推進室情報 2007年
質の高い教育討議
委員会専用のサイトを構築してくださった東原教授。委員の教師としての成長を楽しみにさなっています。
「インタラクティブ・スタディstudy21」の活用実践報告(小学校部会)
ICT活用指導力の基準にそったWebサイト一覧作成(中学校部会)
本委員会を支え、リードしてくださっている心強い所員。大澤先生。委員会の記録はいつでもDVDで見られます。
本開発委員会のメンバーは小学校16名(含管理職2名)、中学校8名(含管理職2名)です。
昨日は、それぞれの部会に分かれて研究を進めました。
小学校部会では、前回出された課題<実際に「study21」を活用した授業を実践してくること>について報告がありました。
算数指導のベテランであっても、一斉指導に慣れた教師が、より効果的な個別指導を行うことは非常に難しいものです。
このことについて、非常に中身の濃い意見交換が行われました。(以下に、その一部を紹介します)
*つまずきの見られる子にとって、難しい教材ではないか。時間内に終わらない子がいる。
→・時間内に一斉に終わらせることが目的か?
・人それぞれ個性があって、みんなが認めるということも学ぶ機会となるのではないか。
・やっていくうちに、子ども達の方が慣れてきて、自分のペースでやればいいことに気づき始めた。
・スピードは気にしなくてもいい。がんばってね、と声をかけてあげることが大切。
・わかるまで、徹底的につきあってくれるのが、この教材の良さ。今までの学習方法では不可能だった。
・周りの人がたとえ全部終わっていたとしても気にしないでとことんやる。必ず「できた!」という達成感につながる。
*つまずきが見られて悩んでいる子どもについて、あくまでも一人でやらせるのか。
→・子ども達の教え合いは、むしろ望ましいのではないか。
・孤立学習ではない。個別学習。友達同士が教え合うことを奨励していこう。
・ゲーム感覚、遊び感覚になってしまわないか。
・コンピュータでの学習が特別なのではなく、普段の学習時のしつけと同じ。
・子ども達は、慣れてくると教え方が上手になる。答えを教えるのではなく、答えにそって発問し始める。
・うまい教え方とは、「いい質問ができること」。
・応答カテゴリー(コンピュータのメッセージ)でほめてもらって自信をつけた子ども達は、自然と友達に教えたくなるようだ。
・このシステムは、人と人との相互作用を深めるシステム。
ICT活用教育を推進していく主要メンバーの集まり
昨日(6月18日)、市役所の会議室で、『ICT活用に関する研究委員会』の第3回目を開きました。
4月と5月は、「ICT活用実践部会(メンバー:モデル校・推進校の管理職、先生方)」と、他の3つの部会
「環境整備策定部会(メンバー:情報システム課、庶務課、学校課、学校代表校長、推進室)」
「ICT活用推進部会(メンバー:情報システム課、推進室)」
「教員研修部会(メンバー:学校課、教育センター、推進室)」とは別々に開いていましたが、
今回は、4つの部会を合同に開き、情報の共有及び方向性を確認しました。
日野市のICT活用教育のCIO的な存在である東原教授も参加してくださいました。
【日野市のICT活用教育を推進していく主要メンバーの集まりです・・・】
ICT活用教育の推進は、日野市が市を挙げて独自に取り組んでいる「頑張る地方応援プログラム」の中の重要な一つです。
昨日の会議では、2学期から稼動できるように準備を進めている中学校校内LAN整備状況と、モデル校の取り組み状況、また、校務支援システム文書管理の充実に向けての課題等が報告されました。
日野第一小学校学校課訪問
本日、日野第一小学校の学校課訪問がありました。
「校務の情報化により何が変わりましたか?」という問いかけに、校長先生は次のようにお答えになりました。
「朝会がスムーズになりました。5分以内に済ませ、先生方はすぐに教室に行きます。また、連絡事項は掲示板を活用し、
余計な放送はやめています。」
日野第一小学校は、本市の研究課題校です。
研究主題は「元気な子どもの育成」~食育・体育科を中心とした心と体の健康づくり~」。
5時間目は第5学年総合的な学習の時間(食育)の研究授業でした。
授業は、ICTを活用して展開されました。
(以下、教員のICT活用指導力の基準に照らし合わせてみました)
A-2〈教材研究・指導の準備)
・・・学年会で、Web上のコンテンツ(食事バランスガイドを使って、具体的な献立をチェックできるサイト)を見つけました。
B-2〈課題をつかませるための提示)
・・・理想の献立を立てる活動の前に、Web上のコンテンツを提示しています。
B-3(わかりやすく説明)
・・・用意したワークシートの記述の仕方をわかりやすく説明しています。
授業で活用したICT機器は、コンピュータ(インターネット)と書画カメラ、プロジェクターです。
授業者の先生は、学習のまとめの時に、何人かの子ども達のワークシートを拡大して紹介されていました。
これが、子ども自身による発表の場面であれば(e-黒板等の活用も考えられます)、C-4(児童がわかりやすく発表)
の項目も含まれることになります・・・・
Web上には、様々な優良なコンテンツがあります。
今回は、学年の先生方による事前の綿密な教材研究により、効果的なコンテンツの活用がなされていました。
また、ワークシートの拡大についても、低学年の先生方に、「この使い方は低学年の子ども達に効果的!」と評判でした。
研究授業での積極的なICTの活用は、校内の先生方がその効果について学ばれるいい機会になると実感しました。
学校への応援を通じてご支援をお願いします!
本日午後、『平成19年度 日野市立小中学校PTA協議会定期総会』が開かれました。
会場の日野第二中学校食堂には、市内26校の管理職の先生、PTA役員の方々が集まりました。
馬場弘融市長のご挨拶
「変化の多い時期ですが、行政として変化をよくよみ、安全安心でより良い教育ができるようにしていきます。学校への応援を通じてご支援をよろしくお願いします。」
市長は、ICT活用教育についても触れてくださいました。
「ICT環境は東京が一番遅れているという中で、これではいけないと日野市は決意し、莫大な予算を投入しました。昨年度は100%の先生が操作でき、100%の小学校の先生が指導できるという成果を得ました。ICTを活用して校務や授業ができるというのは先生にとっても財産となり、子どもにとっても大きな力となります。」
田口直教育委員長のご挨拶
「手は出さず心をかけることで親のありがたさを感じたという話がありました・・・
子どもを取り巻く環境は大きく変わってきましたが、だからこそ、もう一度PTAのAの意味(Association)を心に刻んで、子どもの成長に協力してくださることを願っています。」
浜屋浩会長による今年度の事業方針の説明等
「表面的な報道に惑わされることなく、今親として何をすべきかを考えていかなければなりません。子どものためとは?理念だけでなく具体的な方策を考えていきましょう。」
また、今年度はICT活用教育についての講演会や研修会等を通して、子ども達に情報の安全について伝えていきたいという方針を示されました。有り難いことです。
(推進室のWebサイトで各学校から発信される様々な情報を見ることができる、と紹介もしていただきました!多くの保護者の方々に見ていただけることが目標です!)
夏季ICT活用研修会の日程決まる!
梅雨の晴れ間?
昨日、空を覆っていた厚い雲は流れ、柔らかな白い雲の上には
まぶしい青空が広がっていました。
もうすぐ夏到来・・・
←今朝、市役所から見えた富士山です。
クリックすると拡大されます。
副校長会がありました。
推進室からは「夏季ICT活用研修会」の日程をお知らせしました。
7月末から8月末までの期間に、主として教育センターにおいて、
文部科学省で示された「*教員のICT活用指導力の基準(5観点18項目)」に対応した研修会を実施します。
例・・・E-1、A-3対応のスキルアップ研修会
「ICTの活用が苦手」と感じていらっしゃる先生方に、少しでも自信をもって、校務や授業の準備に活用していただけるよう、
手厚く個別指導を取り入れた指定研修会です。
昨年度に日野市が達成した目標「すべての先生方がコンピュータを操作できる」を維持していきたいと考えています。
*教員のICT活用指導力の基準・・・大きく5つの観点に分かれています。
A:教材研修・指導の準備・評価などにICTを活用する能力
B:授業中にICTを活用して指導する力
C:児童生徒のICT活用を指導する力
D:情報モラルなどを指導する力
E:校務にICTを活用する力