推進室情報 2007年
優れた実践が続々誕生!
ICTを活用したすばらしい実践が次々と生まれています!
各学校に、「研究授業等でICTを活用する時は是非、声をかけてください。」とお願いしています。
最近はたくさん学校から声をかけていただいています。可能な限り、メディアコーディネータに取材に行ってもらっています。
行けないことも多いのですが、なるべく多くの実践を紹介していきたいと考えています。
◆11月7日(水)潤徳小学校 (小教研社会科部会研究授業)
第4学年社会科「郷土の発展につくすー玉川兄弟と玉川上水」
ICT活用指導力B-2・4
地図、画像、資料、インタビュービデオ等、念入りに教材研究して自ら作成した資料を提示しています。教科書や資料集とは違って、とてもインパクトのある提示です。
児童は提示された資料から自分の考えをまとめることができました。
◆11月8日(木)日野第三小学校
第4学年国語「一つの花」
ICT活用指導力C-4
スタディノートを使って、音読練習をデジタルポートフォリオとして記録しています。
自己評価、友達との相互評価により上達を目指しています。
◆11月8日(木)七生中学校
第2学年体育「跳び箱運動」
ICT活用指導力B-2・4 C-1・4
最初にWebサイトを活用して見本動画を見せています。次にスポーツミラー(画像遅延装置)により、生徒一人一人が自分の動きを確認しながら練習します。自然に画面の前に集まり、自分や友だちのフォームを見直したり、お手本を見直したりしながら、何度も挑戦しています。できなかった技ができるようになった生徒もいます。なかなかうまくいかない生徒には、先生が録画を見せながらフォームを分析して教えています。最後に、うまくできた生徒の跳び方(録画)を全員に紹介しています。
多くの中学校で、このようにICTを使った体育の授業が行われるようになり、先生方はその効果を実感されています。
◆11月9日(金)平山中学校 (教師道場の授業研究)
第2学年英語「「Lesson 5 Speech―‘My Dream’」
ICT活用指導力B-2・3
将来つきたい仕事についてのスピーチ原稿を作る学習です。
デジタル教科書を活用して、音声とビジュアルを伴った導入を行いました。例文や解答を提示して分かりやすく説明しています。
◆11月9日(金)日野第三中学校、夢が丘小学校(小・中連携)
中学校の数学の先生による小学校への出前授業です。
ICT活用指導力B-1
笑顔とICTがポイントの授業です。
6年生の児童は、興味をもって集中して聞いています。
「数学っておもしろい・・・」
日野市産業まつり
毎年、地元でとれた新鮮な農産物の即売、商工業製品の展示・販売、多彩な模擬店など、楽しい催しが行われています。
担当課の話によると、昨日は冷たい雨が降っていたにもかかわらず約6.000人が参加してくださったそうです。
今日は、約25.000人が参加してくださり、大賑わいだったようです。
今年は平成20年度に開園50周年を 迎える市内の都立多摩動物公園も プレイベントとして参加。 | やっぱり、子ども達の人気は、ポニーや子牛とのふれあい体験コーナーです。 |
メディアコーディネータの一日(推進室にもどってから)
中学校のICT導入活用期間(3週間)に、メディアコーディネータを派遣しています。
すでに4校(平山中学校、日野第四中学校、日野第三中学校、日野第二中学校)の派遣が終了しました。
うれしいことに、「もう一週間延長派遣していただけませんか」とお願いされたり(この希望にはお応えできないのですが)、
派遣が終わった翌週に、すぐに派遣予約(3週間派遣とは別に随時受け付けている派遣)をいただいたりしています。
各学校での派遣開始日には、職員朝会や全校朝会(生徒朝会)で挨拶の機会をいただき、メディアコーディネータは、緊張と使命感をもって朝から夕方まで学校に入り込んでいます。
職員室にも席をいただいて、すべての先生方から気軽に声をかけていただけるようにがんばっています。
来週は、七生中学校が最終の週になります。
日野第一中学校は、第二週目になります。
さらに新しく大坂上中学校の派遣も始まります。
最後の派遣順番になった三沢中学校は、派遣期間に合わせた校内研修会の計画を着々と立てておられます。
★派遣先の学校から戻ってきて・・・
その日の支援内容をすぐ記録。 | 教材研究。教科書やWebサイトを見て。 |
「今日の授業、この活用はおすすめ!」 |
夜、推進室に戻ってきたメディアコーディネータは、仲間同士で(時には室長も交えて)その日の情報を共有しています。
戻ってくる時間はまちまちですので、4人揃う時もあれば、2人か3人で行っている時もあります。
「今日はこんなすばらしい授業が行われた」という情報を共有したり、なかなかICTを活用した授業が進まない悩みには、お互いにその策を考え合ったりしています。
こんな会話が聞こえてきました。
「担当の先生と一緒にテープで色分けして、ICT機器を使いやすくしてみた。」
「何の支援もなくてぽっかり空いてしまった時間でも、推進室に戻るのではなくて職員室にいることが大事。ちょっと聞いてみようかな、
手伝ってもらいたいなと思ったときに気軽に声をかけてもらえる。」
「派遣開始日から綿密に計画を立ててくださっていたので、空いている時間がないほどたくさんの授業を支援することができた。
事前に打ち合わせをもっとしておいた方がいいのでは。」
「職員室に戻られた時に興味をもっていただけるように、スポーツミラーを職員室にセットしておいて、随時見ていただいた。
体育以外の教科でも使っていただけそう。」
日野市は大丈夫なのでしょうか
本日夜、市P協と教育委員会事務局との懇談会が行われました。
本日は中学校です。(小学校は、今週の5日に実施されました)
最初に事務局から、6つのテーマにそって説明を行いました。
「子どもたちの学力について」、「不登校、いじめについて」、「部活動について」、「教職員について(年齢構成、主幹制度について等)」、
「ICT活用教育について」です。
推進室からは、「ICT環境が整った中学校では、現在、3週間のICT導入活用期間を設け、メディアコーディネータを派遣して、全ての先生がICTを活用した授業ができるようになることを目指している」ということをお伝えしました。
派遣した中学校では、ICTを活用した授業が次々と実践されています。成果が着々と表れているところです。
市P協の方からは多くの質問や意見が出されました。
ICT活用教育についても、以下のような質問(心配の声)をいただきました。
「最近、都内で、複数の子どもの成績等の個人情報が入ったUSBを学校外で紛失してしまったというセキュリティ事故が頻繁に発生しています。日野市は大丈夫なのでしょうか。」といった心配の声です。
日野市の学校のセキュリティ対策について、以下のことを具体的に説明しました。
セキュリティポリシーがあり、情報資産の管理策(情報資産の分類とその取扱)や暗号化USBの運用方法等が示されていること、校務支援システムの運用についてもセキュリティを重視していること(コンピュータを起動する際や校務支援システムを稼動する際に、ICTセキュリティカードをかざしたりパスワード入力したりすること)、外部監査(現場指導)を行っていること・・・です。
個人情報の保護については、昨年度全教員がe-Learning研修を受けました。
日野市のシステムは、先生方にとって安全・安心なシステムです。
説明を聞いてくださった市P協の皆さんは、安心していらっしゃいました。
しかし、「一人が破れば全滅」です。
今後も、日野市の先生方全員がセキュリティ意識をもち、セキュリティポリシーを守っていただけるよう、
働きかけていきたいと思います。
↑先生方が持っているICTセキュリティカードの裏面
着々と計画的に・・・
今後、福生市のICT活用教育を推進するにあたり、どのように進めていったらよいのかを教えて欲しいとのことでした。
本市の情報システム課の職員も同席して、日野市のICT環境、取組を説明させていただきました。
大変熱心にお聞きになっていました。
ICT活用教育の推進には、行政の他部局が連携していくこと、特に教育委員会と情報システム課との連携は欠かせません。
そういう意味で、福生市は日野市と同じようにいい行政条件にあると感じました。
視察を通して次のような感想をいただきました。
「平成17年度に立てられた構想に基づいて今があるということは、準備段階から着々と計画的に進めてこられたわけですね。
日野市を見習いたいと思います。」
「行政間の連携が大事であることを痛感しました。また、それぞれの立場の人ががんばっていて、結局は『人』なのだと思いました。」
「いろいろな戦略を立てられてきたことに驚きました。日野市のように学校CIOになってくださる専門家を探したいと思います。」
教育の情報化に向けて、東京都の区部、多摩地区で、いくつかの自治体が動き始めてきました。
喜ばしいことだと思います。