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保育園・潤徳小交流会1
2月の初旬、1年生の担任たちが神妙な面持ちで校長に尋ねてきました。
1年担任「校長先生、今年は、生活科の『もうすぐ2年生』の学習で、保育園児と1年生との交流をしてもよいでしょうか?」
校長「もちろん、いいですよ。」
即答で了承です。
幼児教育と小学校教育との連携の重要性が叫ばれる中、コロナ禍が大きな影を落とし、園児と1年生との交流がここ数年、控えられてきました。
しかし、これから、入学しようとする園児たちに「営業」をするのは当然のこと。
時間があまりないため、校長自身が近隣の保育園4園を直接訪問し、園長先生等に交流の再開をお願いしたところ、4園とも快諾いただきました。
今日は、1回目として、本校の隣にある「たかはた北保育園」の年長児が来校して、主に1年3組の児童と交流しました。
まずは、2時間目、年長児が1年生の授業の様子を参観します。
内容は、国語の「これはなんでしょう」です。
3つのヒントを考え、答えを当てるクイズです。
ヒントの出し方により、クイズの難易度が変わります。
1年生の授業ですが、当然ながら、年長児たちも手を挙げます。
1年生A「1年生じゃなく、年長さんを指して答えてもらって!」
1年生B「年長さんたちは、間違えてもいいから、答えていいんだよ。」
”先輩風”を吹かせる1年生たち。
年長児たちも緊張しながら答えています。
3時間目は、1年生が学校生活に関する様々なブースを設け、年長児に説明します。
例えば、「1にちの せいかつのこと」では、登校から下校までの1日の流れを説明します。
「べんきょうのこと」のブースでは、体育で跳び箱を練習しているところの動画を使って説明していました。
去年の9月から学習者用端末を使い始めた1年生たち。
半年も経たないうちに、写真や動画を使ってプレゼンを行うわけですから舌を巻きます。
ところが、もっとすごいと思うのは、それを見ている年長児たちが全く驚く様子がないこと。
さすがは、デジタル世代の子供たちという感じです。
驚いているのは、校長と園の先生といった大人たちだけです。
来年度からは、1年生は入学当初から学習者用端末を使用できるようになります。
早い話ですが、来年度の交流会は、さらにバージョンアップしそうです。
年長児を前に、校長からもあいさつをしました。
校長「4月になったら、潤徳小に入学する子はいるかな?」
年長児から多くの手が挙がります。
とてもお行儀のよかった年長児たち。
入学式で会えるのが楽しみです。
これから、3月にかけて、園児との交流は続きます。【校長】
(2016年4月から2018年3月まで)