過去の推進室情報 2007年

2007年5月の記事一覧

日野第四中学校教育委員会訪問

日野第四中学校の教育委員会訪問がありました。

四中の校内研究主題は「ICT関連機器を活用した授業の工夫」です。
ICT機器が導入される2学期が楽しみです。

第3学年 技術科「情報とコンピュータ」

コンピュータの基本的な構成と機能、また、
コンピュータの利用について学んでいます。

四中は、Webサイトを通して、日々の教育活動・生徒達の取組・学校を支えてくださっている地域の方々等について、毎日積極的に発信してくださっています。

管理職の先生に毎日発信する苦労をお尋ねしたところ、
「発信することを楽しんでいます。保護者や地域の方に喜んでもらえるのが励みになっています。
Webサイトは、学校の様子を伝える手段として大いに活用させていただいています。
こんなに簡単に効果的に伝えられる方法は他にありません。これを使わない手はないと考えています・・・」
という答えが返ってきました。

・・・先日おじゃました体育祭でも、ガーデニングサークル、オヤジの会の方が声をかけてくださいました。
  「ホームページに私達のことを載せていただいてありがたいです・・・是非、帰りに紹介された花壇も見ていってくださいね。」
  とおっしゃっていました。
  改めて、Webサイトの意義を実感しました。

1ヵ月後のWebサイト開設に向けて(幼稚園)

先日、市内の公立幼稚園にも、ようやくインターネット環境が整いました。
今日は、園長先生を推進室にお呼びして、、Webサイト研修会を行いました。
幼稚園も、小・中学校と同様にCMSを導入し、日々の保育の取組を発信していきます。
 
まずは、日本全国の幼稚園のWebサイトを探索し、参考にします・・

「なるほど!」 「これはいい!」 「こうしたい!!」

最後に、これはいいと思ったサイトをお互いに紹介しあいました。
日野市内の学校のCMSの構築を手がけてくださっている信州大学の東原教授は、スカイプ(インターネットを介したTV電話)を通して研修会に参加され、園長先生方に助言してくださいました。

「子どものつぶやきをひろいたい・・・」
「子どもと先生との会話を載せたい・・・」
「未就園児にも楽しさを伝えたい・・・」
「お母さんだけでなく、お父さんにも伝えたい・・・」
「日野市の幼児教育の取組についても全国に知らせたい・・・」

夢は広がります。

夢が丘小学校学校課訪問

今日は、夢が丘小学校の学校課訪問でした。
昨年度までの2年間、ICT活用教育のモデル校として、市内に先駆けてICTの活用に取り組んできた学校です。

セキュリティは、整理整頓から・・・

学校の顔となる昇降口の靴箱に、整然と並ぶ靴。
休み時間に使うボールも、きちんと並べられていました。

午前中は全クラスの授業を見せていただきました。
ICTが日常的に活用されていました。

★国語での活用
  先生が分かりやすく説明したり、子ども達の理解を深めるために、教科書を拡大して提示しています。

↑第2学年 「かん字の広場」

↑第3学年 説明文「ありの行列」

↑第3学年「漢字の広場」

↑第6学年「短歌・俳句の世界」

←第3学年「かん字の広場」
 デジタル教科書で書き順を確認。
 先生は、子ども達に背を向けずに指導。

★算数での活用
  友達の考えを紹介し合うためにノートを拡大したり、子ども達の知識の定着を図るために、自作教材を提示したりしています。
  また、子ども達一人一人が、知識の定着や技能の習熟を図れるよう、個別学習ソフトを活用させて指導しています。


第4学年「まるい形を調べよう」
コンパスを使ってどんな模様が出来たかな・・・


第4学年「まるい形を調べよう」
作成模様をデジカメでパチリ。その場で紹介。

第6学年「ならして比べよう」
動画の自作コンテンツで学習のまとめ。

第6学年「分数のたし算とひき算」
インタラクティブ・スタディで個別学習。

★学級指導もICTを活用して
  係からの提案やお知らせなどを、クラス全員に分かりやすく伝えています。

←第5学年
「八ヶ岳移動教室に向けて」

★午後の研究授業は、第6学年の国語「言葉の響き・詩の表現を味わおう」でした。
  (校内研究主題~自分の考えや思いを、豊かに表現できる子の育成~)

子ども達一人一人が書いた作品(詩)に対して、グループの仲間が鑑賞文を書きました。
それを拡大して提示し、全員で共有しました。

ICTを活用することで、どの子も平等に発表する機会を得ることができ、自信も生まれます・・・
表現することを目的とする授業のねらいは達成しました。

今後、その先のコミュニケーションの深まりをもねらうのであれば、
夢が丘小学校の昨年度の実践のように、
意見交換のできるグループウェアソフト「スタディノート」を活用することも一つの手段として考えられます・・・

管理職の先生とICT担当の先生のリーダーシップを期待して

昨日5月25日(金)は、教育センターで、ICTに関する大事な研修会を行いました。
コンピュータ室のコンピュータを講堂に運んで研修会を行いました。 
      ・・・・校内無線LANと可搬型PCにより、今後は、校内どこでも、学習形態に応じた必要な数のPCを持ち込んで授業することが可能になります・・・

今日の研修会では、先日改定された実施手順の説明と、セキュリティポリシーの遵守についても学んでいただきました。

★午前中はICT活用管理職研修です。全校の校長先生に集まっていただきました。

セキュリティ会社の専門家 青木崇氏による解説

「現場ではじめる情報セキュリティポリシー遵守のポイント」というテーマで実施手順のポイントと、昨年度の各学校での監査結果から見られた課題と対策について、報告を聞いてもらいました。

信州大学教授 東原義訓教授によるワークショップ形式の研修

「教員のICT活用指導力の向上を図るための方策」
全校の調査結果データが配布され、校長先生は、自分の学校のICT活用指導力向上のための具体的対策を考え、お互いに情報交換しました。

★午後は、ICT活用推進委員会です。各校のICT活用の推進役である先生方に集まっていただきました。

「校内で教えるセキュリティポリシーの第一歩」
校内研修等を開催して、実施手順について、校内の先生方全員に伝えることを前提にした講義です。

・・・講師の青木氏は、昼休みにメディアコーディネータのレクチャーを簡単に受け、
  午後は、みごとにe-黒板と書画カメラを駆使した講義を展開!
  先生方も是非、授業で活用してください!
 

「情報安全教育の年間計画作成」
東原教授に、情報安全教育の年間計画を作成する際にポイントとなることを指導していただきました。

・・・参考となるWebサイトも紹介しましたので、今後、各学校で現在の計画を検討し、作成していただきたいと考えています。
  今年度は、すべての先生が情報安全教育を実践できるようにすることを目指します。

指導と評価に対してのプロ意識をもつ

子ども達の学習状況を的確に把握し、その結果を分析して、指導方法の工夫改善(授業改善)を図ることは、教師にとって最も重要な仕事です。
日野市では、標準学力検査を行っています。これを、学習状況の把握の手段として活用しています。
今日は、この結果の活用方法についての研修会を開きました。

研修会後、大阪教育大学名誉教授 北尾倫彦先生から「目標準拠評価の実際」というテーマで講演がありました。
北尾先生は、相対評価から目標に準拠した評価に変える会議のメンバーでした。
「目標に準拠した評価は、未修得の児童・生徒を発見し、手だてを講じてしっかり習得させ、確かな学力の定着を図るためのものです。
目標に準拠した評価の課題として、評価項目が適切か、評価規準表は使いやすくなっているかなどがあげられます。
評価が「生きた評価」となり、未習得児童・生徒がなくなること、より深い学力、より発展性のある学力をつけることが求められています。
そのためには、先生が、指導と評価に対してプロとしての意識をもってしっかり取り組んでいくことが大切です。」

     講演中の北尾先生

保護者の方からのうれしい感想

市内の学校は、ICTをどんどん活用し始めてきました。
職員会議等のペーパーレス化を目指している学校もあります。
学校公開等では、ICTを活用した授業を公開してくださる学校も増えてきました。

校長先生から次のようなお話を聞きました。
公開授業後、保護者の方から、大変うれしい感想をいただいたということです。
  「今までより分かりやすい授業になっていて安心しました。」
  「ICTの活用は視覚的で刺激的になり、右脳に作用して理解を助ける良い方法だと感じました。」
  「これが21世紀の授業風景なのだと感動しました。」
  「校長先生の発信されているWebサイトをとても楽しみにしています。」

ICT活用教育の充実のために、推進室は学校を支えていきます。
先生方同様、メディアコーディネータも学び続けています・・・・・

情報システム課の専門職員が来室すると、質問攻め・・・職員は臨時の講師になります。
メディアコーディネータは、市のネットワーク環境や技術なども理解しようと必死です。

メディアコーディネータの一日(その2)

今日のメディアコーディネータも大忙し・・・

授業支援、スタディノートの年度更新作業(名簿登録)、ソフトのインストール作業、明日の校内研修会準備、CMSレクチャー等
4人は朝から、それぞれの学校へ出かけていきました。
今日の訪問先は、3つの小学校と2つの中学校・・・・そして5つの幼稚園です。
 
コンピュータ室のサーバ機で作業

6年生の子ども達と国語の授業

早く室に戻った者がヘルプデスク担当

 

幼稚園の訪問は今日が初めてです。
夏に公立幼稚園はCMSを導入しますので、その開設に向けて、各園で園長先生と打合せを行いました。

メディアコーディネータの一日(その1)

最近、メディアコーディネータの派遣要請が増えています。
推進室での朝のミーティングが終わると、4人はそれぞれ散っていきます。4人の顔が揃うのは夕方以降です。
中には、要請された学校からなかなか戻って来ない時もあります。
職員室にいると、「ちょっと聞きたいことがあるのですが・・・」「それが終わったら、少し相談にのってください・・・」
と、次々に声がかかるようです。
次の学校への訪問予定があると、なかなか先生方のお声に応えることは難しいようです。
メディアコーディネータにとってはうれしい悲劇です・・・

今日のメディアコーディネータは、授業支援、クラブ活動支援、プリンター機器設定、CMSのレクチャー等、5つの学校を訪問しました。

校長先生、副校長先生に、CMSでの発信方法をレクチャーしているところです。

「これなら毎日発信できる!」と言っていただけたようで、喜んで室に戻ってきました。

実践報告から見えてきた指導のポイント

第2回ひのっ子教育21開発委員会が開催されました。今日は中学校部会も合流です。
  

【中学校部会】
文部科学省の「教員のICT活用指導力」に示された観点別に、役立つWebサイト、指導事例を紹介していくことになりました。

【小学校部会】
この1か月間に、Web教材(インタラクティブ・スタディ用教材のStudy21)を活用した2人の先生から実践報告がありました。
「これまでの机間指導では、一人一人の児童をよく見ているようで実は見えていなかったことに気づかされた。」
「一斉指導の中ではできていたと思っていた児童が、実はあるところで、つまずいていたことが見つかった。」
「自分のペースで取り組めば、みんなできるようになる可能性を感じた。」

 《この感想をお聞きになった講師の東原教授のコメント》
 「私の言いたかったことは、みんな言われてしまいました・・・
  教師は、とかく一斉指導をしたがる。一斉指導は、もちろんよさはあるが、その限界を補完する指導法を取り入れる必要がある。
  コンピュータを活用した個別指導の力をつけていきましょう。」

いい教材を活用すれば、子どもの姿から、ICT活用の利点や、指導のポイントが自然に見えてくることを実感しました。

学校が見えてきました・・・

今日も3つの学校から問い合わせがありました。
携帯電話からの投稿方法についてです。
遠足、校外学習、移動教室、修学旅行の訪問先から、リアルタイムに学校のWebサイトへ投稿することができます。
携帯電話のメールに画像を添付すると、現地の今の様子を知らせることができます。
先日は、2日間の移動教室で、22回の発信をしてくださった学校がありました。
事前に保護者の方に伝え、保護者の方は楽しみに待っていてくださったということです。

日野市は「見える学校づくり」を目指しています。
子ども達の輝き、ささやかでも教育的な意義のある取組、先生方のがんばり等、次々に紹介されています。
各学校の更新率も上がってきています。
これからが楽しみです・・・