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始めちょろちょろ、中ぱっぱ・・・
5年生は、家庭科の「食べて元気!ご飯とみそ汁」の単元で調理実習を行います。
これまで、5-1,5-2,5-4は調理実習を終えましたが、今日は、5-3が大ラスで調理実習を行いました。
メニューは、ご飯、大根とわかめのみそ汁です。
校長「八ヶ岳移動教室でほうとうを作ってるんだから、今日の調理実習は簡単だよね。」
校長の呼びかけに答える子はほとんどおらず、真剣に作業を行う子供たち。
というのも、作業ごとに細かい役割分担が決まっているからです。
例えば、みそ汁の場合、1 だしの準備 2 食材を洗い、切る 3 だしをとる 4 具材を煮る 5 みそを加える 6 盛り付け、試食する 7 片付ける といった細かい作業が必要ですが、それぞれの作業でグループ内の役割分担が決まっています。さらに、調理時間をタイマーで測るといった作業も入り、ボーっとしている暇はありません。
互いに協力しながら、手際よく作業していきます。
校長「何か、理科の実験しているみたいだね。」
5年生A「ほんと、そんな感じ。」
校長「でも、理科の実験で使った液体とか飲めないから、家庭科の方がいいよね。」
5年生たち「あはは」
ご飯は、耐熱ガラスの鍋で、中の様子が見えるようになっています。
ご飯は、中が沸騰する様子を見ながら火加減を調節するのがおいしく炊くコツです。
「始めちょろちょろ、中ぱっぱ、赤子泣くともふた取るな」です。
しかし、ぐつぐつ煮える中の様子を見て、不安になる5年生たち。
校長が不安をあおります。
校長「あー、せっかく150年間続いた学校が、5年生の調理実習で爆発しちゃうかもしれない!」
5年生B「え~!(家庭科の)先生、どうしよう?」
家庭科専科「大丈夫ですよ。もう少しがまん!」
そうです、赤子が泣いてもふたを取ってはいけないのです。
苦労しましたが、各グループ、何とか完成です。
校長用の試食も準備してくれました。
「今日の給食のチキンライスがまだおなかに残っているなぁ・・・。」
とは表情に出さず、にこやかに試食を受け取ります。
ご飯は、ちょっとお粥感がする柔らかめなでき上がり、そして、みそ汁は大根もよく煮えて、とてもおいしくなっていました。
自分たちも試食です。
中には、ご飯にみそ汁をかけて「ねこまんま」にして食べている子もいました。
各家庭の食習慣が表れます。
試食後はすぐに片付け。
時間内に調理実習を終わらせなければなりませんから、ゆっくり食後の一服をしている時間はありません。
5年生C「私の家は、だし入りのみそでみそ汁を作っているから、煮干しからだしを取るなんて初めてだったなぁ。でも、楽しかった!」
子供たちにとっても貴重な経験になったようです。
保護者の皆様、ぜひ、子供たちに「実践の場」を与えてくださいますよう、お願いいたします。【校長】
(2016年4月から2018年3月まで)