く花は?
シダレウメの花は満開です。そこにお客様が・・・生命の躍動感を感じる季節の到来です。
ミツバチがやってきました。
花の中にもぐりこんで懸命に蜜を集めています。
スモモの蕾です。
アンズの蕾です。
優れた実践を広めること
★日野市は環境にやさしいまち。
日野市環境マネジメントシステム(ISO14001)に取り組んでいます。
学校は、ひのっ子エコアクションに取り組んでいます。
そのひのっ子エコアクションの取組の成果が、先日関係者の間で発表されました。
この内容を、本日午前中に開催された副校長会の冒頭で、もう一度、プレゼンテーンションしていただきました。
★日野第七小学校4年の木村学級では、社会科の学習「健康なくらし ごみのゆくえ」の学習後、発展学習として総合的な学習の時間で、
「エコ大使になろう!」というテーマに取り組みました。
そこで子どもたちは、社会科で調べたことをもとにしてニュース番組やCMなどの制作を行い、下級生や保護者に向けたプレゼンテーションを行ってきました。ICTはごく自然に活用されています。 ICT活用指導力C-1・2・3
先月は、市役所で開かれたごみシンポジウムでもプレゼンテーションを行いました。今後は自治会でも依頼されているそうです。
これらの活動を通して、子どもたちは「エコ」について意識が高まり、日常の生活においてもそれが生かされているということです。
給食は全く食べ残しがなく、クラスで使う紙は、裏紙の使用が徹底されており、先生より、むしろ子どもたちの方がエコについて厳しくなったということです。
学習を生活に生かす力がついたということは素晴らしいことだと思います。
また、いろいろな方にエコの大切さを伝えるという学習活動を通して、子どもたち自身のプレゼン能力が高まったことも大きな成果だと感じました。
本日は、実践者である先生に、優れた取組を約10分間で語っていただきました。
子どもたちが活動している場面の映像や、子どもたちの成果を見せながらの発表でした。
発表してくださった先生のプレゼン能力の高さには関心させられました。
★市内には、多くの、子どもたちの優れた学習成果、そして教師の優れた実践があります。
これらを紹介する機会をどんどん設けていきたいと実感しました。
がんばっている子どもたち、そして先生たちを応援したいと思います。
保護者の方の声
★日野市立小・中学校PTA協議会の調査広報委員会の方が、本日発行の広報紙「かがやき」 第84号を届けてくださいました。
★今回は、ICT活用教育の特集を2ページにわたって組んでくださいました。
「調査を終えて」(編集後記)の欄には、次のように書かれています。
「わかる授業」、「魅力ある授業」は、先生の意欲や工夫から生みだされるものだと思います。「道具」であるICTの活用は、子どもたちが授業に意欲をもって取り組んだり、友だちとのコミュニケーションを通じて自分の課題を見つけたり、思考を広げるための有用な道具になりうると感じました。
ICTの活用は、新しい取り組みであるために、授業を参観した委員の感想には、効果的に利用されていない場面があるとの指摘もありました。どの場面でICTを利用するのがいいのか(あるいは、しないほうがいいのか)の検討など、現状では現場に戸惑いがあるかもしれませんが、先生方の工夫によって創造された魅力ある授業の実践例が、市内の小・中学校で共有され、発信されていくことを期待したいと思います。
★保護者の期待に答え、最終的には、「わかりやすくて楽しい。」「自分の力がついてきたのがわかる。」という感想が返ってくるように、
子どもたちの声に耳を傾けていきたいと思います。
三鷹市からのお客様
三鷹市は、ICTの先進地区です。
e-japan計画が出されて以来、国の指定を受けて、最先端の研究に取り組んできました。
先月も3年間の文部科学省委託である「地上デジタルテレビ放送活用事業」の研究発表会が開かれました。
2月5日に、三鷹市立第一小学校の研究発表会で、各教室に配備されていたデジタルテレビ。
研究発表会後にこのテレビはまもなく総務省に返却となったそうですが、今後、市の予算で購入を検討しているということでした。
先進的な研究に取り組んできた地区ならではの悩みも大きいようです。
委託研究で貸与されたICT機器の返却、過去に実験的に大量に配備されたICT機器のメンテナンス等・・・。
そこで、来年度から新たに市の予算でICT環境の整備を計画されています。
来年度は全教員に一人一台のコンピュータを配備するそうです。
今日は、2年間で基盤整備を終えた日野市の取組をぜひ参考にしたいということでお見えになりました。
お聞きになった点は次の3点です。
・全教員にコンピュータを配るだけではなく、活用されるために行った工夫。
・市内すべての学校のWebサイト更新率が高い秘訣。
・人的なサポート体制(メディアコーディネータ制度)について。
3月議会一般質問(1)
平成20年第1回定例会が28日まで開催されています。
本日で一般質問が終わりました。
ICT活用教育に関連する議会答弁は次の通りです。(その1)
◆青少年が巻き込まれないための教育と取り組みについて
(知的護身術の取り組みについて)
ご質問の知的護身術についてですが、市内の全小・中学校では、教育課程に位置づけて、「セーフティ教室」や学級指導の時間に行っています。
学級指導では、犯罪から自分の身を守ることを学ぶために、「いかのおすし」という合言葉を決め、例えば、「いかない、のらない、おおごえで、すぐにげる、しらせる」などの指導を行っています。また、実際に危険な場に遭遇したときの対処方法について、ロールプレイングや疑似体験を行ったり、地域で事件・事故の発生しやすい場所を確認したりする学習を行っています。子どもたちは、これらの学習を通して、自分の身を守ることを学び、危険回避能力を身につけています。
一方、セーフティ教室では、家庭、学校、地域社会の連携によって非行・犯罪を防止することをねらいに開催しているところですが、最近は、ネット上の犯罪から身を守ることについて取り上げる学校が多くなりました。それは、近年、子どもたちがインターネットを介した犯罪被害等に巻き込まれるという社会的な問題が増えており、ネット上でも「自分の身は自分で守ること」が必要になっているからです。そこで本市では、「ネット上のトラブルの実態と対策」というテーマで教員研修を行い、授業で活用できるコンテンツも整えました。
なお、この問題は学校だけでは限界があります。ネット上の危険から子どもたちを守るには、家庭と連携してこそ成果があがります。保護者の方たちにもインターネットの世界について正しい知識と対策を知っていただくために、家庭教育学級や市P協と連携し、「インターネットの正しい活用方法について」というテーマで家庭教育学級研修会を開いたり、「メディアとの付き合い方学習」というテーマで講演会を開催したりもいたしました。
今後とも、各学校において、保護者会などでこれらのことを話題にしながら、学校と家庭の連携のもとに、子どもたちの健全育成の充実が図れるように、働きかけていきたいと考えています。
3月議会一般質問(2)
平成20年第1回定例会が28日まで開催されています。
本日で一般質問が終わりました。
ICT活用教育に関連する議会答弁は次の通りです。(その2)
◆日野市が推進してきたICT活用教育の成果について
1-1 全ての教員がICTを活用して指導できるという目標の達成状況
(1)平成17年度の状況について
平成17年度末、日野市がICT活用教育を推進する直前の年の状況についてお答えします。まず、ICT環境面ですが、校内LAN整備率については、全国の平均整備率が50.6%に対して、東京都の平均整備率は20.5%でした。この時点では日野市は校内LANの整備はしていませんでした。
次に教員がコンピュータを操作できる割合ですが、全国平均が96.9%、東京都が93.3%に対して、日野市では、中学校が91.1%、小学校が96.5%でした。続いて教員がコンピュータ等を活用して指導できる割合ですが、全国平均が76.8%、東京都が65.1%に対して、日野市では、中学校が60.9%、小学校が84.8%でした。
(2)昨年度と今年度の達成状況について
まず、ICT環境整備面です。日野市のICT活用教育元年である昨年度は、小学校の校内LANの整備を完了しました。あわせて、教室での授業用コンピュータを配備し、プロジェクターなどのICT機器も整備しました。さらに、全教職員にも一人1台のコンピュータを配備し、校務支援システムを導入しました。この、教職員用コンピュータの整備は、「IT新改革戦略」で平成22年、(2010年)までに達成すべき目標とされています。続いて今年度は、中学校の校内LAN等のICT環境を整備しました。
これらのICT環境整備に合わせて、教員のICT活用指導力の向上にも力を入れました。昨年度は、8月末に「コンピュータを操作できる教員が100%」を達成し、3月には「コンピュータを使って教科指導ができる小学校教員100%」を達成しました。そして今年度は、先月、ついに「コンピュータを使って教科指導ができる小学校教員・中学校教員ともに100%」を達成しました。
1-2 教員が実感しているICT活用授業の効果とは
配備されたICT環境を生かして、まずは使ってみようということでスタートしました。教科書や資料を大きく写すことだけでも授業は大きく変わります。ある中学校の授業アンケートからは、生徒が「授業の内容がイメージしやすくなった。」「授業が理解しやすくなった。」と答える生徒が大幅に増えたという結果が出ています。
教員も、子どもたちの集中力の高まりを感じており、子どもたちの顔を見ながら授業を進めることの効果を実感しています。ICT機器に対しての不安や負担感を感じていた教員も、実際に授業で使ってみることで、「子どもの反応が予想以上にいいのでさらにこうしてみたい。」「もっとこういう使い方はできないか。」という新たな課題をもって挑戦を始めています。
最近では,子どもたち自身が自分のノートをスクリーンに提示しながら説明したり、調べてまとめたノートを見せて意見を出し合ったり,さらによりよい内容や表現に修正したりするなど、コミュニケーションのある創造的な授業が増えてきました。従来に比べてより視覚的にわかりやすくコミュニケーションのある授業へと変わってきています。
1-3 ICTは学力向上にどのような関係?
(1)国が示したデータはあるか?
一年前の平成18年3月、文部科学省の委託で、独立行政法人メディア教育開発センターが、ICTを活用した授業による効果について研究を行い、その結果が報告されています。この調査で、小学校、中学校、高等学校の総数344件の実証授業の評価から、ICTを活用した多くの授業では児童生徒の学力が向上することが示されました。
具体的には、ICTを活用した授業を実施した教員の総合評価の結果、98%の教員がICT活用による効果が高いと評価していることを示し、そのうちたいへん高いと評価した教員は全体の62%だったということです。
また、ICTを活用した授業と活用しない授業に関して、児童生徒の意識を分析した結果、学習に対する積極性、学習に関する意欲、学習の達成感が、後者と比較して前者の方が確実に高い効果となっています。
(2)日野市として子ども達につけさせたい力は?
さきほど述べた研究結果から、ICTが教える道具として効果があることは実証されています。したがって、日野市教育委員会としましては、今後も、学力向上のためにICTを活用したわかりやすい授業を定着させていくことに加えて、さらにICTを子どもたちが学ぶ道具として活用していくことも推進していきたいと考えています。実際、子どもたちが考えたことをまとめたり、整理したりする道具として活用したり、友達と学習成果を見せ合いながら意見交換を行うなど、手段として活用したり、学習過程を記録したり蓄積したりする道具として活用したりすることで、表現力、思考力、コミュニケーション能力、自己を見つめる力を高める実践も生まれています。
2 日本一のICT活用教育について
2-1 日野市が全国的に注目されていることは
(1)全国から注目されている手立ては?
全国の議員の方や教育委員会の方が視察に見えています。その方々が共通して評価することは、?ICT活用教育を推進する部署が設置されていること、?短期間で着々と計画的に進め、すべての先生を底上げするという目標を達成していることです。さらに、この日野市の推進方法は、どこの自治体にとっても参考になるということです。
昨年12月には、文部科学省の「学校のICTのサポート体制の在り方に関する検討会」で、日野市の取組状況の報告を求められました。特にこの時に評価されたことは次の3点です。
1つ目は、ICT活用教育を推進する戦略本部とも言える委員会組織があり、専門家の助言が得られていること、そしてその組織には、教育委員会だけではなく、市長部局の職員も加わっており、市全体で学校をサポートする体制になっていることです。
2つ目に、ICTを活用した授業支援を行うメディアコーディネータ制度があることです。
3つ目に、実際にICT活用教育を実施するにあたっては、各学校の校長がリーダシップを発揮しており、そのための管理職研修があることです。
また、今年1月には、同じく文部科学省の「学校現場の負担軽減プロジェクトチーム」で、校務の効率化に向けた取組について発表を求められました。ここでは、校務のスタイルを変えるという新しい試みには、導入時期に一時的に仕事量が増えてしまうという現実もありますが、その時期を越えれば校務は確実に効率化されることを市内の教員が実感している、ということを伝えました。実際に、通知表の作成に、一学年3時間かかっていたものが、日々の蓄積の効果により10分で済むようになったという話を聞いています。校務の効率化により時間に余裕ができて、若干わずらわしい事務処理等から開放され、その分、本来の仕事である児童・生徒と向き合ったり、授業に専念したりすることができたということです。このように、日野市は、全国の教育委員会や文部科学省から注目され始めています。
(2)メディアコーディネータはどんな支援をしているか
お尋ねのメディアコーディネータについてです。ICT活用教育推進室にはメディアコーディネータ4人を配置しており、教員がICTを活用した指導を行う際の支援を行っています。技術面での支援よりも、むしろ教育に軸足を置き,教員に寄り添って,ICTを活用した授業の設計・実施を支援したり研修会を実施したりするところに特徴があります。
今年度の学校支援の内容で上位を占めるものとしては、3月5日現在、のべ885回学校支援を行っていますが、その中で上位を占めるものは、1位 授業展開案の作成、2位 授業中の指導支援、3位 研修・研究等の支援となっております。
2-2 市長の所信表明「日本一のICT活用教育」について
ICTを活用した授業を受けた子どもたちの感想として「授業が楽しくてわかりやすい」「よく理解できた」という声が聞かれるようになり、手ごたえを感じています。また、NHKの特集番組で取材を受けた教員が、校務が効率化されている便利さを語っています。最近では各学校のWebサイトから発信される情報に対して、保護者の方から期待の声も聞かれたりするようになりました。
今後もサポート体制等を継続しながら、授業改善、校務の効率化、学校Webサイトによる見える学校づくりに向けて、努力していきたいと思います。
3 今後の日野市のICT活用教育について
3-1 新学習指導要領の「教師が子ども達と向き合う時間の確保・・・」はICTを活用することにより可能か
学習指導要領の改善について、中教審の答申には、議員のおっしゃるとおりの記述があり、ICTが学習指導要領の理念の実現にかかわっていることが示されています。このことは、まさにICT環境を整えた日野市が目標としていることでもあります。「授業でより効果的に活用していくこと」、また、「校務支援システムを活用して校務の効率化を図ること」、これらを実現するため、教員のICT活用指導力のさらなる向上を図っていきたいと考えています。
3-2 今後の日野市のICT活用教育
教員がかえって楽になり質が低下するのではないか、ICT活用を強制するのかという一部の声について
ICTを活用した授業は、強制するものではありません。毎時間の授業で必ずICTを使わなくてはいけないということではありません。活用することによって効果のある場面でのみ使うべきと考えています。ただし、ICTを使った方がいい教科、使わない方がいい教科、また使った方がいい教員、使わない方がいい教員がいるわけではありません。どの教科でも、どの教員であっても、どの場面でどのように使うのかによって効果が決まってくると考えています。日野市の教員は、全員、授業でICTという道具を使えるという第一歩を踏み出しました。これから、どのような場面でどのように使っていくかを考えていく段階です。
ICTはあくまでも道具ですが、確実に教育を変える力をもっています。日野市はようやくICT活用の基盤整備が整いました。今後は、時間をかけて市内の一人一人の教員の授業デザイン力を高め、ICTを効果的に活用していく段階です。そして、最終的には、共有している教材も質の高いものになり、授業の質も高まっていくことが期待されます。教育委員会では、教員の指導力を高める研修と、よりよい授業を行うサポート体制であるメディアコーディネータ制度を充実させていきたいと考えています。
3-3 ICTを活用した不登校児童・生徒対応
今月より、学校に通うことのできない児童・生徒にむけて、家庭で学習ができる機会を設け、基礎学力を身に付けるよう、「e-Learning」を始めました。まだ試行段階ですので、ICT活用教育推進室が大学の専門家の助言を受けながら実施しています。
この「e-Learning」の対象者は、コンピュータがありインターネット環境が整っているご家庭であることが条件です。学校から希望するご家庭の児童・生徒の紹介を受け、現在、中学生1名、小学生1名が実施しています。今後も随時受け付けていきます。
これを入り口として、在宅の学習から教育センターの「わかば教室」への通室を促し、ひいては学校復帰と社会的自立へと誘っていく構想を練っております。
宮崎県からのお客様
短期間でICT活用教育の成果を上げた日野市の先進的な取組を知りたいということでの訪問です。
宮崎県内には、平成13年度中に校内LANの整備を完備させた宮崎市のような先進地域と、まだまだこれからの地域とがあり、
なんとか県全体の底上げをしたいと考えているとのことでした。
推進室で日野市の取組を聞いていただきました。情報システム課の職員も同席です。
ICT環境面の整備と人的なサポート面の両輪で学校を支えていることを説明しました。
お話を聴いていただいて、次のような感想をいただきました。
「ICT活用教育を推進する部署があること、また、市長の理解のもとで、関係部署が連携していることの意義は大きいと感じました。
学校を助ける人間がいて、みんなで共通理解し、その情報を共有しているからこそ、うまくいっているのだと思います。」
★実際に学校現場をご覧になりたいということでしたので、モデル校の平山中学校に案内しました。
最初に校長先生・副校長先生・主幹による校務支援システムの説明を聞いていただきました。
グループウェア機能、時数週案機能、ひのっ子宝箱、成績管理機能等、具体的な機能も見ていただきました。
「校務支援システムが導入されたことにより、生徒と向き合う時間が増えたのでしょうか。」
初めて校務支援システムをご覧になった方がよく尋ねられる素朴な質問です。
平山中学校の答えはこうでした。
「初期導入の段階では覚えることなどが多くて大変です。
でも、その便利さは、異動により日野市から離れた教員が一番実感するでしょう。
最終的には生徒と向き合う時間を増やし、教育の質をあげることがねらいです。
成績などもこのシステムにより、どうやってその評価が出されたのか、その過程の全てが明らかになるのです。説明責任も高まります。」
★その後、日野市に導入されたICT機器を活用した授業のイメージを紹介しました。
理科室・・・行富主幹によるWeb上のコンテンツを活用した理科の模擬授業です。
校長室・・・正留校長先生による書画カメラ、eー黒板、デジタル教科書の活用実演です。
★学校を訪問されたお二人の感想です。
「校長先生・副校長先生のリーダーシップとバイタリティのある教務主幹の勢いと行動力に感動しました。
日野市の元気が、ICT活用教育の原動力と感じました。」
言葉調べ(日野第二中学校の国語の実践)
先週行われた日野第二中学校の国語科の実践です。
第1学年国語「言葉調べ」 ICT活用指導力C-3
生徒が流行語や話し言葉などから気になった言葉を選択し、インターネットや図書室の本で調べてスタディノートにまとめ、発表する学習です。
それぞれがまとめたノートをデータベースのマップ上に整理・分類して掲載し、授業で発表し合いました。
◇マップ上に整理・分類して掲載したノートの一覧
◇生徒のまとめたノートの一例
◇授業を終えた生徒の感想
「もともと回文に興味があり、今回の授業を通して、友達の発表からもいろいろな回文が知れてよかった。」
「とてもためになる学習だった。ことわざとは、昔の人が長い年月をかけて学んできた知恵を言葉にしたものだということが改めてわかった。
迷ったときなどは、ことわざを思い出して前向きに物事を考えていきたい。」
★従来は、口頭での発表や、紙に書いて見せながらの発表が多く、どうも一方的な発表形態になりがちでした。
今回は、授業計画を立てる段階からメディアコーディネータがお手伝いさせてもらい、スタディノートを使った授業実践を行っていただきました。
この方法は大変効果があったと、授業者の先生は次の様に語って下さいました。
「コンピュータにより、画像や絵をつけられるので、自分の考えがより分りやすく表現できるし、生徒の個性がでました。
作成したノートも共有し、友達のノートを簡単に見合うことができたので、お互いに学び合う学習になりました。
発表もそれぞれインパクトがあって、生徒達はとても楽しんで勉強できたようです。
コンピュータは道具です。自分の頭と心をつかうことでいい作品ができあがります。
生徒達には、道具を使いこなせるようになってもらいたいと思います。」
★授業者の先生は同じ授業を場所を変えて実践されました。どちらも利点があります。
今後はねらいに応じていろいろ工夫してみたいということでした。
コンピュータ室での授業・・・
相互評価もコンピュータ上で行えます。大きなスクリーンに映し出されたノートは圧巻です。
教室での授業・・・
発表者と聞き手が近いので、一体感があります。集中力が増します。
春が来ました
日野は春です。
今日は、朝はー1℃の冷え込みでしたが、柔らかな太陽の日差しが昼間の気温を13℃まで上げました。
明日はさらに暖かくなるということです。
★市内では随所でウメの花が満開になっています。
★市役所前の中央公園も、ウメが見事です。
★たった一日で、シダレウメの蕾がほころび始めました。
今日の太陽を待っていたかのようです。
昨日の蕾
今日の蕾
今日から来週の初めにかけて、市内の都立高校3校(南平高校、日野台高校、日野高校)の卒業式が行われます。
旭が丘小PTA新聞コンクールコンクール入賞
第57回(平成19年度)全国小・中学校・PTA新聞コンクールで、旭が丘小学校が「奨励賞」をいただきました。
新聞のタイトルは、「旭木ッズ」です。
学校に賞状が届いたということで、さっそく見せていただきました。
これを出したきっかけは、旭が丘小学校が誇る1ヘクタールものすばらしい雑木林です。
保護者、地域の方の、「子ども達の目線で見て観察した雑木林の木々を多くの方に伝えたい。」
という思いが、受賞につながりました。
届いたばかりの賞状を見せてくださった中島校長先生
効果は子どもたちの声から
市P協(日野市立小中学校PTA協議会)の役員の方々が推進室にお見えになりました。
定期的に発行している広報紙の3月号に、ICT活用教育の特集記事を組んでくださるということで、
最終原稿の確認に来られました。
タイトルは「ICT活用教育ってなに?~変化していく教育現場を考える~」となっています。
役員の方々は、モデル校3校の研究発表会に取材をかねて参会してくださいました。
今日はその時の感想もお聞きすることができました。
お話をお聞きしながら、改めて、ICTを活用した授業の効果として、
授業を受けた子どもたちから、「楽しい」「よくわかる」という声が聞かれるようにしていかなければならないと感じました。
今年度最後の校長会
今年度最後の校長会がありました。
★推進室からは、次のことを連絡しました。
・今年度の成果について
・来年度の校務支援システムの運用について
・学年末におけるセキュリティ対策について
・見える学校づくりについて(CMSの運用)等
★多忙教師サポート事業
教育委員会が来年度の新規事業として打ち出した「多忙教師サポート事業(市独自の非常勤教員配置・・仮称・ひのっ子非常勤教員)」
についても話題になりました。
これまでも、多忙な教員への対応として、昨年度より教員に一人一台のコンピュータを配置し、校務支援システムを導入して、
校務の効率化を図っているところですが、今回、より一層学校及び多忙な教員の支援に向けて、人的な配置を行うものです。
これにより、
・担任に時間的余裕がつくりだせ、精神的負担が緩和される
・生み出された時間で、一人ひとりの子どもに向き合う時間が増える
・よりよい授業を行っていくための準備時間が確保される
・教員同士が話し合ったり、学びあったりする時間が生まれる
・保護者の相談にかかわる時間がもてる
という効果が期待されます。
★多忙参事
今、教育委員会の中で一番多忙なのは指導担当参事です。
教員人事関係、議会関係、指導関係・・・その仕事量は並大抵ではありません。
席に戻るとすぐに連絡や報告を待つ職員に囲まれます。
超多忙でも笑顔を絶やさない田口参事
セキュリティは整理整頓から
委員の先生方に自校の現状を振り返りながら、演習形式で対策を考えてもらいました。
講師は、セキュリティ会社の専門家である青木さんです。
講師の青木さんは、大変熱心な方です。
日野市の学校のがんばりをぜひ見たいと、1月のICTモデル校の研究発表会にも参会してくださいました。
また、1時間の講義のために、昨日教育センターにいらして講義の準備をされました。
メディアコーディネータのレクチャーで、なんとICT機器(書画カメラやe-黒板)の操作を完全にマスターし、
本日の講義ではフルに活用されました。
「書画カメラは、整理整頓にとっても役立つということを発見しました。
スキャナモードを使って、見れればいい、という資料はデータで保存しましょう。
置けばすぐに保存できます。スキャナだと時間がかかるけど、これならよいですね。」
「これだけICTに力をかけている自治体さんはほかにないと思います。これだけやっているからこそ、
ぜひセキュリティにも力を入れ続けててほしいと思います。
ICTのCはコミュニケーションです。これはセキュリティにもかかわることです。
つまり、「何かあったときに迷惑がかかるのは自分だけではない」ということです。」
成果を市内の先生方へ還元
今年度最後のICT活用推進委員会が行われました。
ひのっ子教育21開発委員会の小学校部会・中学校部会の先生方が、1年間かけて研究してきた成果が発表されました。
「10年ほど日野市のコンピュータ利用教育にかかわってきましたが、ここ2、3年におけるICTの条件整備はすばらしいと思います。今後はそれぞれの学校で、整備された機器の日常的な活用の促進をお願いしたいと思います。
今年度のひのっこ開発委員会では、信州大学の東原教授のご指導の下、小学校部会では算数のインタラクティブスタディを活用した授業研究と教材開発を行いました。中学校部会はサイト集を作成しました。各学校で大いに活用してください。」
★中学校部会の発表
Web上より教材として有用なサイトを検索し、「授業で役立つサイト集」の紹介です。
大学で構築していただいたデータベースに300を超えるサイトが登録されています。そのサイトを活用した授業も紹介されました。
「ひのっ子のために本サイトを大いに使ってください!」
★小学校部会の発表
市内全小学校に導入されている「インタラクティブスタディ」を活用した授業の進め方、個に応じた指導方法のノウハウが紹介されました。
同時に、小学校部会の先生方自身が開発された13点の自作教材がおさまったCD-ROMも各校に配布されました。
「私どもが作成した教材は学校でインストールしていただければすぐに使えます!できなければMCさんをよんでください。」
ひのっ子教育21開発委員会最終回
今年度最後のひのっ子教育21開発委員会が行われました。
成果は、明日のICT活用推進委員会で報告されます。
この一年間、委員の先生方は、信州大学の東原教授の指導を受けながら
ICTを活用した授業を充実させるために、
Web上のコンテンツを収集したり、
個別学習用のソフトウエアを活用した授業研究を実施したり、
個別学習用の教材を作成したりしてきました。
推進室のWebサイトには、新たに「情報宝箱」というメニューボタンをつけ、
中学校部会で収集したサイトは「授業で役立つサイト」に、
小学校部会は「インタラクティブスタディQ&A」に掲載しました。
明日はこのことについて紹介があります。
平成20年度 所信表明
平成20年第1回定例会が始まり、今日は、市長の所信表明がありました。
その内容の一部です。
<基本姿勢>
「・・・3年目を迎えたICT活用教育では、魅力ある授業、校務の効率化など、さらに推進してまいります。・・・」
<当面する行政課題への取り組み>
「・・・日本一のICT活用教育を目指し、わかりやすい授業及び校務の効率化など、教育内容のさらなる充実を図ります。・・・」
ふだん着でCO2をへらそう
★「みどりの大地、青い地球をいつまでも ーふだん着でCO2をへらそうー」
これは、日野市の今年のスローガンです。
日野市は、平成11年11月から、「日野市環境マネジメントシステム」を構築し、運用を行なっています。
平成12年12月にISO14001(環境マネジメントシステム)の認証を取得し、平成15年度、平成18年度に認証を更新継続しています。
★庁内で定期的に行われている日野市環境管理委員会の内容は、各部署の報告会で周知されています。
先日29日(金)は、教育部内で、第4回日野市環境管理委員会の報告会が行われました。
出席者は、部課長と担当者です。
部長はエコディレクター、課長と室長はエコマネージャー、それぞれの担当者はエコナビゲーターという役割を担っています。
今日の報告を受けて、エコマネージャーが各課で環境研修を実施することになります。
この会議は、もちろんコンピュータを持ち込んだペーパーレス会議です。
それぞれがネットワーク上の掲示板から入手した文書を、画面で見ながら進めました。
いよいよ来年度から、ISOシステム文書も電子化されることになりました。
その他に、ISO強化月間の取組(3月は、エレベータを使わず3階上まで階段を昇ろう月間)や、環境マネジメントプログラムの進行状況についての報告がありました。
エコディレクターの栗原部長
各課のエコマネージャー、エコナビゲーター
★市内の小・中学校でも、全校、「ひのっ子エコアクション」に取り組み、環境に優しい学校づくりを目指しています。
学校生活を始め、日常生活においての環境負荷・環境問題に触れ、考え、実践し、自然の大切さを知ることで、自らの生活を振り返ることをねらいとしています。
広報ひの
年度更新作業
教務主任の先生方は、今、新年度の教育課程編成で大忙しの日々です。
今日は、4月からも校務がスムーズに進むよう、校務支援システムの年度更新作業について確認していただきました。
コンピュータを使って園児と交流
★旭が丘小学校5年生とあさひがおか幼児園(第七幼稚園、あさひがおか保育園)年長組の園児との交流活動が行われました。
5年生の児童は、来年度入学してくる新1年生が「学校って楽しそう!早く行きたい!」という気持ちをもってもらえるよう、
一人一人がスタディノートを活用して学校案内マップを作成しました。
(第5学年 総合的な学習の時間「新1年生を迎えるために」ICT活用指導力C-3)
★5年生の児童は、それぞれ園児の立場になって工夫しながら学校案内マップを作成しました。
最初の画面の校舎のマップを見て、気に入ったところをクリックすると、その場所の様子が図や写真で紹介されています。
どの子も自信作のノートを見せながら、優しくていねいに園児に接することができました。
作成したマップを見せながら説明した後は、二人で手をつなぎながら校内を一緒に歩いて案内しました。
★交流活動終了後の5年生の先生の感想です。
5年生は立派なおにいさん、おねえさんでした。
驚いたのは、5年生が操作して説明するだけでなく、いつのまにか園児がクリックしているのです。
「そこを押してごらん・・・」と、自然に働きかけている児童の姿を見て感心しました。
時代が変わりましたね。初めてコンピュータをさわった園児もいたようですが、子どもとのやりとりの中でごく自然に受け入れられていきます。
操作も簡単に覚えてしまっています。
子どもの力のすばらしさを感じました。児童にとっても達成感があり、とても良い取組だったと思います。
★訪問した第七幼稚園の園長先生の感想です。
5年生の子ども達が園児達に寄り添って、優しく接しているのが印象的で感心しました。
園児もお客さんではなく、実際にコンピュータをさわりながら話を聞いていました。
「ね、どこが見たい?」「ここ((画面をさして)」「じゃあ、よんでごらん。ひらがなだからよめる?」
と、マウスを使って操作することを教えてもらい、自分で探索して画面がでると、またまた楽しい会話が広がります。心温まる会話でした。
大人が教えるとこうはいかないと思います。子ども同士で静かに、自然に教え合うこと、学び合う姿に感動しました。
小・中学校で行われているICT活用教育の意義がわかりました。いろいろな可能性を感じます。」
★今回の交流活動において、メディアコーディネータは、5年生の子ども達がどのような学校案内マップを作成したらいいか、という事前の先生方との打ち合わせの段階から一緒にかかわってきました。授業ではT・Tとして参加しました。
今回の交流活動を終えて、メディアコーディネータは、なんと、子ども達からお礼のカードをいただきました。以下、メディアコーディネータの感想です。
「先生のねらいとする授業が達成できるようにお手伝いをしただけで、当たり前の仕事をしただけなのにびっくりしました。とてもうれしいです。
子ども達のメッセージをよんで、普段、支援に入っている授業の中で、子ども達がこれだけ自分のことをしっかり見ていたのかと驚いています。
子ども達からも見られていることを常に意識し、これからも気合いを入れて、先生方の授業支援をがんばろうと思います。」
日野市立教育センター調査研究事業発表会(2)
◆ICT活用に関する研究「ICT環境の整備・活用・実践」
ICT活用研究委員会は、日野市の教育の情報化戦略本部の役割を担ってきました。3年目の今年度は、6校の実践を中心に、ICT活用による成果が報告されました。
発表の冒頭にトップニュース。「目標の100%達成しました!すべての先生がICTを活用した指導ができます!」
ICT環境の基盤整備は終了しました。
実践部会の6校の学校の報告がメインです。
日野第三中学校 「校務支援システムの活用で校務の効率化」
日野第三小学校 「国語科のねらいに迫る道具としてICTを活用」
大坂上中学校 「4校による小・中連携の研究は、掲示板が大活躍」
平山中学校 「全教員のICT活用指導力が大きく向上」
潤徳小学校 「校務支援システムで通知票作成」
夢が丘小学校 「情報セキュリティの遵守」
加島教育長による講評。それぞれの研究を価値付け、評価して下さいました。
教育センターの調査研究は、学校、教育委員会、市長部局のメンバーが加わって行っています。
それぞれの委員会では、担当の所員の方々が、まとめ役、調整役を務めています。
↑ 発表会前日に、プレゼンテーション画面の最終確認をしている品田所員と下山所員。 (ICT活用研究委員会)
日野市立教育センター調査研究事業発表会(1)
教育センターで調査研究事業発表会が開かれました。
教育センターは、平成16年度に開設されて以来、シンクタンクとして、日野市の教育行政上の課題及び学校教育上の課題を解決するための研究を行ってきました。本年度は3本の研究を行い、本日の発表会では、その成果が報告されました。
教育センター篠原所長
◆教育課程研究「幼・小・中学校教育の円滑な接続と一貫性の研究~特に読解力(国語力)を取り上げて~」
このカリキュラム研究委員会では、幼稚園、小学校、中学校の先生方が一緒になって、お互いの保育や授業を見合いながら、読解力を育てるための研究を深めてきました。
◆郷土(ふるさと日野)教育推進研究「教材開発、指導の展開、副読本・資料・「資料館」・「歴史館」・「図書館」等の活用
ふるさと日野の自然、歴史、文化は、教材の宝庫です。郷土教育推進委員会では、3冊目の指導事例集を作成しました。
ペーパーレス庁議
年度末になって学校も会議等が増えてきます。
日野市では、教職員に一人1台配備したコンピュータ及び、校内LANを活用して、
多くの学校で、ペーパーレス会議に挑戦していただいています。
日野市役所庁内もペーパーレス会議は日常化しています。
本日午後4時半から行われた3月定例庁議(市長、副市長、収入役、教育長、部長、参事が出席)も、ペーパーレス会議です。
議会開始前ということもあり、資料はたくさんあります。
この膨大な量の資料を印刷せずに、データーを共有して行いました。
庁議を受けて、各部署では部課長会を開き、庁議の報告や伝達事項の周知を図ります。
この会議もペーパーレスです。
下の画像は、前回の庁議を受けて開催した教育部の部課長会の様子です。
ペーパーレス会議は、印刷時間や紙の量を大幅に省くことができます。
少しずつでも無駄をなくして、業務を効率化すること、環境に負荷を与えないことを心がけていきたいと思います。
梅の花の蕾
市役所前の中央公園では、強い春の嵐をひたすら耐え、きれいに花を咲かせようと梅の花の蕾たちががんばっていました。
空に向かってまっすぐ・・・ | ほころんできた蕾・・・ |
こんな木の幹からも枝が伸びて・・・ | 日陰に立っているシダレウメ。 |
でもかわいい蕾たちはがんばっています・・・ |
JST共同研究採択決定
独立行政法人 科学技術振興機構(JST)の 科学技術理解増進事業「実験・観察融合型デジタル教材活用共同研究」平成20年度新規企画 に応募したところ、日野市の採択が決まったという連絡を受けました。
詳細はこちらに掲載されています。
http://www.jst.go.jp/pr/info/info478/index.html
100%の目標達成を支えた人々(3)
平成18年度より2年間、日野市教育委員会の重点施策として、ICT活用教育を取り上げ、また、日野市の教員にとってICT活用は必須科目であることを校長会等で周知されました。
この教育長の方針を受け、各学校では、校長・副校長のリーダーシップのもと、授業改善や校務の情報化に積極的にICTを活用してきました。
授業のやり方を変えること、校務のスタイルを変えることは決して簡単なことではありません。
新しいことを覚えることで一時的に仕事量が増えてしまうという現実もあります。
しかし、その峠を越えれば校務は効率化され、授業改善が進み、子どものためになることを、今、日野市の先生方は実感しています。
ICTの活用により、「チョーク&トーク」の授業から視覚的に分かりやすくコミュニケーションのある授業へと変わってきました。
また、校内の情報も教職員で共有化されると同時に、日々学校の取組も積極的にWebで発信されるようになりました。
内と外に開かれた学校になってきています。
「コンピュータを使って教科指導等ができる小・中学校教員100%」
この目標を達成した日野市は、さらにICTを活用した教育の内容の充実をめざしていきます。
100%の目標達成を支えた人々(2)
ICT活用研究本委員会で検討した整備計画に基づき、平成18年第一回日野市議会定例会の所信表明で、市長は「日本一のICT活用教育」を宣言しました。
そして、平成18年度には教育委員会の中にICT活用教育推進室が設置されました。
整備には毎年相当の予算が必要となり、馬場市長の全面的な理解と支援を受けて、財政的な基盤も確保できました。
先日、市内のICTモデル校の研究発表会に参会した市長は、授業内容を評価して、「全ての学校に対するICT活用の予算投入は、決して間違っていなかった。」という感想を述べてくださいました。
日野市のICT活用教育を支えて下さった大きな力は馬場市長と東原教授です。
「2年前、何度もレクチャーを受けて、必ずよい成果を生むと判断し、よいことをやるからには一部ではなく一斉に全校でやろうと決断して進めました。こんなに早く成果が表れ始めてうれしい。・・・」とおっしゃった馬場市長。
市長に就任されてすぐに庁内のLANを整備し、職員一人一台のコンピュータを配備して業務改善を実行したのも馬場市長です。
「自分が関わった自治体で、成功している所の共通点は、市長が深い見識をもち、リーダーシップをとっておられることです。まさに日野市がそうです。・・・」とおっしゃった東原教授。
2月21日、「ICT活用研究委員会」と「ひのっ子教育21開発委員会」の指導のため、日野市に来て下さった東原教授は、市長室を訪問されました。
馬場市長と東原教授は、今後のICT活用教育の展望についてお話しされ、また、科学に興味をおもちで、書物がお好きであるというお二人の共通の話題に花が咲きました。
100%の目標達成を支えた人々(1)
「コンピュータを使って教科指導等ができる小・中学校教員100%」
昨日達成したこの目標に向けて、多くの方の支援を受けて進んできました。
まずは、市全体でICT活用教育を支える仕組みができたことが大きいと考えます。
平成17年度に、日野市の教育センターの調査研究の一つとしてICT活用研究委員会を立ち上げました。
この委員会のメンバーは、小・中学校の管理職、研究主任、教育委員会各課長、指導主事、担当者に加え、情報システム課からも課長をはじめ担当職員が入り、市全体で検討する体制が確立しました。
さらに、学識経験者として信州大学の東原教授に加わっていただき、適切な指導・助言をいただけたことが今日のICT環境の基盤整備と、先生方のICT活用指導力の向上につながっています。
この研究委員会は、今年で3年目となり、日野市のいわばICT活用教育戦略本部としての機能をもっています。
先日の21日(木)は、今年度最後の委員会が教育センターで開かれました。
教育センターの品田所員の司会で、今年度の成果と今後の課題等が話し合われました。
今まで学校のために大きな力をいただいた情報システム課の村田課長が、2月1日に異動となり、新たに大谷課長にバトンタッチされました。
ついに100%の目標達成!!
-日野市内すべての先生がICTを活用した授業ができます-
「コンピュータを使って教科指導等ができる小・中学校教員100%」
日野市にとって記念すべき日です。
ICT活用教育を推進して2年、ついに目標を達成しました!
昨年度は、「コンピュータを操作できる教員100%」「コンピュータを使って教科指導ができる小学校教員100%」を達成しました。
今年度4月の教員の異動によってこの数字は一時的に下がりましたが、
2年目の今日、ついに、当初からの目標である「コンピュータを使って教科指導ができる小・中学校教員100%」を達成しました。
市内小・中学校のすべての先生方のがんばりに、拍手を送りたいと思います!!
目標達成を喜ぶかのように 暖かな春の太陽が微笑んでくれました。
なんと日中の気温14℃。
サクラの花芽も、春の空に向かってふくらんでいます。
満月
今日の月の出は17時37分。満月です。
東の空に、ぽっかり現われました。
登場したての月は、肉眼でも月の海を見ることができます・・・
市役所から見た東の空。
モデル校の成果
市内3校のICT活用教育モデル校の成果が、広く紹介されています。
1月29日に研究発表会を行った平山中学校の成果は、日本教育新聞2月18日号で紹介されました。
1月31日に研究発表会を行った日野第三中学校の成果は、文部科学省の「学校現場の負担軽減プロジェクトチーム」の参考資料となりました。
2月1日に研究発表会を行った日野第三小学校の成果は、日野ケーブルテレビで放映されました。
この番組は、Webライブラリー「NEWSクリップひの」でも見ることができます。(2月2日放送日の項目にあります)
http://hictstrm.hinocatv.ne.jp/
それぞれの研究発表会の様子は、推進室が発行しているICT活用NEWSにも掲載しています。
★ICT活用NEWS 28号 平山中学校研究発表会(pdf)
★ICT活用NEWS 29号 日野第三中学校研究発表会(pdf)
★ICT活用NEWS 30号 日野第三小学校研究発表会(pdf)
謙虚に学ぶこと
★本日は、初任者・新規採用教員研修の15回目。最終回です。
先週と今週の2回にわたって、本研修の内容を振り返り、学んだことをプレゼンテーションによって発表します。
2回目の今日は、「授業研究から学んだこと」「地域学習とその教材化」「安全指導、水泳指導について」「特別支援教育について」の4つについての発表です。
★第2部は、一年を通して学んできたことを一人一人が発表しました。
「謙虚に子どもから学ぶことを目標とし、謙虚に学んでいるからこそ授業力が身につく。」
「一秒たりとも同じ時間がないことが教師の楽しさ。」
「ICTは子どもたちの興味や関心を高めるもの。そして子ども達自身が活用すると、自分達で行動する原動力となる。」
「この子達の担任になれて本当によかった。子ども達は宝。」
「まわりからの先生から励まされた一年でもあり、子ども達からも支えられた一年でもあった。」
「繰り返し頑張ってこれたことが一年の最大の成果。」
これから教師としてどんどん成長していく先生方です。
今後も2・3年次研修、4年次研修と続きます。
★最後に中学校校長会長の酒井校長先生(日野第一中学校)からプレゼンテーションによるお話をいただきました。
すばらしい先生とは・・・
・休まない先生、心も体も元気な先生(健康)
・子ども、人間が好きな先生(愛情)
・くじけないでがんばる先生(忍耐)
・まわりに気配りができる先生(気配り)
・どの子にもよく目をかける先生(公平)
・不正を許さず、指導を徹底する先生(正義)
・わかりやすい授業ができる先生(授業力)
澄みきった空
朝はまだまだ厳しい寒さが続いていますが、澄みきった空は明るくなってきています。
日差しは確実に柔らかくなってきています。
日野市役所より、一日中、新宿副都心方面のビルがよく見えます。
朝7時半 | 午後1時 |
午後4時半 | 夕暮れに月もくっきり(左上)・・・ 月齢11.3 今週の木曜日21日が満月です。 |
旭が丘小学校学校課訪問
今日は、旭が丘小学校の学校課訪問を行いました。
今年度最後の学校課訪問です。
本校は、保護者・地域の育成会と一体となって雑木林の活用整備を行い、花壇、畑、水田を使った生産活動を行っているのが大きな特色です。
10月には開校三十周年記念式典が行われました。
池の水も凍っていました。
全学級の授業を見せていただきました。
高学年の学級では、ICTが積極的に活用されていました。
第5学年算数(少人数指導) 「円をくわしく調べよう」 ICT活用指導力B-3 教科書を拡大したり、児童がプリントに 書いた考えを映したりして、 分かりやすく説明しています。 | 第6学年社会「日本と関係の深い国々」 ICT活用指導力C-1 授業で疑問点が出ると、児童がすぐにインターネットで検索しています。 |
第6学年保健「病気の予防」 ICT活用指導力B-3 専門家の話(コンテンツ)を聞いて、 課題を解決しています。 | 第6学年家庭「家庭科でスケッチ?」 ICT活用指導力C-3 自分の書いたプリントを拡大提示して、15年後の生活予想を発表しあっています。 |
第6学年総合的な学習の時間「日本の文化を調べよう」 ICT活用指導力C-3 友だちの調べたことの良いところを紹介しあっています。 |
教員免許更新制について
教員免許更新制の運用について定める「教育職員免許法施行規則の一部を改正する省令」案及び「免許状更新講習規則」案について、
行政手続法の規定に基づき、文部科学省がパブリックコメントを求めています。
期間は2月15日(金)から3月15日(土)までの1ヶ月間です。
その中に、先生方にとって注目すべき内容が含まれています。
20年度に委託事業として行われる試行講習及びそれ以外で大学が独自に行う講習のうち、更新講習と同等のものとして文部科学大臣が指定したものを履修した者については、平成23年3月31日が修了確認期限の者に限り、21年度以降受講免除の対象とすることとされています。
つまり、平成20年度の4月から9月に、更新講習が試行として前倒しで行われ、その試行に参加した教員は、一定の条件の下で、本番の受講が免除されるということです。
講習内容は、教育の最新事情に関する事項や教科指導、生徒指導その他教育内容の充実に関する事項とされており、情報セキュリティやADHDに関する内容も含まれているようです。
このことについて、今後、各大学の動きに注目していきたいと思います。
詳細はこちら
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=Pcm1010&BID=185000298&OBJCD=100185&GROUP=
新学習指導要領案が公表されました
昨日、文部科学省より、学校教育法施行規則の一部を改正する省令案並びに幼稚園教育要領案、小学校学習指導要領案及び中学校学習指導要領案が公表されました。
今朝はどの新聞にもこのことについて様々な論説が掲載されています。
原文と、改定案のポイントや主な改正点等の関連資料は、すでに文部科学省のWeb上にすべて掲載されましたので、直接データを入手することができます。
情報化の進展により、文書が目の前に回ってくる以前に、自ら必要だと思われる情報をネット上から選択して入手することができるわけです。
JAPETの方の視察
JAPET(社団法人 日本教育工学振興会)の研究部長とICT教育利用研究開発委員会4名の方が推進室を訪問されました。
JAPETは、文部科学省等の委託委嘱を受けた研究開発や教員研修などを行うとともに、独自の調査研究なども行っています。
今回訪問されたICT教育利用研究開発委員会では、教育の情報化がうまく進んでいる地域を訪問してヒアリングを行うことにより、組織的にいかに推進しているかというノウハウを抽出し、報告書としてまとめる活動を行っているそうです。
そのようなヒアリング先として日野市を選んで下さった理由を伺うと、
「教育の情報化がトップレベルだから」というお答えをいただき、驚きました。
トップレベルだという理由は
?市の均質性(一部の学校のみではなく、すべての学校が取り組んでいること)がトップであること
?推進室という組織があり、市全体でICT活用教育を支えていること
?授業を重点に支援しているメディアコーディネータの存在
だということでした。
日野市のICT活用教育がスタートしてまもなく2年たちます。
この2年間の取組で外部から高い評価をいただいたことを大変うれしく思います。
ICT活用教育を支える日野市の体制は全国に誇れる仕組みであることを改めて感じました。
これまで日野市のICT活用教育の方向性をご指導いただいた信州大学の東原先生に感謝したします。
同時に、各学校でリーダシップを取って推進して下さった管理職、主幹、担当の先生、そして校務と授業にICTを積極に取り入れることに挑戦してくださった市内の先生方のがんばりに拍手を送りたいと思います。
今日、訪問して下さったJAPETの方からは、全国のいろいろな自治体の話や海外のICT事情についての情報もいただきました。
これからの日野市のICT活用教育の方向性を考える上で、大変参考になりました。
保護者の方の理解を深めるために
日野市立小中学校PTA協議会の会長である浜屋さんが来室されました。
浜屋さんは当室のWebサイトをいつもご覧になっていて、時々感想をくださいます。
(感想をいただけることで新たな視野が広がり、励みにもなっています。)
今年度は、家庭教育学級の研修会の中に、情報安全教育を取り入れてくださったり、11月に市民会館で行った堀田龍也先生の講演会の企画に、一緒にかかわってくださったりしました。
役員の皆さんは、先日の3校のモデル校の研究発表会にも参会してくださいました。
特に、ICT活用教育についてもっと理解を深めてもらうために相談にのっていただきました。
次号の市P協の広報紙“かがやき”に、ICT活用教育について取り上げるというお話をいただき、大変ありがたく思っています。
見える学校、見える教育委員会を目指して
本日の検討委員会では、「学校が見えない」「教育委員会が見えない」ということが話題になりました。
「学校の様子を知りたいが、学校公開日であっても一般市民はなかなか学校に入りにくい。」
「先日の研究発表会の授業を見て、腰が抜けるほど驚いた。今の時代はICTを活用したこんなすばらしい授業が行われていることに感動し、この感動をもっと多くの人に伝えたい、市民みんなに見てもらいたいと思った。でもなぜ、もっと宣伝しないのか。」
一方、「区部で、日野のことが話題になった。興味のある人はちゃんと情報をキャッチしている。」という話もいただきました。
推進室を含めて多くの学校が、研究会の案内はもちろん、学校の様子を日々発信し続けています。
知りたいと思えば、いつでも学校Webサイトから学校を見ることができます。
本当に少しずつではありますがアクセス数もあがってきています。
見えない、わからない、ではなくて、自ら情報を収集・選択し、活用していく力を付けるのが教師の役割です。
大人も、これからの時代は、情報を受けるのではなくて自ら必要な情報を取るという姿勢でいることが大切だと考えています。
とはいえ、もっとWebサイトを知ってもらうためのPRを考えなければなりません。
検討委員会終了後に、「学校からの発信を見るために、私もコンピュータを習いたい」と話された熱意ある委員の言葉が印象的でした。
沖縄からのお客様
昨朝、今朝とよく冷え込んだ朝が続きます。
昨日は、沖縄からお客様が来室されました。
沖縄県浦添市からお見えになった議員さんです。
「是非日野市のICT活用教育のことを知りたい。参考にしたい。」という議員さんがいらっしゃるということでした。
最近では全国の自治体から電話でいろいろな問い合わせがありますが、沖縄は初めてです。
冬でもコートを着ることはないという沖縄。
氷点下となった日野市の朝に冷え込みに「ほおが落ちてしまうのではないかと思うほど寒かった・・・」とおっしゃっていました。
推進室のWebサイトも熱心に見ておられました。
推進室が中心となり、市全体が一丸となってICT活用教育を支えているという日野市の体制に感動しておられました。
約一時間ほどお話しさせていただき、「ぜひ、まねをして、本市のICT活用教育を推進していきたい。」という感想をいただきました。
全国のいろいろな学校と本市の学校とが共同学習で交流できたらすばらしいと思います。
夢が広がります。
日野市公立中学校教育研究会 研究発表会
3つの実践が発表されました。
社会科部会の発表
ICTを活用した授業、自己評価活動を取り入れた三中での実践が中心に発表されました。Google Earthを導入で活用したり、書画カメラで資料等を大きく提示するなど、ICTを活用することで、生徒の興味・関心を高め、生徒の思考や理解を深めることができます。
「信州大学の東原先生から、大きく映し出すことで「生徒はよく見るようになる」と言われ、実践してみるとその通りでした。生徒はこちらを注目し、教師も生徒の顔を見ながら説明できることが利点です。」
道徳部会の発表
心の成長を培う道徳の授業を目指した、平山中での「伝統文化の継承」、三沢中での「コミュニケーションとマナー」の実践が中心に発表されました。
「プレゼンテーションソフトで作成した自作教材を活用することで、短時間で生徒の心をひきつけ、道徳的価値に気づかせることができました。」
東京教師道場で2年間部員として取り組んできた英語科の先生の報告です。
「授業作りの視点や学力向上に向けた取り組みなど、仲間の部員や助言者の方から多くの助言をもらい、お互いに切磋琢磨できました。授業改善とは、何か特別なことをするのではなく、あたり前のことをあたり前に毎日続けることが大事であるということを学びました。」
それにしても感動したのは、配布された研究紀要の内容です。
ほぼすべての部会で、ICTを活用した実践が掲載されていることです。
日野市ならではの研究紀要です。
市内の中学校の先生方が、この秋に整備されたICT環境をさっそく活用して授業改善等に取り組んでくださった意気込みが感じられ、
大変うれしく感じました。
今後の研究の深まりに期待したいと思います。
日野市公立小学校教育研究会 研究発表会
教育研究の日野・・・
小学校(小教研)も中学校(中教研)も、月に一度活動日があり、市内の小・中学校の先生方が、自主的に研究活動を行っています。
今日は、その両方の研究発表会が日野第五小学校と大坂上中学校で同時に開催されました。
日野第五小学校では、第40回目の日野市公立小学校教育研究会の研究発表会が開かれました。
体育館には約450人の市内の小学校の先生方で満杯になりました。
今年度、資料発表を行った部会は、あらかじめ資料を校務支援システムの掲示板に掲示しており、本日の印刷物の配布はありませんでした。
必要な情報を自分で取り出すシステムができつつあります。
舞台発表を行った部会は3つありました。
体育部: キーワードは「友達との学び合い」 「できる喜び」 授業場面を想定した 実演が行われました。 | 算数部: キーワードは「根拠を表現する」 「考える楽しさ」 5回の研究授業の 成果が示されました。 |
特活部: キーワードは「友達とのかかわり合い」 学級活動の場面を想定した実演が 行われました。 |
私たちからICTの波を起こしていきます!
★本日は、初任者・新規採用教員研修の14回目。いよいよ最後のまとめです。
今日と来週の2回にわたって、本研修の内容を振り返り、学んだことをプレゼンテーションによって発表します。
今日は、「教員としての基本姿勢やマナーについて」「ICT活用教育について」「人権教育と教育相談について」「宿泊研修から学んだこと」の4つについての発表です。
「ICT活用教育について」は、大変頼もしい発表でした。
日野市が学校にコンピュータを導入した理由(授業力の向上、情報活用能力の育成、校務の情報化)をまとめ、ICTを活用した授業に取組んだ実践も紹介されました。子どもの意欲や集中力を高める手助けとしてのICT活用、Webコンテンツを利用して子どもの興味を引きつける授業、オリジナルのコンテンツの作成・・・日野市の初任者だからこそ生まれた、他地域では見られない貴重な実践です。
最後に、「私たちからICTの波を起こしていきます!」という力強い宣言もありました。
★第2部は、一年を通して学んできたことを一人一人が発表しました。
5分から6分で表現するのはとても難しいことですが、6画面で、伝えたいポイントを押さえて堂々と発表していました。
動画を用いた発表も見られました。
「自分の思っている以上に子ども達は自分を見て感じていることがわかった。初心を忘れずに笑顔を忘れずに子どもと接していきたい。」
「目の前の子ども達をよく見て、よく理解するように努め、可能性を信じてできることから目標にしていきたい。」
「自分自身が変わったことで子どもも変わった。心も体も健康で元気な教師でいたい。」
「正しく理解してくれる人がいれば子どもは必ず力を発揮するという指導教員の言葉が身にしみた。児童理解こそ学級経営の基盤だとわかった。」
「自分の考えの甘さを痛感した一年だった。能力のちがう子どもをどのように一斉指導していくか、個の力をいかに伸ばすか、課題は多いが、いつどんなときでも変わらずに誠実に努力していきたい。」・・・
悩みながらも、学んだことをすぐに実践につなげてがんばってきた初任者の先生方です。
これからも謙虚に学び続けて欲しいと思います。
★最後に小学校校長会長の小杉校長先生(日野第一小学校)からお話をいただきました。
「先生の話し方、言葉遣い、板書、発問、服装、考え方、そして生き方・・・すべては子ども達に影響します。
思考力・判断力・表現力等をはぐくむために
なかなか奥の深い研究です。
実際に豊田用水に行って季節の違いを比較していました。用水に生息している生きもの、周辺で栽培されている野菜、そして農家の人のインタビューや管理している役所の担当課の話、さらに文献で歴史も調べていました。
みんな同じテーマですが、結果からいろいろなことを考察したはずです。
そのやりとりを見たいところでした。
この発表をマルチメディアで表現することで、人に伝えることをより意識した発表になるでしょうし、データを共有して吟味することで、互いの考えを深め合うこともできます。
市内全校に導入されているグループウエアソフト(スタディノート)を活用して、プレゼンテーション能力をつけるとともに、友達同士で考えを練り上げていく学習活動を推進していきたいと考えています。
来年度は市内の小・中学生の力をもっと引き出すために、各学校の教科や総合的な学習の時間での取組を「プレゼンテーション大会」として公開する機会を作りたいと考えています。
★この方向は、次のように、新学習指導要領でも、重視される予定になっているようです。
先月、中教審から出された答申で、学習指導要領の改訂について次のように記されています。
「今回の改訂においては、各学校で子どもたちの思考力・判断力・表現力等を確実にはぐくむために、まず、各教科の指導の中で、基礎的・基本的な知識・技能の習得とともに、観察・実験やレポートの作成、論述といったそれぞれの教科の知識・技能を活用する学習活動を充実させることを重視する必要がある。各教科におけるこのような取組があってこそ総合的な学習の時間における教科等を横断した課題解決的な学習や探究的な活動も充実するし、各教科の知識・技能の確実な定着にも結び付く。このように、各教科での習得や活用と総合的な学習の時間を中心とした探究は、決して一つの方向で進むだけではなく、例えば、知識・技能の活用や探究がその習得を促進するなど、相互に関連し合って力を伸ばしていくものである。」
そして、知識・技能の活用など思考力・判断力・表現力等をはぐくむための学習活動として、次のような例が挙げられています。
? 体験から感じ取ったことを表現する
(例) ・日常生活や体験的な学習活動の中で感じ取ったことを言葉や歌、絵、身体などを用いて表現する
? 事実を正確に理解し伝達する
(例) ・身近な動植物の観察や地域の公共施設等の見学の結果を記述・報告する
? 概念・法則・意図などを解釈し、説明したり活用したりする
(例) ・需要、供給などの概念で価格の変動をとらえて生産活動や消費活動に生かす
・衣食住や健康・安全に関する知識を活用して自分の生活を管理する
? 情報を分析・評価し、論述する
(例) ・学習や生活上の課題について、事柄を比較する、分類する、関連付けるなど考えるための技法を活用し、課題を整理する
・文章や資料を読んだ上で、自分の知識や経験に照らし合わせて、自分なりの考えをまとめて、A4・1枚(1000字程度)といった所与の条件の中で表現する
・自然事象や社会的事象に関する様々な情報や意見をグラフや図表などから読み取ったり、これらを用いて分かりやすく表現したりする
・自国や他国の歴史・文化・社会などについて調べ、分析したことを論述する
? 課題について、構想を立て実践し、評価・改善する
(例) ・理科の調査研究において、仮説を立てて、観察・実験を行い、その結果を整理し、考察し、まとめ、表現したり改善したりする
・芸術表現やものづくり等において、構想を練り、創作活動を行い、その結果を評価し、工夫・改善する
? 互いの考えを伝え合い、自らの考えや集団の考えを発展させる
(例) ・予想や仮説の検証方法を考察する場面で、予想や仮説と検証方法を討論しながら考えを深め合う
・将来の予測に関する問題などにおいて、問答やディベートの形式を用いて議論を深め、より高次の解決策に至る経験をさせる
☆参考:
2008年1月17日中教審答申
「幼稚園、小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校の学習指導要領等の改善について」
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/news/20080117.pdf
大雪・・それでも春はそこまで来ています
一夜明けて、今朝は東京・日野も一面の白い世界になっていました。
雪の降った後の空気は、冷たいけれど実にさわやかです。
(北国育ちの自分にとって懐かしい原体験がよみがえってきます・・・)
わずかな時間の冬景色も、暖かな春の日差しによって、あっという間に消えそうです。
早朝は凍っていた路面も、7時を過ぎると 溶け始めてきました。 | |
朝8時から9時。たった一時間で大きな変化です。太陽の偉大さを実感。 | |
冬芽におおいかぶさった雪も、しずくとなって溶けていきます。木々達は、着々と春に向けて準備を始めています。 | |
ベンチの上には、まだふかふかの雪が残っています。お日さまが、隠してしまう前に、子ども達は、ベンチの雪に気づくかな。早く出ておいで! |
11回の研究発表会が終了しました
◆昨日で、日野市教育委員会研究課題校と研究奨励校の研究発表会が終了しました。
「教育の日野」です。研究発表会は合計11回にも及びました。
研究した内容とその成果は、市内の全校で共有し、教師の指導力の向上、授業改善につなげていくことはもちろんのこと、
ひのっ子の学力向上など、直接子ども達の成長に還元されるように努力を続けていかなければならないと思っています。
◆各校の研究発表会の様子については、開催された日、またはその翌日に、本サイトから発信しています。
◇11月 1日(木)日野第一小学校 元気な子どもの育成~食育・体育科を中心とした心と体の健康づくり~
◇11月 2日(金)三沢台小学校 「感じる 気づく 考える」~自ら知を創造する理科学習を目指して~
◇11月22日(木)平山小学校 確かな学力の育成~考える力を伸ばす授業を目指して~
◇11月30日(金)大坂上中学校・日野第三小学校・日野第七中学校・東光寺小学校
小・中連携による 子どもの力を伸ばすための指導方法の工夫・改善
~9年間を見通した系統的な指導計画づくりと指導の実践~
◇ 1月23日(水)日野第八小学校 考える力を育てる授業の工夫~国語科における言葉を大切にする活動をとおして~
◇ 1月25日(金)潤徳小学校 「わかった!できた!」を引き出す授業力の基礎・基本~特別支援教育の視点を生かして~
◇ 1月29日(火)平山中学校 ICTを活用した魅力ある授業をめざして
◇ 1月31日(木)日野第三中学校 校務支援システムの活用実践
◇ 2月 1日(金)日野第三小学校 国語科におけるICTの活用
◇ 2月 5日(火)日野第五小学校 ふれあう心と言葉~思いや考えを豊かに伝え合う子を育てる~
◇ 2月 8日(金)日野第二中学校 総合的な学習の時間を生かした3年間の食育カリキュラムの研究
◆上記の各校の研究発表会を開催するにあたり、保護者、地域の方に多くのお力をいただいたことに感謝いたします。
特に、発表会開始前の準備や当日の寒い中での案内、片付けなどお気遣いをいただきまして本当にありがとうございました。
日野第二中学校研究発表会
日野第二中学校の研究発表会が開催されました。
研究テーマは「総合的な学習の時間を生かした食育カリキュラムの開発」。
近隣に田畑が多いという地域の特色を生かして、地域の専門家、農家の方やNPOの方、保護者の方など、多くの方と連携を図って食育教育に取り組んできた成果が発表されました。
第1学年と第2学年の全学級で、総合的な学習の時間の授業が公開されました。
第1学年の学習テーマは「食と生産」。
4月から行ってきた「食」についての学習のまとめの時間です。
1年間の学習を通して、「食べ物を残さず食べる気持ち」や「感謝して食べる気持ち」をもたせることがねらいです。
キーワードは「フードマイレージ」「地産地消」「旬」「安全」「安心」「新鮮」です。
公開授業では、「食材の栄養素群当てクイズ」、種や苗、花から考える「農作物の名前当てクイズ」で、ICTが活用されました。
各グループの作業ワークと同じものを拡大提示しました。(うえの画像)
それぞれの種が何の農作物のものかを考える上でのヒントを映し出しました。
生徒が畑で実際に目にした花の画像もあります。(左の画像)
最後は、各グループの予想した答えの一覧と回答を提示しました。(右の画像)
ICT活用指導力Bー2・4
公開授業後の研究発表では、作成した教育カリキュラムの内容と、各学年での実践(農作業体験、豆腐つくり体験、用水についての課題追究学習、食品添加物調べ等)がビデオで紹介されました。
会場には地場野菜や米がずらりと並んでいました。朝収穫したばかりの新鮮な野菜です。
体育の授業でICTの効果を実感
◆市内の中学校では、体育の授業にICTが大活躍しています。
スポーツミラー(映像遅延装置)です。
マット運動や跳び箱運動などの器械運動の学習において、ちょうど自分の技が終わったら映像が写るように設定しておくことで、
自分のフォームを確認しながら学習することができます。
◆先日の平山中学校の研究発表会でも、この装置を活用した体育の授業が公開され、多くの問い合わせをいただきました。
マット運動と跳び箱で、技が終わってから約10秒遅れで、映像をテレビに映し出します。
生徒達は、自分の跳ぶフォームや開脚前転の足の位置などを確認していました。
Web上のコンテンツで模範の技を見せることで、自分の技と模範の技とを比較することができ、修正すべき点が明確になります。
ICTを振り返りの道具、目標を示す道具として使い、技術の向上をねらっています。
◆七生中学校では、マット運動で記録した映像を分割して示し、技のポイント、修正すべきポイントを押さえています。
◆日野第三中学校では、模範技とミラー機能を両方備えたソフトを学校で購入しました。
模範技の動画と、生徒の技とを比較しながら同時に再生できるものです。
◆市内の中学校の保健体育科の先生方は、ICTの効果を実感されています。
市長の月曜スピーチ
★毎月1回、月曜日の朝に、市長が庁舎内の市民、職員向けにスピーチを行っています。
2月の月曜スピーチは、市長の仕事の都合で今日になりました。
市長は、先日の研究発表会に参加されたときの感想を、庁内放送で語ってくださいました。
★以下、そのスピーチの内容です。(一部)
庁舎内にいらっしゃる市民の皆様、職員の皆さんおはようございます。市長の馬場弘融です。
日曜日の節分には冷たい雪が降りましたが暦の上ではもう春になりました。とはいえ、しばらく寒さが続きそうです。インフルエンザや風邪にはご注意ください。
さて今月は仕事の都合で多忙を極め、水曜日のスピーチになりました。実は月曜日から火曜日まで、このところ国会で大きな話題になっている道路特定財源について陳情活動を行ってきたのです。近隣の国会議員各位はもとより財務大臣や国土交通大臣はじめ両省の幹部にお会いし、道路についての現税制ならびに暫定税率の維持をお願いしてきました。
そこで今日は、年頭スピーチに引き続いてその陳情と、先週行われたICT活用教育の研究発表で大変感銘をうけましたので、この二つのことについて話します。
(はじめにお話された道路特定財源についての陳情については省略)
ICT活用教育の研究発表についてお話します。
去る2月1日、日野第三小学校で「国語科におけるICTの活用」について研究発表会がありました。
このところ市内小中学校ではICT活用教育が積極的に進められています。教育委員会のICT活用教育推進室とメディアコーディネーターたちがしっかり支え、全ての学校で先生方が熱心に取り組んでいます。単にパソコンを使った教育が行われるだけではありません。授業内容が充実し、わかりやすく興味の持てる授業に発展しているようです。授業の準備はもとより校務の効率化にも役立っています。さらに、文部科学省や多くの自治体からも高く評価されているのです。
そんなICT活用教育の現状を知りたい、ということで日野三小での発表会を見学したのです。一年生から六年生の各クラスに加え特別支援学級まで、全てのクラスで公開授業が行われました。学年ごとに工夫した内容です。デジタル教科書、書画カメラ、音声のデーターベースなどがしっかり活用されています。みんなで一つの文章を作り上げるため、手直しや推敲記録をスクリーンで確認しながら進める授業もありました。ひばり学級でもデジタル資料が活躍していました。
一番感心したのは六年生。自分の卒業論文をパソコンで仕上げるという授業です。論文作りの途中経過に、クラスのみんながかかわります。自分の考えをみんなに伝える際、大きな画面による表現がどれ程有効か、はっきりわかります。みんなの参考意見を聞き、何人かの発表を見て、自分の論文作りを手直しする。お互いに考えを述べ批評し合う。先生の指導により活発な意見交換がなされていました。みんなの参加のもとで、一人ひとりの論文が仕上がっていく。ICT活用教育の見事な例だと思いました。
全ての学校に対するICT活用の予算投入は決して間違っていなかった、と実感させる発表会でした。パソコンの威力を再認識しました。
今日は道路特定財源の日野市における重要性と、ICT活用教育の現状について話しました。
いずれにせよ、国も市も予算組みの最終段階です。市民の皆様も、国会の予算ならびに道路関連法案の審議について強い関心をもってほしいと思います。
それでは職員の皆さんは、市民サービス向上を目指しつつそれぞれの業務を進めていただくようお願いして、本日のスピーチとします。
★改めて市長の偉大さを実感しました。
お忙しい中、研究発表会に駆けつけてくださり、一回り授業を見ていただいて、すぐに授業内容まで深く理解してくださいました。
大変うれしく、また、誇りに思います。
市長に感謝したいと思います。
日野第五小学校研究発表会
日野第五小学校の研究発表会が開催されました。
研究テーマは「思いや考えを豊かに伝え合う指導の工夫~国語科:話すことと聞くことをとおして~」です。
本校は、児童一人一人に、言葉を通して伝え合うことの大切さ・人とかかわることの楽しさを充分に味わわせ、豊かなコミュニケーション能力を育てることを目指して、授業実践を重ねてきました。
1年間の成果として、意欲的に発表し、進んで聞こうとする態度が身に付いてきたと言うことです。
全学級の授業が公開されました。
3つの学年で、ICTを活用した授業が公開されました。いずれも、グループごとにプレゼンテーションし、発表の仕方を相互評価する場面です。
第6学年(学年合同)「私たちの言葉」 ICT活用指導力Bー2 Cー3 | 第4学年「伝え合う」ということ」 ICT活用指導力Cー3 |
第3学年「モチモチの木」 ICT活用指導力Cー3 |
研究発表後の講演の講師は、文部科学省初等中等教育局視学官の宮崎活志先生。
演題は「これからの時代に求められる国語力について」。
「コミュニケーションを豊かにするために、「伝達」「認識」「思考」という言葉の機能を高めていく必要があります・・・」
第四幼稚園教育委員会訪問
今日は第四幼稚園の教育委員会訪問を行いました。
生活発表会に向けて取組んでいる姿を見せていただきました。
さくら組(年長組)とすみれ組(年少組)の合同のグループでは、もうすぐ小学生になるさくら組さんが、すみれ組さんにやさしく教えてあげている場面が見られました。
雪にもめげず、園庭で豊かに実らせている ミカンの木。 | お話のタイミングに合わせてOHPを操作します。なかなかの手さばきです。 |
教育委員さんに披露する靴下人形チーム。 踊りながら歌うのはちょっと難しい・・・ | さくら組・すみれ組合同の踊り子チーム。曲名は「ダブルアクション」で、隊形移動もあります。さくら組の仮面ライダーは、すみれ組のあこがれ。見よう見まねで振り付けを懸命に覚えています。 |
創作振り付けが完了した踊り子チーム。 「おじゃ魔女」の曲に合わせて、 なりきって踊っています。見ていた 他のチームも一緒に踊っています。 | 午後のお話会。声優の森田チアキさんの見事な語りに、みんなお話の中へ引きこまれていきます。このようなプロの方が、第四幼稚園の幼児教育にボランティアとして関わってくださっていることは、本当にありがたいことです。本物のすばらしさに触れ、ますますお話が大好きになった子ども達です。 |
降園時には、園庭の雪はすっかり 溶けていました。 | 残りの雪を求めて、園舎の周りを歩き回る園児達です。 |
雪が降っています
夕方になってもやみそうにありません・・・
市役所前の桜並木 | 中央公園 |
モデル校の研究発表会を終えて
今週は中学校2校、小学校1校のモデル校による研究発表会が行われ、いずれも大変好評でした。
研究発表を終えて、3校の先生方は、いずれもすがすがしい表情をしていらっしゃったのが印象的でした。
リーダーシップを発揮してくださった校長先生。
職員を支え、最後まで動き回っていらした副校長先生。
いろいろと気配りをしながら、研究を後押しされていた教務主幹の先生。
1年間研究をリードしてがんばってくださった研究主任の先生。
熱心に取り組んでくださった先生方。
校内環境を整えてくださった職員のみなさん。
3校のモデル校の教職員のみなさんに感謝いたします。
そして
日野市のICT活用教育をここまで引っ張ってくださった東原教授に改めて感謝いたします。
東原教授は、モデル校等の校内研修会にも、授業の設計にも、直接出向いてご指導下さいました。
ある時は、ICT機器を気軽に使えるきっかけに・・・と、接続方法から一緒になって教えてくださったり、
ある時は、大学からスカイプによる授業の実況中継をご覧になり、授業の流れや発問・声かけについて指示をくださったり
ある時は「ICTを無理して使おうとしてませんか。教科の目標の達成のためのICT活用でなければ」と、げきをとばしてくださったり、
お忙しい中、時間を割いてくださって、常に現場の状況に即した具体的な指導を下さいました。
また、実践の意義や先生方の思いを汲み取って、パンフレットやプレゼンのためのキーワードも提案して下さいました。
戸惑いながらもアドバイスにそって実際にやってみると、後で納得できることが多かったとの声が聞かれました。
東原教授は、簡単なところからスタートしても、最終的には質の高い授業を求めていらっしゃることが感じられました。
これほどまでに現場に寄り添ってくださる専門家はいらっしゃらないのではないかと思うほどです。
また
市議会議員の方も見に来てくださいました。(議会事務局を通して全議員の方に案内を配布しました)
市長、副市長も見に来てくださいました。
情報システム課の職員、教育委員会の職員も集まってくださいました。
ネットワーク関係やICT機器関係はもちろん、本市のICTに関係する企業の関係者も多く集まってくださいました。
さらに
本市の小学校の校長先生方が視察でお世話になった塩尻市教育委員会の方々もかけつけてくださいました。
市P教の方々、保護者の方々も多く参会してくださいました。
推進室のWebサイトを見て公開を知ったと、遠くの地から参加くださった先生、いかがだったでしょうか。
本当に多くの人たちが力を貸してくださったこと、そして多くの方が応援してくださっていることに感謝いたします。
日野第三小学校研究発表会
本校の研究テーマは「国語科におけるICTの活用」。
学習の深まりと学びあい、国語科の目標達成に迫る新たな授業スタイルを見ていただきました。
オリエンテーションの様子。
副校長の石田先生と推進室職員の上野が担当しました。
以下の画像は、公開授業の様子です。
公開授業の後、体育館でパネルディスカッションを行いました。
研究主任の先生と各学年代表の先生がパネリストとして登壇しました。
実践事例と本時の公開授業について報告し、会場からの質問に応えました。
都外からも多くの方に参会していただき、積極的に質問や感想をいただきました。
最後に、コメンテータの東原義訓教授に、パネルディスカッションのまとめをしていただきました。
新たな授業スタイルに向けて挑戦した三小の先生方です。
優れた実践が誕生しました。
日野第三中学校研究発表会
都外からも多くの方に参会していただきました。都教委や区教委の方もお見えになりました。
研究主任による説得力のある発表。 |
座談会では、4人の代表の先生方に 熱く語っていただきました。 | 講師は、日野市のICT活用教育を全面的に指導して下さっている東原義訓教授。 |
学校が一つのチームとなってまとまり、 熱心に研究に取り組んだ三中の先生方。 |
1、2年生全学級のICTを活用した授業も公開しました。
以下は、公開された授業の様子です。
東京都で成果を報告
大坂上中学校主幹の森田先生が、中学校の事例報告者兼シンポジストとして日野市の代表で参加しました。
★1月24日(木)「学力向上諸事業連絡会」(東京都多摩教育事務所)
この会の対象は、学力向上諸事業に関係する都内17校の管理職、研究主任と、管轄する教育委員会の指導主事です。
平山小学校が、平成17年度から3年間にわたって取り組んできた授業改善への取組について報告しました。
平山中学校研究発表会
本日、本市の研究課題校であり、ICT活用教育のモデル校である平山中学校の研究発表会が行われました。
すべでの教科で、ICTを活用した授業を公開しました。
当日のプレゼン資料です。公開授業の様子もわかります。
市内はもちろん、日野市外からも多くの 先生方が集まってくださいました。 | とにかく使ってみることから始め、ICTの効果を実感した平山中の先生方です。 |
講師の小田和美先生による講演「可能性の広がりを生み出すICT活用教育」。 |
研究発表会に備えて
特に明日から始まるモデル校の研究発表会には、推進室のメンバー全員が参加します。
授業については、ここに至るまで、先生方と一緒にやってきたので心配ありませんが、
ICT環境についてはそうはいきません。常に気を配っています。
万が一のトラブル発生時の対応など、事前に細かな打ち合わせをしています。
日野第五小学校学校課訪問
本日は、日野第五小学校学校課訪問を行いました。
今朝は、本校のビオトープにも氷が張ったほど冷え込みました。
本校は、「地域の風が行き交う学校」を目指しています。
保護者、おやじの会、地域の悠悠クラブ・・・など多くの学校支援ボランティアの方が学校教育を支えています。
金曜朝の読み聞かせの時間には、出勤前のお父さんも参加してくださるそうです。
本年度は「早寝・早起き・朝ご飯運動」を、家庭の協力を得ながら進めています。
全学級の授業を見せていただきました。
第3学年総合的な学習の時間 「携帯電話やインターネットの使い方」 ICT活用指導力D-1・3 携帯電話の便利なところを確認したうえで、 陥りやすい危険性について、 具体例を通して考えています。 | 第3学年総合的な学習の時間「招待状を作ろう」ICT活用指導力Cー3 2月の学習発表会の招待状を作っています。 |
第6学年道徳「夢をもつ~一流の条件~」 ICT活用指導力Bー1 一流のスポーツ選手やその選手を育てた 指導者を紹介して、 「努力を続けて夢をかなえた人」を 知らせています。 | 第5学年図工「動くよ動く絵が動く~アニメーションボックス~」ICT活用指導力Bー3 作業の手順(特に細かい部分で気を付けること)を、実物投影器で拡大しながら説明しています。 |
プレゼンテーション
いよいよ今週は、ICT活用教育のモデル校による研究発表会が開催されます。
トップバッターは29日(火)平山中学校。その後、31日(木)日野第三中学校、1日(金)日野第三小学校と続きます。
29日は、都教委が主催する「ICTを活用した授業実践フォーラム」が開催される日でもあります。
この日は、大坂上中学校に日野市の代表として中学校の実践を報告していただくことになりました。
(テーマは「ICTを活用した授業と校務の情報化への挑戦」)
平山中学校にて。
管理職、教務主幹、研究主任、研究推進委員でプレゼンテーションデータの最終チェックです。
大坂上中学校にて。
管理職と教務主幹でプレゼンテーションデータの最終チェックです。
◆市役所の職員もプレゼンテーションの腕を磨いています
日野市役所内でも、今年度から各部署によるプレゼンテーションが定期的に行われています。
互いの業務内容を理解することはもちろんですが、職員のプレゼンテーション能力を向上させることもねらいのようです。
魅せるプレゼン技法に関する研修会まで開催されることになりました。
明日28日は、教育部の発表日。学校教育部門と生涯学習部門の2つに分かれて、プレゼンテーションを行う予定です。
発表者は若手の職員。先週は、本番に向けて、部内でしっかりリハーサルも行いました。
◆子ども達もプレゼンテーションを行っています
先日、環境情報センターの職員から次のような話を聞きました。
市内の中学生が、つばめについて調べてまとめたプレゼンテーションは、内容も圧巻だった・・・というのです。
市内の多くの学校で、総合的な学習の時間等でプレゼンテーションが行われていますが、優れた実践に共通していることは、内容が「探究的」であることです。
自ら課題を見つけ、様々な方法でその解決を図り、表現し、発信しています。
先日、次期学習指導要領改訂に向けての答申が出されましたが、そのなかで、学力の重要な要素は、「基礎的・基本的な知識・技能の習得」に加えて、「それらを活用して課題を解決するために必要な思考力・判断力・表現力等」及び「学習意欲」であると示されています。
教科や総合的な学習の時間で、探究活動とそれに関するプレゼンテーションを行う意義は大きいと考えます。
市内の子ども達の優れた実践をもっと発掘したいと思います。
来年度は、市内の小・中学生のプレゼンテーション大会を開催することも検討しています。
潤徳小学校研究発表会
昨日は、本市の研究課題校である潤徳小学校の研究発表会でした。
本校は、昨年度のICT活用教育のモデル校であり、ICTは日常的に活用されています。
今年度は、特別支援教育の研究に取り組みました。
テーマは、「わかった!できた!」を引き出す授業力の基礎・基本~特別支援教育の視点を生かして~」です。
「特別支援教育の授業の枠組み」を視点として、発達障害のある子はもとより、どの子にもわかりやすい授業の実現に向けて、全教員が授業改善を行ってきました。その成果が全学級の公開授業を通して示されました。
以下の「特別支援教育の授業の枠組み」は、どの学級にも通用する基本となります。
そのなかでICTの活用は、ごく自然に、なくてはならない道具として位置づけられています。
(*本校の学習環境面での工夫「空間環境、時間環境」については、11月12日の推進室Webサイトで紹介しています。)
「特別支援教育の授業の枠組み」
?授業の組み立て
?作業や活動を通して理解させる、変化のある繰り返しで分からせる
?スモールステップで組み立てる
?視線の異動を少なくする
?空白の時間を作らない
?対応の技術
?言葉を削る
?一目で分かる工夫をする
?授業最初の「つかみ」が大切
?全体の対応をしてから個別に対応する
?アイコンタクトとスキンシップ
?さりげない支援
?ICTの活用
日野市の特別支援教育の指導者である明星大学の小貫悟先生です。
本校はモデル校としてリソースルーム(特別支援教室)を設置しています。
ICTを活用した授業の様子です。
第1学年算数「20よりおおきいかず」 ICT活用指導力Bー1教科書の挿絵を拡大 B-2課題を分りやすく提示・次に行う活動を明示 B-3自作教材で、児童の操作活動を演示
第2学年国語 「ことばっておもしろいな」 ICT活用指導力
B-2 ワークシートの絵を拡大して回答を共有
第3学年算数「見やすく整理しよう」 ICT活用指導力
B-3 棒グラフの作成の手順を共有
第3学年算数 同上
第4学年国語「伝え合うということ」 ICT活用指導力 Bー1 関連資料を提示 B-3 教科書を拡大して読み取る
第5学年算数「比べ方を考えよう」 ICT活用指導力
C-3 作成した帯グラフ・円グラフを発表
寒い朝
出会いと起用
検討会が3月に報告書をまとめるにあたって、教育CIO及びICT支援員の機能、資質、能力等についての資料を作成するワーキンググループです。
本日の会場は国際フォーラムの会議室でした。
なかなか難しい内容の会議です。
会議を終えて、次のようなことを考えていました。
教育CIOにしても、ICT支援員にしても、それぞれの自治体の物的、人的環境は、皆、違いますから、
標準的な例を示し、それをまねたとしても、同じようにいくものではありません。
キーパーソンが校長のこともあれば、指導主事である場合もあるし、ICT支援員や外部のアドバイザーである場合もあり得ます。
その市町村が、誰と出会うか、それが、すべてをほぼ決めてしまうような気がします。
日野市は、今現在いらっしゃる行政職、校長先生、そして指導してくださる多くの専門家との出会いがあったからこそ、うまくいっているのです。
その時その時の出会いを大切にして、その地域の特徴を活かして、熱意をもって努力を尽くすことが成功の秘訣であると考えます。
教育CIOにしても、ICT支援員にしても、育成より、いい人材の発掘と、その人の起用だと思います。
すぐれた人は、すでにいます。その人が、その職について活躍できるようになっていないだけです。
育成より、制度の確立と雇用の保障が重要な課題なのかもしれません。
日野第八小学校研究発表会
午後より日野第八小学校の研究発表会が開催されました。
研究テーマは「考える力を育てる授業の工夫ー国語科における言葉を大切にする活動を通してー」です。
全学級の授業が公開されました。
研究発表の後は、児童文学者の宮川ひろさんによる講演でした。
演題は「作品育ては自分育てー弱みを見せ合いながらー」です。
「信頼という言葉は、弱さに見せることでしょ。ごまかさないで、助けてもらってもいいんです。」
一つ一つの言葉があたたかく、深みを感じます。
ご自身が実際に教壇に立たれたご経験(教室での先生と子ども達のあたたかいかかわり)から、多くの作品が誕生したことを語っていただきました。
学校現場の負担軽減プロジェクトチーム
学校現場の負担軽減プロジェクトチームでの説明員としての出席です。
このプロジェクトチームは、学校現場の負担となっている業務の見直しについて、集中的に検討しており、設置されたのは昨年11月です。
今回の会議は6回目であり、校務の情報化による教員の業務の効率化を考えるうえで、日野市のICT活用教育の取組を参考にしたいという依頼でした。
日野市のICT活用の重点3つ(授業・校務・広報)のうちの校務について、校務支援システムの活用状況等を詳しく説明させていただきました。
朝の打ち合わせや会議時間の短縮、ペーパーレス会議、一度入力するとすべての帳票に反映され安心で効率的な成績管理機能、週案簿や所見などの情報共有による学び合いなどの例をお話ししました。あわせて、導入時には一時的に仕事量が増える状況にある現実(運用が軌道に乗れば確実に効率化されますが)もお知らせしました。
45分間のプレゼンテーションの後、45分間の質疑応答の時間がありました。
委員の皆さんや文部科学省担当課の皆さんは大変熱心に話をお聞きになり、次から次へと多くの質問が出されました。
会の最後に、本市の日野第三中学校が、校務に関わる研究発表を行うこともお知らせしました。
「是非出席したい」というお声もいただきました。
初任者研修最後の研究授業
本日は、初任者研修最後の研究授業でした。
第4学年社会科「玉川兄弟と玉川上水」 ICT活用指導力B-3
人口増加から水不足が起きたことに気づかせるため、グラフ・図・資料を読みとらせることがねらいです。
児童の資料集を拡大して、地図を共有しています。
協議会では、指導主事の指導後に、中村先生からもコメントをいただきました。
この1年間、初任者担当として、25人の初任者に寄り添い、一人一人の授業への助言や、悩みへの温かいアドバイスをくださった先生です。
「常に謙虚であれ・・・謙虚な心でしか、子どもからは学べません。」
「温故知新・・・古いことから学び、新しいことを取り入れて、自分らしさを磨いてください。」
次回の初任者研修は、2回にわたって全員が「実践報告」を行います。
仲田小学校教育委員会訪問
本日は、仲田小学校教育委員会訪問を行いました。
本校は、「認め合い、励まし合い、高め合う学校」という教育方針のもと、開かれた学級・学校づくりを目指しています。
また、校地には広大な畑があり、クラスで、菜の花やパンジーなどの「一つの花」や、ジャガイモ、カボチャ、ダイコンなどの「一つの作物」の栽培活動に取り組んでいます。
今年度は、児童自作の「豊年を祝う歌と踊り」を発表しました。自然豊かな学校は映画のロケにも使用されました。
6学年の社会科の授業で、ICTが活用されていました。
第6学年社会科「わたしたちのくらしと日本国憲法」 ICT活用指導力基準B-1・3
社会福祉のねらいを考えるための自作教材を用いた授業です。
日野市役所のWebサイトがリンクされ、自分たちの住んでいる身近な日野市の福祉施設が紹介されました。
子ども達は、興味関心をもって、スクリーンに映し出された画像を見て学んでいました。
ブリティッシュヒルズ中学生国内留学報告会
昨日、第6回ブリティッシュヒルズ中学生国内留学報告会が行われました。
ブリティッシュヒルズ中学生国内留学は、日野ロータリークラブの奨学制度の支援を受けて、国際感覚を身につけた日野人の育成を図るために実施しており、今年度は12月26日~28日に実施されました。当日の様子は、本Webサイトでも紹介しています。
報告会は、馬場日野市長、加島教育長、各校の校長先生、国際ロータリークラブ石田ガバナー補佐、東京日野ロータリークラブ松田会長をはじめとするロータリークラブの皆さん、そして多数の保護者の皆様が見守るなか、参加生徒一人一人が国内留学の成果を英語で報告しました。
馬場市長の英語スピーチ | 加島教育長の励ましの言葉 |
生徒一人一人の発表(英語で) | 保護者の皆さんやロータリークラブの方々で満員の会場 |
徹底すること
最近、庁内の動きを見ていて「やっぱりこうでなくてはいけないな」と思うことが多くあります。
◆その1
12月末に開かれた「第11回日野市情報セキュリティ対策本部会議」の概要を情報システム課職員から教えていただきました。
その中で、全庁職員の情報セキュリティ研修の終了について報告がありました。
対象者数1,022名中、出席者は1,019名であったこと。欠席者3名は東京都市町村職員研修所で情報倫理研修に参加するとのこと。
100%受講させる徹底ぶりです。
◆その2
学校の校務支援システム掲示板と同じように、庁内グループウエアにも掲示板があります。先日、次のようなお知らせが掲示されました。
『1月のISO強化月間目標「レジ袋を1枚ももらわない月間」は守れていますか?1階の売店にたずねたところ「1,2人くらいまだいるかなー」とのこと。これからはレジ袋を貰うほうが目立ってしまいますよ!1月も半ばをすぎました。振り返ってみてください。』
目標をただ掲げるだけではなく、全職員の意識の向上を徹底しています。
「レジ袋」削減は日野市の大きな取組でもあります。
市内のあるスーパーが、日野市並びに日野市ごみ減量推進市民会議の要請に応えて、レジ袋の有料化を行い、実証実験を行って得た収益を地域の環境教育に還元しました。
(↑上の画像は、萱嶋 環境共生部長からいただきました。先日、東光寺小が贈呈を受けた観葉植物30個です)
副校長会
副校長先生は、校長先生を補佐し、学校経営を担う立場にあり、「学校の顔」でもあります。
日野市の副校長先生は、人的ネットワークの構築、情報の収集など、あらゆるジャンルに対応するパワーの持ち主が多く、
地域の人たちと学校とのパイプ役、さらには学校で起こる様々なトラブル対応などの中心となって活躍されています。
日野市のICT活用教育が大きな成果を上げているのも、校長先生のリーダーシップのもとに、
副校長先生が、それぞれの学校で推進の核として努力されているおかげです。
校長会と同様、毎回、教育長の挨拶、参事の指導に続いて、ICT活用教育に関連することをお話させていただいています。
本日お話しさせていただいたことは次の6点です。
?本年度の日野市の目標であるコンピュータを使って教科指導ができる教員100%の達成状況と個別支援について
(12月末現在、小学校教員98.8% 中学校教員95.2% 全体97.6%)
?ICT活用重点促進事業で奨励されているNICERのコンテンツを自由に活用していただきたいこと
(すでに昨年度から研修会等で何度も紹介しており、推進室からもリンクしています)
?ICT活用教育のモデル校である研究発表会の紹介
?見える学校づくりを目指して学校Webサイトを充実させていただきたいこと
?不登校児童・生徒への学習保障としてe-Learningを実施すること
?これからの学校評価について
メディアコーディネータとしての力量アップを目指して
市内2校にお邪魔させていただき、長野市のメディアコーディネータが学校支援している様子を見せていただきました。
授業支援の様子(小学校1年生)です。授業者の先生のニーズを瞬時に把握し、さりげなく支援しています。
校内研修支援の様子です。 明確なレクチャーで、授業でICTを活用 しようという先生方のやる気を引き出して います。 | 長野市教育委員会の指導主事と実際に学校支援の様子を見せてくださった長野市のメディアコーディネータにお話を伺いました。 |
信州大学附属教育実践総合センターの遠隔講義室で、東原先生のご指導を受け、研修のまとめをしました。 |
◆2日間にわたって長野市にお世話になったメディアコーディネータ研修が終了しました。
以下、4人のメディアコーディネータの感想です。
◇授業支援において、先生の要望を的確に把握して動けるようにすることや、先生の自立を支える視点をもって支援するなど、これまでの自分にはできなかったことが数多くあります。2日間の研修会を通して、長野市のメディアコーディネータの方々と接していただいたヒントをもとに、今後成長していきたいと思います。(K)
◇授業支援を見せていただいて驚きました。先生と一体となって授業に臨んでいる姿が見て取れるのです。授業では予想外のICT機器の反応、予想外の児童の反応等当初の計画通りにはいかないものですが、その対応がすばらしかったです。メディアコーディネータとして身に付けなければならない力がまだまだ足りないと痛感した研修でした。先生と子どもの両方に気を配ること、先生を押しのけてMCが行動してはいけないこと等大切なことを確認させていただきました。(N)
◇授業支援については子どもが主役であるということをとても意識されていて、メディアコーディネータが目立たない存在になっていると思いました。先生と対応している際にも、先生が主役であるということを自然に感じられるような対応の仕方をされていて、先生の良さを引き出すことを行われていると感じました。今後、今までのやり方を踏まえつつ、長野市のメディアコーディネータの方々の良い点をまねさせていただきたいと思います。また、今回とは逆に、長野市のメディアコーディネータに日野市の活動を見ていただき、アドバイスをいただく機会があればいいなぁと思います。(O)
◇長野市のメディアコーディネータの方々が学校の現場で支援されている姿を見学する機会をいただいたことで、自分自身を振り返ることができました。この2日間の研修を通して、私は、自分自身がもっと多くのことに気付き、的確な行動を取れるように努力しなければならないということを痛感しました。今後、メディアコーディネータとしての仕事はもちろん、自分自身をもっと高めるようにしていきたいと思います。(S)
都内の区市教育委員会との情報交換
本日、都庁で行われた統括指導主事連絡協議会に出席してきました。
テーマは「新学習指導要領への対応について」です。
東京都教育委員会の考え方や都内の区市教育委員会の取組状況を知れたことは有益でした。
中央教育審議会は、明日、「幼稚園、小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校の学習指導要領等の改善について」答申します。
教育基本法や教育三法の改正を踏まえ、「生きる力」をはぐくむという学習指導要領の理念を実現するため、その具体的な手立てを確立する観点から学習指導要領が改訂されます。
平成20年は、新しい教育課程を具体化する大切な年になります。
前回の改訂から10年、時代は大きく変わってきました。
すべては未来に生きる子ども達のために、教育行政として力を尽くしていきたいと思っています。
★学校の情報管理の徹底にかかわる取組についても情報交換しました。
日野市に続いて、都内の小・中学校のICT環境も少しずつ整い始めます。
来年度、中学校の教員に一人1台のコンピュータを配備し、その翌年以降、小学校の教員に一人1台のコンピュータを配備する計画を立てている教育委員会が数地区ありました。
これからICT機器の導入を検討し始める教育委員会に、ICT機器の導入と同時にセキュリティ対策も確立しておく必要があることをアドバイスさせていただきました。
日野市はこれまで、全国の先進地区から多くを学ばせていただきました。
今度は日野市が、成果を東京都内で還元すること、他地区に助言できるところは助言し、広めていくことも大切な役割であると考えています。
今日は長野市で学んでいます(MC研修)
2年目になる日野市のメディアコーディネータ制度は、長野市の制度を参考にさせていただききました。
長野市のメディアコーディネータ制度は7年の実績があります。
今日は、長野市教育委員会の取りはからいで、長野市、日野市双方のメディアコーディネータが顔を合わせ、メディアコーディネータの授業支援のポイント等の情報交換を行いました。
長野市のメディアコーディネータ関係者の 皆さん。 | 会場は長野市教育センターをお借りしました。 |
情報交換後、日野市のメディアコーディネータで研修会を行いました。
信州大学の東原教授も講師として駆けつけてくださいました。
以下、メディアコーディネータが、今日の研修会で学んだことの感想です。
◆今回の研修で,行政のサポートや理解があることがいかに重要であるかを感じました。
長野市と日野市、メディアコーディネータという同じ仕事のはずが、環境が変わってくると仕事内容や困難を感じる点が違ってくると感じました。共通していることは,情報の共有と,アドバイスを受け入れる姿勢が必要であることです。
学校に行っている際には、一人で訪問していますが、自分一人で仕事を行っているのではなく、チームとして先生のためになることを実現するために、仕事をしていると意識する必要があると考えます。(O)
◆長野市のメディアコーディネータの方々が、先生に支援を依頼された授業を成功させようと動くだけではなく、先生のニーズを的確に把握し、授業改善、ひいては先生の自立のために動いている姿勢が大変勉強になりました。これは、自分もそうありたいと思っていたことでもあります。
また、報告・相談・連絡を徹底して、チームとして動いている姿勢も参考になりました。改めて、今後も自分の特徴を生かして頑張りたいと思いました。(K)
◆今日、初めて他の地域で同じ仕事をしている方々と交流をさせていただきました。
一番感動したことは、年齢や場所は違えど先生方を一生懸命支援しようとする気持ちや考え方が共通していたことでした。
長野市のメディアコーディネータリーダーが、「教師が主役になる授業を通して、子どもが主役になる授業」を目指していると話して下さいました。これは日野市でも「すべてはひのっ子のために」と同じだなと、結局は私たちの仕事は子どもに還元されるのかなと思いうれしくなりました。
また、他のメディアコーディネータさんも、「ICTを先生に近づけるのではなく、先生にICTを近づけるという意識をもって臨んでいる」という取組む意識のお話をして下さいました。PC等の技術支援も大事ですが、どのように支援することが、本当に先生方のためなのかを改めて考えさせられました。
今回、長野市のメディアコーディネータの方々がどんな思いで仕事をしているかを知ることができて、勉強になりました。今後の授業支援等に是非生かしていきたいと思います。(N)
◆私たちはこれまで、先生方の授業支援において、ICT機器を授業で活用するにはどうしたらよいかを一緒に考えさせていただいてきました。
今日の長野市のメディアコーディネータの方々のお話を聞いて、さらに、「授業改善」という活動理念を念頭に置いて、支援していく必要性を実感しました。今後も、先生方一人一人のニーズに答えながら、それぞれの授業の支援に励みたいと思います。(S)
同行した推進室の職員の感想です。
◆長野市の方も日野市をうらやましいとおっしゃっていましたが、行政としての推進体制を整えた部分は少なくとも恵まれていると思いました。
職員もMCも、市教委の看板を背負って活動できることは大きいです。
ただそういう中でも、ICT活用推進のため、ひいては学力向上のためと理念を持って活動している長野市MCは素晴らしいと思います。
機会があれば、予算や機器管理等、環境面でのお話を伺いたいです。(U)
輝かしい未来に・・・
★市長の式辞の後は田口直教育委員長の祝辞です。
以下、田口教育委員長の祝辞の一部です。
新しく成人の仲間入りをなさった皆さん、本日は、おめでとうございます。
今日、皆さんの成人式を一番祝って下さっているのは、皆さんのお家の方、特に、皆さんに命を与えてくださり、ここまで育ててくださったご両親かと思います。
『親』という字は、「立」と「木」と「見る」という字が重なってできています。
1.自分の立てた木が育つのを楽しみに見る・・・つまり、自分の産んだ子どもの成長を楽しみに見守る。
2.木の上に立って見ている・・・つまり、大所高所から広く見て子育てする。これで良いのか反省もし、鍛えることも施す。
3.これが真の意味なのだそうですが、木で作られた札、つまり位牌(親の形見)を見る・・・子が親の後姿、生き方を見て、学ぶ。
今日は、皆さんの成長を楽しみながらも、いろいろなご苦労をなさってきたご両親に感謝していただく日、と考えています。
今日からは、皆さん自身が、ご自分自身を責任もって育てていかなければならないと思います。
1.自分の立てた木・目標に向かって努力すること。
2.自分のやっていることが、大所高所から見て本当に良いものなのか、反省しながら進むこと。
3.そして、自分が親から受け継いだものや、いわゆる伝統というものを意識しながら、自分も歴史に参加している、歴史を作っているのだ、という気概を持って、明るく前向きにこれからを生きて欲しいと願っています。未来はあなた達なのです。
成人式を、家庭、地域、社会の中でのご自分の立場、役割をあらためて考える、チャンスにして下さることを期待しています。
★これからの未来の社会を築き、これからの地球を持続させていく、頼もしい2000人を超える新成人が誕生しました。
輝かしい未来になることを願っています。
庁内もペーパーレス会議
「みどりの大地 青い地球を いつまでも ーふだん着でCO2を減らそうー」
市長が示した今年のキャッチフレーズです。最近では環境問題、地球の温暖化について掲載された新聞記事や報道番組が増えています。
日野市は「環境にやさしいまち」として、ISO14001への取組など、市をあげて温暖化防止に取り組んできているところです。
今月の目標は「レジ袋を1枚ももらわない月間」となっています。
市役所の職員も自ら、身近なところからCO2削減に取り組んでいます。
一方、日野市では、庁内で開催する会議も、コンピュータを持ち寄ってペーパーレス化を図っています。
膨大な資料のある庁議も、その一つです。
先月末に行われた、教育部での庁議報告会(部課長会)も、ペーパーレス会議で行いました。
部課長会を進行する栗原教育部長 | |
19このファイルの資料がありました。印刷すると膨大なペーパー量です。 |
学校も、データを共有してペーパーレス会議を取り組む学校が少しずつ増えてきています。
ICT活用教育モデル校の研究発表会
日野第三小学校、日野第三中学校、平山中学校の3校の研究主任の先生方に、今回の研究発表会の見どころを伺いました。
この記事は、ICT活用NEWS26号「直前インタビュー」(1月11日発行)に掲載した内容です。
日野市のICT活用教育モデル校の発表会に、多くの方に集まっていただきたいと考えています。
なお、参加される方は、事前に各学校へご連絡いただければ幸いです。
↑研究主任の井出先生
研究会の詳細は日野第三小学校のWebページをご覧下さい。(下をクリック)
午後1時より、日野市のICT活用教育についてや当日の授業についてのオリエンテーションも行います。
http://www.e-hino3.hino-tky.ed.jp/modules/wordpress1/index.php?p=265
「ICTを活用してみるところからスタートし、ICT活用指導力チェックリストをもとにしながら、国語ではICTがどういうところで必要か、どういうところで活かしていくか、どういうところで使っていくか検討を重ねてきました。活用のための活用ではなく「効果的な活用」を目指しています。子ども達の国語力が実際に上がっているのかを検証し、指導案の内容を検討してきました。
ICTのためのICTではなく、国語科での活用。これが1点目のアピールポイントです。
また、基本的に機械がつかえなかった、キャビネットを開くことがなかった教員が、今回の研究発表会に向けて、教員同士でICTの活用方法について情報を交換してきたおかげで、教員のICTの活用能力が向上してきたと感じています。これが2点目のアピールポイントです。」
★日野第三中学校 1月31日(木)「校務支援システムの活用実践」
↑研究主任の山田先生
研究会の詳細は日野第三中学校のWebページをご覧下さい。(下をクリック)
午後1時より、日野市のICT活用教育についてや当日の授業についてのオリエンテーションも行います。
http://www.j-hino3.hino-tky.ed.jp/modules/wfdownloads/singlefile.php?lid=9
「研究とは何かを発見することですが、今回の第三中学校の研究発表では、これまでの実践の報告をさせていただきます。
研究を推進するにあたっては、4つの仮説を設定し、仮説の検証を行いました。
第三中学校の特徴は、第三中学校職員一丸となって、校務支援の活用に取り組んできたことです。組織的に動いた結果、教職員一人ひとりのICT活用能力が向上しました。文部科学省のチェックリストの項目ではBとEの項目が全体的に伸びているという結果が出ています。また校務支援を活用することによって、教職員が授業でICTを活用する機会も増えました。
仮説の検証を通して分かったこと、どのような効果があったかということについて、研究会で発表させていただきます。」
★平山中学校 1月29日(火)「 ICTを活用した魅力ある授業をめざして」
↑研究主任の後藤先生
研究会の詳細は平山中学校のWebページをご覧下さい。(下をクリック)
http://www.j-hirayama.hino-tky.ed.jp/modules/wfdownloads/viewcat.php?cid=6「平山中学校では、全教科・全学年がICTを使った授業を行うところが見どころです。
来られる方もどんなICT機器を使うのか、どういうところで使うのか、そんなところを期待して来られると思います。
日野市で導入していただいたe-黒板や、書画カメラ等の使い方や、ICTを使った授業でどのような効果があったのかを、是非見にきて欲しいと思います。
平山中学校では全ての教員がパソコンのスキルが堪能というわけではありませんでした。しかし、とにかく使ってみる。そこから見えてくることも多くありました。
明確になった課題としては、画面の大きさの問題で後ろの生徒には見にくくなってしまうとか、天気の良い日は外の光とのコントラストで、画面が見えにくくなってしまうということが出てきました。研究発表を通して、機器の使い勝手、良さや反省点などを共有し、これからの授業に生かしていければよいと考えています。」
学校のICT化を支える中核の先生・・・教務主任
3学期に入って、各学校では次年度の教育課程の検討に入ります。
教育課程とは、学校教育の目的や目標を達成するために、教育内容を児童・生徒の心身の発達に応じて、授業時数との関連において総合的に組織した学校の教育計画のことです。
平成20年度の教育課程届は、3月に教育委員会で受理します。
届出の内容は、教育目標と基本方針、指導の重点、学年別授業日数及び授業時数の配当、学校行事 です。
この時期、学校の中核である教務主任の先生は、教育課程編成に向けて忙しくなります。
本日実施した教務主任研修会では、具体的な実務の説明、実習を行いました。
まず、研修会の最初に、潤徳小学校の有賀副校長先生から、校務支援システムでの通知表作成についてお話いただきました。
各学年の通知表のサンプルも提供していただきました。次年度に向けて、小学校の観点別評価の基準が大変参考になります。
次に、3月の教育課程届提出に向けて、その様式を校務支援システムで作成する手順を確認しました。
学年別授業日数及び授業時数の配当、学校行事については、日野市では、校務支援システムで作成します。
これらの学校としての基本情報は、一度入力しておくと、今後学校で独自に作成する様々な計画表や書類にも反映することができ、大変効率的です。
研修会の最後に、情報交換として、校務の情報化の推進役としての苦労や悩み、そしてうまく運用していくための秘訣等を話していただき、全員で共有しました。
「不安は多いが、とにかくやってみなければ進まないという前向きな雰囲気をつくること。」
「自分一人で抱え込まずに、一緒に広めていけるブレーンを育てること。」
「職員室で学び合える環境を整えること。」
「うまくいかなくて当然、一度大変なことは必ず起こる。それを覚悟すること。その後は必ずよくなっていく。」
「最初は抵抗はあっても良さ、便利さがわかるとどんどん日常的になっていく。」 ・・・・・・・・・・
がんばって推進してくださった教務主任の先生の重みのある言葉が印象的でした。
日野市では、校務の情報化を図ることで、校務をより効率的に、そしてより質が向上することを目指していきます。
そのためには、各学校が組織的に取り組んでいくことが条件になります。
推進室は、今後も、各学校の校務の情報化の推進役としてがんばっている教務主任の先生方を支えていきたいと思います。
第4回 学校教育基本構想検討委員会
第4回 学校教育基本構想検討委員会が午後6時より開催されました。
今回検討したテーマは、大きく3つでした。
・「子どもの安全確保」
・「信頼される学校経営と教職員の育成」
・「教育を展開する学校施設の整備」
意見交換の中で、次のような意見が出されました。その一部を紹介します。
・スクールガード・ボランティアの人数を増やすなど、子どもを見守るためにはもっと地域のコミュニティを活性化させることが必要。
・情報安全教育講演会など、保護者向けのいい講演会があるのに保護者の参加が少ない。もっと働きかけが必要。
・学校はそれぞれに特色をもってやっている。もっとPRするように広報活動も必要。
・多忙な教員対策が必要。
・部活動、作文、書道、絵画など、子どもにとって表彰される機会を得ることは励みになる。教員対象の表彰は東京都で実施している。
日野市でも必要ではないか。
田口参事 年頭挨拶
この会は、教育委員会が開催する毎月の定例校長会とは別に、毎月、校長先生方が教育課題の検討や情報交換をしている会です。
この会で、田口康之参事の年頭挨拶をしました。今月半ばには小学校校長連絡会がありますので、そこでも行います。
★田口康之参事年頭挨拶
都立学校では情報教育に絡めて、フロッピーやUSBに関してのルール作りが行われました。室課長会でも、今後すべての区市でコンピュータを活用して欲しい、配備して欲しいということが伝えられました。教育の流れが、もうICT機器を活用していく流れの方向に来ています。
さて、先日の校長会では、市長からは「環境教育」について、教育長からは「子どもの人口増加」、「学校教育基本構想」、「ICT活用教育の定着と推進」、「特別支援教育の充実」、「統合校」、「コミュニティスクール」、というような大きな課題と、明るく元気でいて欲しい、PTAとの連携を強化して欲しい、授業改善して欲しいというお願いがあったかと思います。
年末と年始に、教育長と、日野の課題は何か、今後日野市をどうしていくか、といったことを話し合ってきました。今後、子どもが増加するほど特別支援を要する子どもも多くなるでしょうし、保護者対応等も増え、教員の校務が多忙になることが予想されます。現在も保護者の電話対応に毎日かなり多くの時間を割いている学校もあるのが現状です。それでも、明るく元気に夢のある学校を創っていただきたいというのが教育長の思いです。
そのためには、校長先生や副校長先生のリーダーシップは、トップダウンのものだけではなくて、ものごとを実行するための幅のもちよう、いわゆる柔軟性が必要で、それを遺憾なく発揮して欲しいと思います。ある一定のお願いごとを達成するための手段や方策は、それぞれの校長先生のやり方があるのではないでしょうか。副校長先生も、校長先生の言うことをただ受けて教員や子どもに伝えるだけではなく、それをしっかり消化して、タイムスケジュールを立て、自分自身のスタンスでやっていだきたいと思います。それが日野市のやり方ではないかと考えています。教育委員会からの話を受けて、それを校内にどう位置づけていくか、校長先生流のスタンスで信念をもってやっていただければ、と教育長と話していたところです。
今年は多難な年を迎えました。市の財政が厳しくなり、いろいろな経費が削減されてきています。現在、各課長がこれははずせないという事業について予算復活要求を出しているところです。
学習指導要領も変わります。これらの流れの中で、校長先生の考え方やリーダーシップのとり方で大きく影響がでるかと思いますので、芯を通して動いていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。
以上、教育長の年頭所感を踏まえて、お話しさせていただきました。
子ども達が輝く年に
朝日の中を登校してくる子ども達。 始業式の今日は日野市の挨拶運動の日。 「おはよう」元気の良い挨拶が冬の空に 響きます。(平山中学校にて) | 新春第1号のICT活用の校内研修会。子ども達が輝くように、明日からの授業に備えて先生方が学んでいます。 メディアコーディネータにとって、本年の初支援です。(大坂上中学校にて) |
夕日の中、学校の校庭と同じく、市役所前の中央公園も、元気に遊ぶ子ども達の歓声が響きます。 |
平成20年
子ども達一人一人が輝く年になりますように・・・
加島教育長 年頭挨拶
昨日の校長会での加島俊雄教育長の年頭挨拶です。
あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いします。
高幡不動の参拝者は例年の3割増しであったと聞いています。皆様方も穏やかで良いお正月をお迎えいただいたことと思います。
本年は、教育基本法をはじめとして教育三法がいよいよ施行される年です。新しい学習指導要領がまとまる年でもあります。皆様方はもうお読みになったと思いますが、新学習指導要領は、基礎的な知識・技能の確実な定着を土台にしながら、それを活用する学習活動を充実すること、言い換えれば思考力や判断力・表現力等の育成に重点をおくというのが骨子であると思っています。
また、都の関係では、昨年度実施に至らなかった統括校長制度、主任教諭の準備がいよいよ始まる年でもあります。
そうした中で、日野市の教育の本年の重点課題ですが、いくつかあげられます。
1番目は子ども人口がここで伸びることです。その受け入れ対策を早急にまとめていくことが必要です。しかし、この子ども人口の増加も一時的なもので、その後は減少していくとのことです。そうした過渡期をどう乗り越えていくかということが課題です。一時的に規模の大きな学校ができてくるかもしれません。また、選べる学校制度の若干の修正が必要かもしれません。これまでは耐震補強に相当財政負担を投入してきましたが、増加する子ども対策についても、相当な財政負担が伴いますので、市長部局ともよく相談しながらまとめていく必要があると思っています。
2番目は学校教育基本構想の策定です。現在急ピッチで検討が進んでいます。日野市の学校教育の方向性を市民に明らかにして、これを契機にして、教育委員会と市民とがもう少し近づくことを考えています。基本構想日野いいプラン2010というものがあり、いよいよこれが2020プランに向けての改訂作業に入りますが、学校基本構想を反映させていきたいと考えています。目標や理念は共通しないとなかなかうそれがうまく実現しないのが現実ですから、この学校基本構想を学校教育の基本にしていきたいと考えています。
3番目にICT活用教育の定着と充実です。この3月までで2年間にわたる整備が完了し、今後は新学習指導要領と同じく、活用の年に入っていきます。その活用のしかたには3つあると考えています。授業、校務、学校広報です。まず授業においては、個々の授業改善も必要ですが、理科の実験であるとか、郷土学習、環境学習など、全校で共有してできることもあるのではないかと思います。ICTを活用して、この学校ではこういう学習が行われたというような成果を集約し、共有できるのではないかと思います。2つ目は、校務の効率化ということです。3つ目は学校の広報です。学校Webサイトで充実して欲しいと思っています。現在、日野市はかなり先進をきっていると考えていますが、この3点で、基礎整備から活用の年へとしていきたいと思います。日野市の教員は、ICTについては必修科目であるというような考え方で進めていただきたいと思います。
4番目は特別支援教育の充実です。特別支援教育推進計画にそって進めて行きたいと思っています。特に、特別支援教育については教員の理解が進んでいるとは言えず、どのように指導したらいいのか、教員にその指導方法の理解を進めていただきたいと思っています。特別支援教育は教育の原点とも言われているわけですから、そうした子ども達への理解というものは一般的にも役に立っていくと思っています。来年度は、日野第三小学校に通級学級を設置し、南平小学校への「つくし学級」の移転を進めたいと考えています。
個別の課題としては、七生緑小学校がいよいよ誕生し、百草台小学校の校舎を暫定的に使用します。学校数が一つ減って新しい学校ができることになります。もう一つは、平山小学校の新校舎が竣工し、記念式典が行われます。同時にコミュニティスクールの検討もしていきます。日野第一中学校の改築も着手されます。
こうした重点課題がありますが、校長先生にいくつかお願いしたいことがあります。
基本的なことではありますが、一つはリーダとして明るく元気であって欲しいということです。これは、年頭において市長からも強調されたことです。リーダーとして一般的にもそうではありますが、特に教育のリーダとしては、教育は明日を語るものであることを考えると、明日を次の世代に託すわけですから、そのリーダーは一番明るくあって欲しいと思います。田口教育委員長は、このことについて、よく「S・M・A・P」とお話しされます。Sense(感覚)Mission(使命)Passion(情熱) Action(行動)ということです。
次に教育広報紙「ひのっ子教育」の9月号に投稿された原稿に、日野市の学校は、家庭・地域との連携を目指した教育を行っていること、教育のキーワードは、学校・家庭・地域との信頼関係のつながりであると書かれています。ぜひ、PTAや地域との信頼関係を作ってください。現実的に考えても、自立していない子どもを育てるのは保護者と学校ですから、その育てる同士が連携しなければうまく育ちませんので、小学校・中学校ではこの連携を深めてください。このことについては、学校だよりの中に「学びのある学校・くつろぎのある家庭・ふれあいのある地域」というように繰り返し示している学校もありますので、このあたりの認識は十分であると思っています。ただ、今は保護者との関係や地域との関係でいろいろ難しい問題も出てきていますので、校長先生方はその解決にかなりの時間を割いていらっしゃることもあると思っています。PTAとの常日頃からの信頼関係をつくって、問題が発生したときの力になってもらえるようにしてください。また、ぜひご自分の学校の特色を語る言葉をもち、学校Webサイトで学校の考えを発信してください。日野市の学校はすばらしいことをたくさん取り組んでいます。前回の学校基本構想プロジェクトチームで、日野市の学校教育の特色は12項目あると揚げていました。さらに、市内のある校長先生が「多摩川を渡ると空が広くなる」というようなことをお書きになっていました。これは日野市内にいて空が広いのは当たり前ですが、外から来るとその特色がはっきりわかります。川端康成の「雪国」と同じです。というわけで、学校の特色を是非まとめて示して欲しいと思います。学校だよりの中で「さわやかな挨拶・真剣な授業・落ち着いた生活・響く歌声・美しい自然」としっかりキャッチフレーズを出している学校もあります。学校Webサイトも大いに活用してください。
3つめに、授業研究の活発な学校として欲しいと思います。実践研究の日野としての特色を出してください。これは学校本来の機能でもあります。ある学校の研究発表会で講師の先生が「研究授業は特別な日で、それが終わったら普段の授業に戻ってしまうことがある」と聞きましたが、そうではなくて普段から研究授業であって欲しいと思います。
最後に、昨年も校長選考、学校管理職、主幹選考にそれぞれ何人かずつ合格者を出しましたが、校長会として、学校教育のリーダーを育ててください。次のリーダーを出すことは、そこの教育界を充実させることにつながります。どんどんリーダーを輩出していくことが大事であると思っています。
今年は平成20年。平成生まれの人が20歳になる年です。改めて月日の流れの速さを感じます。是非先生方ご本人が本年も良い年になりますよう、引き続きご努力をいただきたいと思います。