過去の推進室情報 2007年

推進室情報 2007年

ICTに関する議会答弁

日野市議会(第2回定例会)開催中です。
一般質問3日目の今日、“いじめと不登校の問題”について質問を受けました。

具体的にICTに関連した内容の質問と答弁内容は以下の通りです。

?教員の事務作業を削減し、児童・生徒と触れ合う時間をもっと確保できないか。
?不登校児童・生徒の在宅での学習に、インターネットの活用を図るべきではないか。

以下、答弁内容です。

?教員に大きな手助けになる制度として、指導補助員や学力向上支援者の制度があります。
 いずれも、クラスの一人一人の子どもを良く見てあげられるという観点から、強力な助っ人となっています。
 次に、教員の校務の効率化に大きな力となる可能性をもつものは、ICTです。
 日野市では、昨年度、先生方に一人1台のコンピュータを配備し、校務支援システムを導入しました。
 校務の情報化は、最終的には子どもとふれあう時間を多く生み出すようにすることがねらいです。
 具体的には、校務支援システムの活用により、スケジュール、連絡事項、その他必要な情報が瞬時に行きわたり、
 会議の時間を大きく短縮することができます。
 また、「ひのっこ宝箱」といって、一人一人の子どものよさや輝き、がんばったことを、校内の先生方みんなで入力
 するメニューがあります。これにより、その子の良さを共有し、ますます輝かせていくことができます。
 このように、日野市のICT活用教育は、人と人とのふれあい、コミュニケーションを大切にしています。
 教員の負担軽減について、日野市にできることには限界がありますが、指導補助員や学力向上支援者等のマンパ
 ワーを充実させるとともに、全国に先駆けて校務の情報化に努め、教員が「児童・生徒と触れ合う時間」を大切にし
 ていきたいと考えています。

?平成18年度に、教育センター内にLANを敷設いたしました。
 平成19年度には、「わかば教室」の学習室にコンピュータの配備をいたします。
 このことにより、「わかば教室」に通う子どもたちにも、市内の各小学校と同じように、一人一人の学習状況、理解状
 況に応じた個別学習の環境が整います。コンテンツも、各小学校に配備されているものを活用します。
 この学習方法は、現在、大学教授の指導を仰ぎながら「ひのっ子教育21開発委員会」でも、研究を進めているとこ
 ろです。
 「わかば教室」の目的は学校復帰ですので、現在市内の小中学校で進められているICT活用教育に対応できるよう
 な指導を進めていきます。
 また、不登校児童・生徒の在宅での学習形態としては、インターネットを介したe-Learningシステムがあります。
 この学習形態は、ICT活用教育推進室で実施した教員研修で実証済みです。
 学校に通うことのできない児童・生徒にむけて、家庭で学習ができる機会を設けることで、基礎学力を身に付けるよう、
 この「e-Learning」を取り入れて、個に応じた支援を行なっていく計画を立てています。
 今年度は試行として、パソコンがあって、希望するご家庭の子どもを対象に実施していく予定です。
 これを入り口として、在宅の学習から「わかば教室」への通室を促し、ひいては学校復帰と社会的自立へと誘ってい
 く構想を練っております。
 今後も、ICT活用教育推進室と教育センターが連携しながら、中学校用のコンテンツも整備するなど「わかば教室」
 の子どもたちや不登校児童・生徒の子どもたちの学習を保障するための環境の充実を図ってまいります。

日野市の頑張る地方応援プログラム

本日午後、庁議室で『頑張る地方応援プログラム』の打合せ会がありました。
『頑張る地方応援プログラム』とは、総務省が「やる気のある地方が自由に独自の施策を展開することにより、
「魅力ある地方」に生まれ変わるよう、地方独自のプロジェクトを自ら考え、前向きに取り組む地方公共団体に対し、
地方交付税等の支援措置を講じる。」という目的で公募しているものです。
日野市はこれに手をあげ、採択されました。
期間は平成19年度から21年度までの3年間です。
ICT活用教育の推進は、日野市が独自に取り組んでいるプロジェクトの6つの中に含まれています。
(詳細は日野市のホームページに掲載されています)

【日野市が独自に取り組んでいるプロジェクト一覧】
・ICT活用教育推進プロジェクト
・ひのっ子そだちあいプロジェクト
・食育推進プロジェクト
・三大まつりによるまちおこしプロジェクト
・安全・安心まちづくりプロジェクト
・地球温暖化対策プロジェクト

今日の推進室。

サーバーのメンテナンスを担当してくださっている方と情報システム課の職員が推進室に集まり、
今後の運用について検討しました。
日野市の学校Webサイトを支える会です。

安全で効率よく・・・


校務支援システムの開発者が来室し、指導主事も全員集合して、成績管理機能についての最終確認を行いました。
セキュリティの守られている中で、データを一度入力すると、それが全ての帳票に反映されます・・・・効率的で安全です。

校務をしながら、常時、セキュリティポリシーを意識していただけるよう、校務支援システムのメニューに「セキュリティポリシー」のボタンを新たに作りました。

 (クリックすると拡大されます)

大学生との交流学習(2)

6月1日に引き続いて、日野第三小学校第6学年の国語の授業です。
(教員を目指している国語科の学生とチームを組み、インターネット掲示板を利用して、各チームの学生から俳句についての学習指導をしてもらうという試み)

いよいよ今日、子ども達が初めて作った俳句を、学生先生に送ります。
俳句を書き込んでから、?季語はどうだろうか、?ここは伝わるか。?この表現でいいか・・・など、子ども達なりに悩んでいること、分からないことなどを書き加えています。

明日は大学の授業があります。
学生先生は、この子ども達の作品を見て、アドバイスや感想を送ってくれることになっています。

・・・授業者は本実践において、大学の先生とテレビ会議を通して綿密な打合せを重ねています・・・

モデル校の先進校視察

日野市のICT活用教育のモデル校である平山中学校の先生方が、昨日、体育祭の振替休日を利用して、先進校の視察に行かれました。
このことは、学校のWebサイトでも紹介してくださっています。

モデル校の先生方には、毎年、できるだけ先進校の視察に行っていただいています。
小学校の校長先生方にも、校長会研修として、2年連続で行っていただきました。
ICT活用教育の先進校の優れた実践に触れ、授業のイメージを作って実践していただくのがねらいです。
つくば市、塩尻市等の教育委員会の先生方には毎年お世話になっています。

今のところ、優れた実践をたくさん紹介していただいているばかりですが、そのうち、昨年度の学会発表のように、
日野市からもどんどん事例を
紹介し、全国に発信していけるようになることを願っています。