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時計が壊れちゃった!

1年生が、算数の最難関単元といってもよい、「なんじなんぷん」の学習に取り組んでいます。

時計を見て時刻を読み取ることができるようにすることが単元のねらいなのですが、これが1年生にとっては、難しいわけです。

例えば、「10時37分」を読み取る場合、次の困難な点があります。

・短針が10と11の間にあるので、「10時」なのか、「11時」なのか判断しなければならない。

・長針が「7」を2目盛り過ぎたところにあるが、「7」が「35分」を示していることを理解していなければならない。そのためには、「5とびの数(5・10・15・20・・・)」を知っていなければならず(実質、かけ算の5の段の学習です)、さらに、35より2大きい数が37であることが分からなければならない。(1年生は、「35+2」といった大きな数のたし算はまだ学習していません)

とはいっても、時計は日常的に使うものです。

これまでは、1年生の担任は、「時計の長い針が『7』になったら、教室に戻っておいで。」などの指示を出すことが多かったのですが、もう2年生も近付いてきたので、「なんじなんぷん」と言われただけも行動できるようにする必要があります。

時計の模型を使ったり、プリント学習を繰り返したりして、習熟を図ります。

2時間目、校長が1年生の教室で授業の様子を見ていた時刻が、ちょうど「9時49分」頃。

校長「あれ?教室の時計が壊れちゃってるよ!時計の針が1つしかなくなってるよ!」

ギョッとする子供たち。しかし、

1年生A「違うよ、時計の針が重なってるんだよ!」

という反応が少し経ってから返ってきます。

これは、おもしろそうなので、急いで隣の学級に行ってみます。

この学級も「なんじなんぷん」の学習をしているのです。同じように、

校長「大変だ!時計が壊れちゃったよ!」

と大騒ぎしてみます。

中には、本気にしてる子も・・・。ちょっと心配です。

 

いたずら心が止まらない校長、3時間目に「なんじなんぷん」の学習を行っている学級に「10時54分」頃、行ってみます。

校長「あ、大変だ、時計の針が1つしかない!壊れちゃったよ。どうしよう?」

1年生B「時計の針が重なってるの!」

1年生C「校長先生なのに、時計も読めないの?」

1年生たちから総攻撃を受け、いたずらタイムも終了です(苦笑)

ただ、1年生にとって、時計の学習は本当に難関ですので、保護者の皆様も、ご家庭で折に触れて時計を読む練習に取り組ませていただけると助かります。

よろしくお願いいたします。【校長】