推進室情報 2012年
今後も見据えて
電子書籍を読むことができる端末も増えてきているようです。それだけ需要がある、あるいは見込まれるということなのでしょう。一方、書籍は紙であることに意義があるという内容の文章を、先日新聞で目にすることがありました。デジタル教科書も教師が指導に活用するものだけでなく、子供用も出てきています。紙の本や教科書は、この先どうなっていくのでしょう。
デジタル機器やソフトは子どもの学びを進化させています。当室では、学校で、現在導入されているものを一層効果的に活用できるように支援していくとともに、今後の教育の情報化についてもしっかり見据えてまいります。
新着情報
本日も新着情報がたくさん発信されています。幼稚園、小学校、中学校の「見える化」(学校や園の活動の様子を見て、理解を深めていただく)の確かな一助になっていると思います。
今週は、「あいさつ運動」として市の職員も朝、学校の校門で子どもたちを出迎えました。気持ちのよいあいさつが返ってきました。このことは、平山中学校が伝えています。
昨日は、東京都の学力向上を図るための調査が行われました。夢が丘小学校が取り上げています。そのほかにも、たくさんの授業の様子が写真と文章で伝えられました。その中でICT機器が使用されているものもたくさんありました。東光寺小学校の報告にもありましたが、蒸し暑い教室の中で子どもたちは頑張っています。
ひのっ子(日野市の子どもたち)のために頑張る先生方、今週もお疲れさまでした。
パソコン室
ICTを活用した授業は、教室のほかにパソコン室で行われています。パソコン室では、児童・生徒が一人一台パソコンを操作することができます。
全校で使う場所です。みんなが気持ちよく使えるように、学校ごとに約束やきまりを定めています。パソコン室の環境の設定や維持には、多くの予算が使われています。今後とも、約束を守ってていねいに、そしてきれいな環境の下でたくさん使ってほしいと願っています。
環境への配慮
本市では、環境マネジメントシステム(ISO14001)に取り組み、業務の実施に当たり環境負荷低減を実施しています。本日は、その一環で、当室も内部の監査を受けました。
当室では、コピー用紙等の使用削減を目指して、教育委員会と学校間の通知について電子化を促進しています。学校でもパソコンの画面に資料を映して会議を実施し、紙の使用を控えています。ただ、電子化はどうしても電気が必要になりますので、引き続き電子機器の省エネに努めてまいります。
ICTを活用した授業の実践
今日も当室の支援員は、ICTを活用する授業を支援するために学校に出かけました。(今回は、後で活用しやすいように授業風景をビデオ撮影することが中心でした。)
先生方は、分かりやすい授業、魅力的な授業を目指して様々な工夫を取り入れ、子どもの集中力を高め、確かな理解につなげていきます。教師の専門性が発揮される場面です。そこに、支援員がICTの専門性で支援することにより、授業の質を一層高めていきます。戻ってきた支援員から、先生方が国語の説明文の授業で、ICTを活用して工夫した学習指導に取り組んでいたことの報告を受けました。
観察教材の提示
本日も学校公開がありました。ICT機器を活用した授業の中で、写真はデジタルカメラで撮影したアサガオを大型テレビに教材として提示している事例です。デジタルカメラ、テレビの性能が向上し、観察教材を鮮明に映し出すことができるようになりました。子どもの視線は教師が観察させたいところに向き、じっくりと見て考えていました。
支援員の派遣
当室には、学校におけるICT活用の推進をサポートする支援員がいます。
学校の日常には、授業時間以外にその準備をする時間、子どものノートや作品を見る時間、給食指導、清掃指導、生活指導、保護者対応をする時間、そのほかにも会議や打ち合わせの時間などがあります。テストの採点の時間、通知表を作成する時間も必要です。中学校では、さらに部活動の指導時間もあります。
このような状況ですので、先生方はICT活用の重要性は分っていても、その研究に多くの時間を割けない実態があります。そこで、学校でICTを効果的に活用していくために、支援員を学校に派遣しています。機器やソフトの活用支援だけでなく、授業におけるICTの効果的な活用についても先生方と一緒に考えます。
来週は早7月です。支援員は、午後、通知表の作成に向けてソフトの活用を支援するために学校に行きます。
機器の環境整備
パソコンやカメラ等の精密機器は、衝撃に弱いだけでなく、ほこりも苦手です。パソコンや周辺機器、それをつなぐコード類などは、掃除がしにくいこともあり知らないうちにほこりがたまっていることがあります。機器を正常な動作環境に保ち、できるだけ長く使っていくためにも、定期的に機器の環境整備を行うことは大切です。
まずは本室から(?)、頑張ります。
1年生の算数の授業で
今日は、小学校に学校訪問に行ってきました。1年生の算数の授業で、大型モニターに次々に映し出されるひき算の計算問題に、子どもたちが一斉に大きな声で答えていました。
この活動に子どもたちが楽しく意欲をもって取り組めるように、担任の先生は、音楽を流すこととテンポよく問題を写し出す工夫を加えていました。これは、子どもの実態に応じた工夫です。さらに、子どもたちから返ってくる計算の答えを聞いて、「いいね。」「OK!」と子どもたちをのせ、返答の声が出ていない子を見つけると「声出そうね。声を出すことが大切だよ。」と助言されていました。
ICTとそのほかの工夫を効果的に組み合わせた活動でした。
授業におけるICTの効果的な活用を目指して
本日は、ICT活用推進委員会がありました。前半はICTを活用した授業を参観し、後半はそれをもとにして授業におけるICTの効果的な活用について講師に指導をいただき研修しました。
授業では、大型モニターを活用して、学習の内容や手順、ヒントなどが提示され、協議会でさらに提示方法や内容等について協議を深めました。また、実物投影機やビデオの活用についても、様々な意見が出され、明日からの授業の参考となるものでした。
会場校は、明日から期末考査が始まるとのこと、厳しい時間設定の中でしたが、充実した委員会となりました。
実物投影機の活用
本日は、小学校の学校訪問に行ってきました。1学期に訪問した学校の中では、ICTを活用した授業を一番多く参観することができました。
写真では、実物投影機で、教科書の文章と児童の作品を拡大して提示しています。本校では、先生方が手軽に活用できるように各教室に実物投影機を設置しています。大型テレビやスクリーンに映し出すことで、学習が焦点化され、児童の集中力も高まっていました。写真は、国語科と算数科の授業ですが、実物投影機は様々な学習に活用できます。今後も効果的な活用を目指してどんどん活用してほしいと思います。
映像の効果的な活用
小学校のホームページでは現在、子どもたちにとって小学校生活で思い出に強く残る行事の一つである日光移動教室の情報が、写真に文章を添えて続々と発信されています。自然や文化遺産、集団生活からたくさん学んでほしいという期待と、家庭を離れて生活することへの心配の両方を併せもつ保護者の方に向けて、速報で情報を発信する学校が多くなっているのです。また、移動教室の様子をビデオカメラで撮影し、後日の保護者会等で映像を活用して報告会を実施している学校もあると思います。
デジタルカメラやビデオカメラは、記録だけでなく、教材作りにも活用されています。編集や加工にひと手間加えることで、見やすくなるだけでなく、分かりやすい授業、魅力ある授業づくりにもつながります。当室では、夏季休業中に研修会を実施し、こうした機器の効果的な活用方法の習得についても支援してまいります。
副校長会
今日は午前中、副校長会がありました。学校は校長のリーダーシップの下に運営されていますが、副校長の役割も非常に重要です。校長の意を受け学校組織をリードしていくだけでなく、一人一人の教員を理解し適切に支えていくことも副校長の職務です。副校長は、学校運営のキーパーソンです。そのため、毎月校長会とは別に副校長会を実施し、教育長以下、教育委員会事務局幹部が出席し連絡事項を伝えています。
本日当室からは、各学校のICT活用教育の一層の充実を目指して、研究授業と夏季休業中の研修会の案内、ICT機器における省エネルギーの推進等について伝えました。
情報モラルの指導
本日は、中学校の学校訪問に行ってきました。五校時の道徳の授業を参観しました。情報モラルの指導の教材として、第1学年では「Netモラル」というICT教材の中のアニメーションを使用していました。「メールがないと生きていけない。」とつぶやく主人公からの頻繁のメールに、まわりの友だちが困っているという内容でした。普段、メールを使用することはない生徒もいますが、主人公の行動を、自分に照らして考えている生徒もいました。
第2学年では、道徳の副読本を使って、情報モラルについて学習していました。
学校では、このように情報モラルの指導を計画的に行っています。
体育におけるICTの活用
ロンドン五輪もいよいよ近付いてきました。昨日は女子サッカーの国際試合があり、最終調整としては心配な結果でした。少し前には、バレーボールの最終予選もありました。以前、バレーボールの男子監督が、ICT機器を手に持って指揮をとる姿をテレビで見たことがあります。スポーツの世界でも、ICT機器はどんどん採り入れられているのだと思います。
学校の体育でも、子どもたちが跳び箱運動やハードル走などで自分の体の動きをその場でビデオで見て、改善点を把握し、次の試技に生かしていくという取組を実践している学校があります。体育におけるICT機器の効果的な活用例です。今後も様々な教科や教育活動における工夫された活用方法を、広く紹介していきたいと思います。
支援の工夫
写真は、先週学校で行われた機器の活用についての研修の様子です。
先週の土曜日、日野第一中学校で行われた、日野市立小中学校PTA協議会の定期総会に参加してきました。開会に先立ち、吹奏楽部のさわやかな演奏があり、会に彩りを添えてくれました。
総会の中で、「先生たちは頑張っているので、保護者としても応援したい。」という話がありました。たいへんうれしいことです。先生たちは様々な教育課題に真摯に向き合い、よく努力しています。我々も精一杯応援していかなければなりません。
学校におけるICTの活用についても、一層効果的な活用を期待しています。授業参観をしていて、この場面であの機器やソフトを活用すれば、子どもの興味・関心をもっと高められるのにと思うこともあります。先生だけに任せるのではなく、その場面で実際に活用されるように支援していくことは、我々推進室の職務です。先生方の活用の障害となるものがあるのであれば、その原因を分析し、どうしたら乗り越えやすくなるのか、支援の具体的方法を考えていく必要があります。
今日は、夏季休業中の研修会の詳細について検討しています。
学校訪問
本日は、小学校の学校訪問に出かけます。時間の関係で3~4分間ぐらいずつですが、ほとんど全ての先生方の授業を参観させていただきます。授業におけるICT活用の様子を実際に拝見できる貴重な機会です。効果的な活用方法をどんどん広めていきたいと思います。また、課題や苦労している点も受け止め、改善に向けた支援を考える機会としております。
夏の節電に向けて
いよいよ夏も近くなってきました。今年も節電の取組が全国的に進められています。環境教育としても、日常的に無駄な電力を使わない生活をしていくことは大切です。
ICT機器も電力を使用します。必要な電力を必要な時に確保できるように、ICT機器の活用の際も節電を進めています。しばらく使用しないときは電源を落とすことはもとより、セーブモードの活用も学校に勧めています。今月の副校長会で改めて話をする予定です。
健康に留意
先日、「パソコンやスマートフォン(高機能携帯電話)の急速な普及に伴い、長時間画面をのぞき込むことで首の骨の自然な湾曲がなくなる『ストレートネック』の人が増えている。肩こりや頭痛、めまいなどの原因になることもある。小さな画面に多くの情報を表示させようと、小さな文字で読んでいると、首や肩への負担だけでなく疲れ目やドライアイにもつながる。こうした一連の症状は最近『スマホ症候群(スマートフォンシンドローム)』と呼ばれ、海外でも問題視されている。」という内容の報道に接する機会がありました。
厚生労働省からは、VDT(Visual Display Terminals)作業における労働衛生管理のためのガイドラインが出ています。ICT機器もやはり使用環境に十分配慮していくことが大切です。学校にも注意喚起をしてまいります。
デジタル教科書
日野市では、今年度国語と英語、地図帳のデジタル教科書を中学校で活用できるようにしました。デジタル教科書とは、教科書をそのまま拡大投影できる提示型ソフトウェアです。大型モニターに教科書がそのまま写し出され、その画面に書き込みも出来ます。そのほか、本文だけでなく、教科書に載っている挿絵や写真も拡大できます。その他、教材に即した参考資料もたくさん入っています。(写真は、小学校算数科のデジタル教科書を大型モニターで写したものです)
学校では既に活用が始まっていますが、明日開かれる日野市公立中学校教育研究会の国語部会でデジタル教科書の活用について研修が予定されています。わかりやすい授業を目指した研究の一環です。推進室からも支援に出向き、共に研究してまいります。