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はじめての ぷうる
週が明けても梅雨入りしない関東地方。
他学年が続々とプール開きをする中、いよいよ満を持して1年生のプール開きです。
教室で基本的な入水までの手順は学習してきた1年生たちですが、実際にプールサイドに来ると、緊張感が漂います。
最初に、プールの約束を確認します。
「お・か・し・ふ・や・せ」の合言葉について説明がありました。
代表児童が、頑張りたいことについて発表します。
1年生A「わたしは、けのびができるようにがんばります。」
1年生B「いるかジャンプをがんばります。」
自然に拍手が起きます。
校長もさりげなく、代表児童の列にもぐりこみます。
校長「1年5組 さいとう いくおです。プールの水を全部飲まないように頑張ります。」
1年生たち「あはは」
今日は大ウケ。
久々のヒットになりました。
その後は、校長の立場に戻って、子供たちに話します。
・プールは楽しい学習だが、人間は水中では息ができないため、1つしかない命が危なくなることもある。
・そのために、「お・か・し・ふ・や・せ」をしっかり守る必要がある。
・また、中には、プールに入ることが少し怖いと感じている子がいるかもしれない。
・そのときは、プールは大きなお風呂だと考えるとよい。ここは、潤徳温泉の露天風呂である。
命を守るためには、人数確認が重要です。
バディごとに大きな声で数を数えることを徹底します。
準備運動もしっかりと行います。
そして、難関「地獄のシャワー」(注:1年生命名)です。
校舎まで届くくらい「キャー!!」と絶叫する子供たち。
しかし、衛生管理上、しっかりと洗い流すことが大事です。
ようやく入水です。
中には、ちょっと教員に手伝ってもらっている子もいます。
全員が入水できたら、遊びを通して水慣れをします。
校長も子供たちの間を通りながら声をかけていきます。
片方の列の子が「お地蔵さん」になり、もう一方の列の子がお地蔵さんに水をかける遊びをします。
校長「お地蔵さん、いつもありがとうございます。お礼に、いっぱい水をあげますね。」
そう言いながら、お地蔵さんたちに次々水をかけていく校長。
動けないはずなのに、なぜか、後ろを向いたり、顔を手で隠したりする「1年生地蔵」たちです。(苦笑)【校長】
(2016年4月から2018年3月まで)