過去の推進室情報 2007年

推進室情報 2007年

日野市公立小学校教育研究会 研究発表会

教育研究の日野・・・
小学校(小教研)も中学校(中教研)も、月に一度活動日があり、市内の小・中学校の先生方が、自主的に研究活動を行っています。
今日は、その両方の研究発表会が日野第五小学校と大坂上中学校で同時に開催されました。

   

日野第五小学校では、第40回目の日野市公立小学校教育研究会の研究発表会が開かれました。
体育館には約450人の市内の小学校の先生方で満杯になりました。

   

今年度、資料発表を行った部会は、あらかじめ資料を校務支援システムの掲示板に掲示しており、本日の印刷物の配布はありませんでした。
必要な情報を自分で取り出すシステムができつつあります。
舞台発表を行った部会は3つありました。



体育部:
キーワードは「友達との学び合い」 
「できる喜び」 授業場面を想定した
実演が行われました。
算数部:
キーワードは「根拠を表現する」 
「考える楽しさ」 5回の研究授業の
成果が示されました。




特活部:
キーワードは「友達とのかかわり合い」 
学級活動の場面を想定した実演が
行われました。

私たちからICTの波を起こしていきます!

★本日は、初任者・新規採用教員研修の14回目。いよいよ最後のまとめです。
今日と来週の2回にわたって、本研修の内容を振り返り、学んだことをプレゼンテーションによって発表します。

★第1部は、初任者研修で学んだことをグループごとに発表しました。
今日は、「教員としての基本姿勢やマナーについて」「ICT活用教育について」「人権教育と教育相談について」「宿泊研修から学んだこと」の4つについての発表です。
「ICT活用教育について」は、大変頼もしい発表でした。

日野市が学校にコンピュータを導入した理由(授業力の向上、情報活用能力の育成、校務の情報化)をまとめ、ICTを活用した授業に取組んだ実践も紹介されました。子どもの意欲や集中力を高める手助けとしてのICT活用、Webコンテンツを利用して子どもの興味を引きつける授業、オリジナルのコンテンツの作成・・・日野市の初任者だからこそ生まれた、他地域では見られない貴重な実践です。
最後に、「私たちからICTの波を起こしていきます!」という力強い宣言もありました。


★第2部は、一年を通して学んできたことを一人一人が発表しました。
5分から6分で表現するのはとても難しいことですが、6画面で、伝えたいポイントを押さえて堂々と発表していました。
動画を用いた発表も見られました。

 

「自分の思っている以上に子ども達は自分を見て感じていることがわかった。初心を忘れずに笑顔を忘れずに子どもと接していきたい。」
「目の前の子ども達をよく見て、よく理解するように努め、可能性を信じてできることから目標にしていきたい。」
「自分自身が変わったことで子どもも変わった。心も体も健康で元気な教師でいたい。」
「正しく理解してくれる人がいれば子どもは必ず力を発揮するという指導教員の言葉が身にしみた。児童理解こそ学級経営の基盤だとわかった。」
「自分の考えの甘さを痛感した一年だった。能力のちがう子どもをどのように一斉指導していくか、個の力をいかに伸ばすか、課題は多いが、いつどんなときでも変わらずに誠実に努力していきたい。」・・・

悩みながらも、学んだことをすぐに実践につなげてがんばってきた初任者の先生方です。
これからも謙虚に学び続けて欲しいと思います。


★最後に小学校校長会長の小杉校長先生(日野第一小学校)からお話をいただきました。

  

「先生の話し方、言葉遣い、板書、発問、服装、考え方、そして生き方・・・すべては子ども達に影響します。

先生は生きた教材です。明るく笑顔でがんばりましょう。」



思考力・判断力・表現力等をはぐくむために

★先日の日野第二中学校の研究発表会で、2年生が、グループごとに用水について調べたことを順番に前に立って発表していました。
なかなか奥の深い研究です。
実際に豊田用水に行って季節の違いを比較していました。用水に生息している生きもの、周辺で栽培されている野菜、そして農家の人のインタビューや管理している役所の担当課の話、さらに文献で歴史も調べていました。


みんな同じテーマですが、結果からいろいろなことを考察したはずです。
そのやりとりを見たいところでした。
この発表をマルチメディアで表現することで、人に伝えることをより意識した発表になるでしょうし、データを共有して吟味することで、互いの考えを深め合うこともできます。

市内全校に導入されているグループウエアソフト(スタディノート)を活用して、プレゼンテーション能力をつけるとともに、友達同士で考えを練り上げていく学習活動を推進していきたいと考えています。

来年度は市内の小・中学生の力をもっと引き出すために、各学校の教科や総合的な学習の時間での取組を「プレゼンテーション大会」として公開する機会を作りたいと考えています。

 

★この方向は、次のように、新学習指導要領でも、重視される予定になっているようです。
先月、中教審から出された答申で、学習指導要領の改訂について次のように記されています。

「今回の改訂においては、各学校で子どもたちの思考力・判断力・表現力等を確実にはぐくむために、まず、各教科の指導の中で、基礎的・基本的な知識・技能の習得とともに、観察・実験やレポートの作成、論述といったそれぞれの教科の知識・技能を活用する学習活動を充実させることを重視する必要がある。各教科におけるこのような取組があってこそ総合的な学習の時間における教科等を横断した課題解決的な学習や探究的な活動も充実するし、各教科の知識・技能の確実な定着にも結び付く。このように、各教科での習得や活用と総合的な学習の時間を中心とした探究は、決して一つの方向で進むだけではなく、例えば、知識・技能の活用や探究がその習得を促進するなど、相互に関連し合って力を伸ばしていくものである。」

そして、知識・技能の活用など思考力・判断力・表現力等をはぐくむための学習活動として、次のような例が挙げられています。

? 体験から感じ取ったことを表現する
(例) ・日常生活や体験的な学習活動の中で感じ取ったことを言葉や歌、絵、身体などを用いて表現する
? 事実を正確に理解し伝達する
(例) ・身近な動植物の観察や地域の公共施設等の見学の結果を記述・報告する
? 概念・法則・意図などを解釈し、説明したり活用したりする
(例) ・需要、供給などの概念で価格の変動をとらえて生産活動や消費活動に生かす
・衣食住や健康・安全に関する知識を活用して自分の生活を管理する
? 情報を分析・評価し、論述する
(例) ・学習や生活上の課題について、事柄を比較する、分類する、関連付けるなど考えるための技法を活用し、課題を整理する
・文章や資料を読んだ上で、自分の知識や経験に照らし合わせて、自分なりの考えをまとめて、A4・1枚(1000字程度)といった所与の条件の中で表現する
・自然事象や社会的事象に関する様々な情報や意見をグラフや図表などから読み取ったり、これらを用いて分かりやすく表現したりする
・自国や他国の歴史・文化・社会などについて調べ、分析したことを論述する
? 課題について、構想を立て実践し、評価・改善する
(例) ・理科の調査研究において、仮説を立てて、観察・実験を行い、その結果を整理し、考察し、まとめ、表現したり改善したりする
・芸術表現やものづくり等において、構想を練り、創作活動を行い、その結果を評価し、工夫・改善する
? 互いの考えを伝え合い、自らの考えや集団の考えを発展させる
(例) ・予想や仮説の検証方法を考察する場面で、予想や仮説と検証方法を討論しながら考えを深め合う
・将来の予測に関する問題などにおいて、問答やディベートの形式を用いて議論を深め、より高次の解決策に至る経験をさせる

☆参考:
2008年1月17日中教審答申
「幼稚園、小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校の学習指導要領等の改善について」

http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/news/20080117.pdf

大雪・・それでも春はそこまで来ています

昨日の夕方から夜半にかけて、かなり激しく降り続いた雪。
一夜明けて、今朝は東京・日野も一面の白い世界になっていました。
雪の降った後の空気は、冷たいけれど実にさわやかです。
(北国育ちの自分にとって懐かしい原体験がよみがえってきます・・・)
わずかな時間の冬景色も、暖かな春の日差しによって、あっという間に消えそうです。


早朝は凍っていた路面も、7時を過ぎると
溶け始めてきました。





朝8時から9時。たった一時間で大きな変化です。太陽の偉大さを実感。




冬芽におおいかぶさった雪も、しずくとなって溶けていきます。木々達は、着々と春に向けて準備を始めています。




ベンチの上には、まだふかふかの雪が残っています。お日さまが、隠してしまう前に、子ども達は、ベンチの雪に気づくかな。早く出ておいで!

11回の研究発表会が終了しました

◆昨日で、日野市教育委員会研究課題校と研究奨励校の研究発表会が終了しました。
「教育の日野」です。研究発表会は合計11回にも及びました。
研究した内容とその成果は、市内の全校で共有し、教師の指導力の向上、授業改善につなげていくことはもちろんのこと、
ひのっ子の学力向上など、直接子ども達の成長に還元されるように努力を続けていかなければならないと思っています。

◆各校の研究発表会の様子については、開催された日、またはその翌日に、本サイトから発信しています。

◇11月 1日(木)日野第一小学校     元気な子どもの育成~食育・体育科を中心とした心と体の健康づくり~
◇11月 2日(金)三沢台小学校      「感じる 気づく 考える」~自ら知を創造する理科学習を目指して~
◇11月22日(木)平山小学校      確かな学力の育成~考える力を伸ばす授業を目指して~   
◇11月30日(金)大坂上中学校・日野第三小学校・日野第七中学校・東光寺小学校
                         小・中連携による 子どもの力を伸ばすための指導方法の工夫・改善
                         ~9年間を見通した系統的な指導計画づくりと指導の実践~
◇ 1月23日(水)日野第八小学校     考える力を育てる授業の工夫~国語科における言葉を大切にする活動をとおして~
◇ 1月25日(金)潤徳小学校          「わかった!できた!」を引き出す授業力の基礎・基本~特別支援教育の視点を生かして~
◇ 1月29日(火)平山中学校          ICTを活用した魅力ある授業をめざして
◇ 1月31日(木)日野第三中学校     校務支援システムの活用実践
◇ 2月 1日(金)日野第三小学校     国語科におけるICTの活用
◇ 2月 5日(火)日野第五小学校     ふれあう心と言葉~思いや考えを豊かに伝え合う子を育てる~
◇ 2月 8日(金)日野第二中学校     総合的な学習の時間を生かした3年間の食育カリキュラムの研究

◆上記の各校の研究発表会を開催するにあたり、保護者、地域の方に多くのお力をいただいたことに感謝いたします。
特に、発表会開始前の準備や当日の寒い中での案内、片付けなどお気遣いをいただきまして本当にありがとうございました。