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手話について学ぼう

総合的な学習の時間に「バリアフリーについて考えよう」の学習を進めている4年生。

今日は、「ひの手話サークル」の皆様においでいただき、耳が聞こえない方とのコミュニケーションについて学びました。

 

今日、おいでいただいたサークルの4人の方の中に、おひとり、耳が聞こえない方がいらっしゃいます。

はじめに、その方を当てるクイズから始まりました。

迷う子供たち。

耳が聞こえるか、聞こえないかは見た目では分からないのです。

 

耳の聞こえない方から、生活場面で困ることについて伺います。

・朝起きるとき、目覚まし時計で起きることはできません。

・電子レンジで「チン」と鳴っても分からなくて、料理が冷めてしまったことがあります。

・「お風呂がわきました」と機械が言っても、そのことが分かりません。  

・玄関で「ピンポーン」と鳴っても、お客様が来たことが分からないこともあります。  など

こうした生活のしにくさも工夫によって克服できることもあります。

例えば、時間になったら振動する機械を身に付けておいて、目覚まし時計の代わりにしているそうです。

 

手話サークルの方「耳が聞こえない方とコミュニケーションするにはどうすればいいかな?」

4年生たち「手話!」

手話サークルの方「でも、みんなは、まだ手話は使えないよね?どうする?」

子供たちは、ハッとして考えます。

筆談、身振り、口形、文字の空書など、コミュニケーションの手段はいろいろあるのです。

 

実際にジェスチャーゲームで遊んだり、口形で何を言っているか当ててみたりしました。

音がなくても相手に伝える方法はあるのです。

ただし、毎回ジェスチャーをするのも大変だし、待ち合わせの時刻を伝えるとき「いちじ」と「しちじ」は口形が同じになり、正しく伝えることが難しいことも体験しました。

 

手話は、その中の1つの方法であり、より便利にコミュニケーションをするために開発されたことに気付きました。

その後、「こんにちは」、「おはようございます」などのあいさつをはじめ、基本的な言葉について、次々教えていただきます。

手話の動きには意味があるので、そのことについても解説があります。

例えば、「ありがとう」の手話は、お相撲さんの手刀の動きを表しています。

子供たちは、実際に手や指を動かしながら、一生懸命に手話を覚えようとしていました。

最後に子供たちから、いくつか質問がありましたが、なるほど!と思うものもありました。

4年生A「買い物をするときに、店員さんが手話の分からない人だったらどうするんですか?」

手話サークルの方「確かに困ることがありますが、最近は、スマホの画面を見せることがあります。」

デジタルの進化は、コミュニケーションの幅を広げることにもつながっています。

 

最後は、習いたての「さようなら」の手話でお別れをしました。

校長も「ありがとう」の手話でお礼を伝えました。

コミュニケーションの手段は、言葉だけではないことに視野を広げてほしいと思います。

「ひの手話サークル」の皆様、貴重な機会をいただき、ありがとうございました。【校長】