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東西潤徳小学校コラボレーション〜合同全校児童クリスマス&忘年会編〜

今朝、山都・潤徳小の池部校長先生から送っていただいた写真です。

校庭にうっすら雪が積もりつつあります。

今冬、最初の強い寒波が日本列島に入ってきており、標高の高い山都・潤徳小では、昨日、終業式を前倒しで実施するなど、積雪による休校のおそれも考慮しながらの教育活動が行われています。

しかし、今朝は、両校で準備を重ねてきた合同全校児童集会が行われる日。

この時期ですから、大人で言えばクリスマス会や忘年会にあたります。

パーッと派手に盛り上がって、1年を締めくくりたいと、本校としても山都町の気象状況に気をもんでいたところですが、スクールバスも動くとのことで、いつもどおりの登校が可能で、合同全校児童集会が実施できることになりました。

今回の集会で行われるゲームは2つ。

山都・潤徳小が担当する「目隠しバランスゲーム」と、本校が担当する「東西対抗ビンゴ」です。

本校では、昨日から、山都・潤徳小の運営委員の子供たちがデザインしたビンゴ用紙に任意の数字を入れ、スタンバイ状態になっています。

  

なお、本校からは、集会委員がデザインしたビンゴ用紙のデータを山都・潤徳小向けに送っているので、山都・潤徳小の子たちは、この3種類の用紙から好きなデザインを選んで遊ぶということになっています。

それでは、集会、スタートです!

と、簡単に書いていますが、この集会は、本校の多目的室をキーステーションにして、本校の22学級と山都・潤徳小の3つの教室を合わせた、全部で26か所の同時生中継となる、大変高度なオンライン集会となります。

多目的室からは、画面越しからしか状況を知ることができません。

集会委員会の担当教員は、しばらく前から胃の痛むような思いで準備を進めてきました。

ミスや回線エラーがあると、集会が台無しになってしまうため、一発勝負の緊張感が漂います。

最初のゲームは、「目隠しバランスゲーム」です。

山都・潤徳小の運営委員の子たちの説明を聞きます。

目をつぶって片足立ちになり、どれだけ足をつかずに立っていられるかというゲームです。

足をついてしまったら、座ります。

各学年には目標タイムがあり、最長は6年生の3分間になります。

各教室、一斉にゲームスタートです。

最初は順調ですが・・・

すぐに足をついて、脱落してしまう子もいます。

教室の後方でバランスをとる子も。頑張れ、頑張れ!

日野潤徳児童「あと、何分~?」

時間が経ってくると、苦しそうな声も上がります。

体力向上ゲームでもあるようです(笑)

司会や運営をしている集会委員の子供たちも、画面を見ながら、両校を応援しています。

「宇宙一」の6年生なはずですが・・・

今回のゲームは、大苦戦のようです。

最後まで残った子には、拍手が送られました。

次のゲームは、「東西対抗ビンゴ」。

事前準備をしていたときには、両校で純粋にビンゴを楽しむという計画だったのですが、本校は22学級、山都・潤徳小の全校児童数は22名であることから、直前に変更し、両校の対抗戦にすることにしました。

本校の集会委員会の児童から、ルールの説明をします。

・ビンゴカードの9マスに 1 から30までの数字を書く。

・たて 横 ななめの1列がそろったらビンゴ。ビンゴになった学級(山都・潤徳小は個人)はGoogle Meetの挙手ボタンを押して集会委員に知らせる。

たまたま、本校の学級数と山都・潤徳小の児童数が「22」だったため実現したビンゴ対抗戦。

ビンゴに強いのは東日本か、西日本か、天下分け目の潤徳合戦が始まります。

「どうする潤徳」です!

ルーレットのソフトを活用し、本校の各学級と山都・潤徳小にルーレットの画面を送信することで 、1,000km以上離れた両校が同時にビンゴを行うことができるようになります。

ルーレットで出た数字をビンゴ用紙にチェックしていきます。

画面に出るルーレットの数字を祈るように見つめる子供たち。

だんだん、「リーチ」になる学級も増えてきます。

山都・潤徳小の子供たちも同様なはずです。

どちらが、早く、そして多くビンゴになるか・・・。

リーチになった学級から、「3!3!」や、「15!、15!」などの、出てほしい数を絶叫する声が廊下に聞こえてきます。

やりました!

いち早くビンゴになった3年1組の子供たちは、お祭り騒ぎです。

キーステーションの多目的室では、ビンゴになった学級をチェックし、山都・潤徳小でビンゴになった子の数を聞いて、勝負の判定をします。

その結果は、何と「5対5」!

まぁ、今まで仲良くしている両校なので、対抗戦も引き分けということで・・・。

東日本も西日本も、ビンゴの神様は公平であるということが証明されました。

画面には、本校の各学級からのチャットも映っていて、

日野潤徳6年1組「数字が1つも出ませんでした・・・」

という泣き言や、

日野潤徳4年3組「こちらは、トリプルビンゴになりました!」

といったラッキークラスの報告などで大笑いとなりました。

閉会の言葉は、山都・潤徳小の運営委員からです。

山都潤徳運営委員「このコラボができるのもあと約3カ月しかありません。残りの交流も思い出に残るよう楽しみましょう。」

ちょっと、しんみりした気持ちになります。

今回、本校の集会委員、山都・潤徳小の運営委員、両校の担当教員が入念な準備を行い、「総力戦」で集会の成功につなげました。

1年前に東西コラボをスタートした頃を振り返ると、両校の技術面での進歩は著しいものがあります。

今学期の両校の交流のよい締めくくりができました。

来学期は、山都・潤徳小の閉校を見据えた、ちょっと切ない交流になってきそうです。【校長】

(山都・潤徳小の集会の様子は、こちら