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管理職への突撃インタビュー
校長室を出て、廊下を歩いていると、ノートを持った5年生に会いました。
「何をしているの?」と聞いてみると、「インタビューする相手を探しているんです。」とのこと。
「校長先生にインタビューじゃ、だめ?」と聞いてみると、ちょっと迷ったうえ、「お願いします。」との答えだったため、公的なインタビューの形にしようと考え、校長室に誘いました。
いきなり校長室に入る予想外の展開に緊張感いっぱいの5年生たち。
かしこまった感じでインタビュー、スタートです。
5年生A「廊下にある、矢印はいつからあるのですか?」
校長「???」
まさか、そんなインタビューだとは思わず、ちょっと絶句です。
よくよく考えると、たぶん、下の写真の矢印のことを言っているのだろうと気付きました。
校長「校長先生も、潤徳小に来て、まだ3か月だから、矢印がいつからあるかは分からないなぁ・・・。でも、どうして、そんなこと聞くの?」
5年生A「私たち、どうすれば、学校生活をよりよくできるか、話し合いをするんです。」
え、これは立派。ちゃんとインタビューに答えないといけません。
5年生B「どうして、廊下に矢印をつけているんですか?」
校長「潤徳小の廊下は長くて、どうしても走っちゃう子がいるので、右側通行を守ってもらうためにつけたんだと思うよ。」
真剣にメモをとる5年生たち。
しどろもどろになっている校長に、近くで聞いていた副校長先生が助け舟を出してくれます。
副校長「実は、廊下にある矢印や丸は、代表委員の子たちや先生たちが毎年、描き直しているんですよ。」
さすが副校長先生、頼りになります。
インタビューを終えた後、何の学習をしているのか気になって、5年生の教室に行ってみました。
すると、自分の端末で検索していたり、本を読んでいたり、友達同士で相談していたりと、様々な子がいます。
担任に聞いてみると、「国語の『よりよい学校生活のために』の学習で、新たにしてみたいことや解決したい身近な課題を見付け、全体の議題を決めているんです。」とのこと。
インタビューの謎が解けました。
課題を見付けるために、インタビュー、図書資料、インターネットなど様々な方法を駆使して、情報収集を行っていたわけです。
5年生は、話し合いの結果、潤徳小をどのようによりよくする提案を行うのか、高学年としての建設的な意見がたくさん出ることを期待したいものです。【校長】
(2016年4月から2018年3月まで)