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早くも、小学校生活の正念場!
校長と、とても仲良しの2年生たち。
教室の様子を見に行くと、いつも元気に挨拶をしてくれますし、「今、○○しているの。」などといろいろなことを教えてくれます。
しかし、ここしばらくは、ちょっと様子が違います。
国語の授業で、真剣に漢字の練習をしているところなのですが…。
校長「漢字、一生懸命頑張っているんだねぇ。」
2年生A「漢字テストがあるし…。」
校長「ところで、『三六』?」
2年生たち「18!」
こちらは、生活科で二十日大根の世話をしているところですが…。
校長「二十日大根っていうくらいだから、育つの早いんだよねぇ。」
2年生B「校長先生、見て!根が生えてきたの。」
校長「お、すごいねぇ。・・・ところで、『四七』?」
2年生たち「28!」
2年生C「24…」
校長「違~う!言い直し!」
算数の授業であろうがなかろうが、子供たちに「九九攻撃」を仕掛ける校長。
最近の日常の光景になっています。
小学校の算数の基本は、たし算、ひき算、かけ算九九です。わり算は九九ができていれば何とかなります。
くり上がり、くり下がりのたし算、ひき算は、どうしようもないときは、指を使って答えを出すことができます。
しかし、かけ算九九はそういうわけにいきません。
暗記することが大前提なのです。
九九は81個。
しかし、1の段は、事実上、暗記の必要はありませんし、「二一」、「三一」など、かける数が1の場合も簡単に答えが出ます。
さらに、かけ算は、かける数とかけられる数を逆にしても答えが同じです。
「三四」を忘れたとしても、「四三 12」を覚えていれば、答えが出るわけです。
ですから、実質は30個程度覚えればよいのですが、なかなか定着しません。
高学年の児童でも、言い間違えるのを見かけることがあります。
かけ算九九は3年生以上の算数で必須のもの。
反射的に唱えられるように習熟しなければなりません。
現在、2年生は、かけ算の前半を終えたところ。
今後、難しい6~9の段にも挑戦していきます。
2年生の保護者の皆様、ここが早くも小学校生活の正念場です。
昔からよく「獅子は、我が子を九九の谷に突き落とす」と言われます。(え、ちょっと違う?)
また「かわいい子には、九九をさせよ。」とも言われます。(これも、ちょっと違う?)
一緒に買い物に行ったとき、お風呂に入ったとき、寝る前など、しつこく九九チェックをしてみてください。
もちろん、上手に唱えられたときは、誉めてあげるのをお忘れなく。
展覧会直前で、作品の最終仕上げをしている子供たちにも、問答無用で九九攻撃をする校長。
校長「五七?」
2年生たち「35!」
2年生D「忘れても大丈夫。九九の紙が掲示されてるから。」
カンニングは、ダメ!!【校長】
(2016年4月から2018年3月まで)