過去の推進室情報 2007年

推進室情報 2007年

宮崎県からのお客様

★宮崎県教育庁東臼杵教育事務所の教育推進課長と指導主事の2名が、日野市を訪問されました。
短期間でICT活用教育の成果を上げた日野市の先進的な取組を知りたいということでの訪問です。
宮崎県内には、平成13年度中に校内LANの整備を完備させた宮崎市のような先進地域と、まだまだこれからの地域とがあり、
なんとか県全体の底上げをしたいと考えているとのことでした。
  
推進室で日野市の取組を聞いていただきました。情報システム課の職員も同席です。
ICT環境面の整備と人的なサポート面の両輪で学校を支えていることを説明しました。

お話を聴いていただいて、次のような感想をいただきました。
「ICT活用教育を推進する部署があること、また、市長の理解のもとで、関係部署が連携していることの意義は大きいと感じました。
学校を助ける人間がいて、みんなで共通理解し、その情報を共有しているからこそ、うまくいっているのだと思います。」


★実際に学校現場をご覧になりたいということでしたので、モデル校の平山中学校に案内しました。

  
最初に校長先生・副校長先生・主幹による校務支援システムの説明を聞いていただきました。
グループウェア機能、時数週案機能、ひのっ子宝箱、成績管理機能等、具体的な機能も見ていただきました。
「校務支援システムが導入されたことにより、生徒と向き合う時間が増えたのでしょうか。」
初めて校務支援システムをご覧になった方がよく尋ねられる素朴な質問です。
平山中学校の答えはこうでした。
「初期導入の段階では覚えることなどが多くて大変です。
でも、その便利さは、異動により日野市から離れた教員が一番実感するでしょう。
最終的には生徒と向き合う時間を増やし、教育の質をあげることがねらいです。
成績などもこのシステムにより、どうやってその評価が出されたのか、その過程の全てが明らかになるのです。説明責任も高まります。」


★その後、日野市に導入されたICT機器を活用した授業のイメージを紹介しました。


理科室・・・行富主幹によるWeb上のコンテンツを活用した理科の模擬授業です。


校長室・・・正留校長先生による書画カメラ、eー黒板、デジタル教科書の活用実演です。

★学校を訪問されたお二人の感想です。
「校長先生・副校長先生のリーダーシップとバイタリティのある教務主幹の勢いと行動力に感動しました。
日野市の元気が、ICT活用教育の原動力と感じました。」




言葉調べ(日野第二中学校の国語の実践)

先週行われた日野第二中学校の国語科の実践です。
第1学年国語「言葉調べ」 ICT活用指導力C-3
生徒が流行語や話し言葉などから気になった言葉を選択し、インターネットや図書室の本で調べてスタディノートにまとめ、発表する学習です。

それぞれがまとめたノートをデータベースのマップ上に整理・分類して掲載し、授業で発表し合いました。


◇マップ上に整理・分類して掲載したノートの一覧



◇生徒のまとめたノートの一例
  
  
  

◇授業を終えた生徒の感想
「もともと回文に興味があり、今回の授業を通して、友達の発表からもいろいろな回文が知れてよかった。」
「とてもためになる学習だった。ことわざとは、昔の人が長い年月をかけて学んできた知恵を言葉にしたものだということが改めてわかった。
迷ったときなどは、ことわざを思い出して前向きに物事を考えていきたい。」

★従来は、口頭での発表や、紙に書いて見せながらの発表が多く、どうも一方的な発表形態になりがちでした。
今回は、授業計画を立てる段階からメディアコーディネータがお手伝いさせてもらい、スタディノートを使った授業実践を行っていただきました。
この方法は大変効果があったと、授業者の先生は次の様に語って下さいました。
「コンピュータにより、画像や絵をつけられるので、自分の考えがより分りやすく表現できるし、生徒の個性がでました。
作成したノートも共有し、友達のノートを簡単に見合うことができたので、お互いに学び合う学習になりました。
発表もそれぞれインパクトがあって、生徒達はとても楽しんで勉強できたようです。
コンピュータは道具です。自分の頭と心をつかうことでいい作品ができあがります。
生徒達には、道具を使いこなせるようになってもらいたいと思います。」

★授業者の先生は同じ授業を場所を変えて実践されました。どちらも利点があります。
今後はねらいに応じていろいろ工夫してみたいということでした。

  
コンピュータ室での授業・・・
相互評価もコンピュータ上で行えます。大きなスクリーンに映し出されたノートは圧巻です。

  
教室での授業・・・
発表者と聞き手が近いので、一体感があります。集中力が増します。

春が来ました

日野は春です。
今日は、朝はー1℃の冷え込みでしたが、柔らかな太陽の日差しが昼間の気温を13℃まで上げました。
明日はさらに暖かくなるということです。

★この暖かさで、道端のオオイヌノフグリやヒメオドリコソウも咲き始めました。


★市内では随所でウメの花が満開になっています。
 
  

★市役所前の中央公園も、ウメが見事です。
  

★たった一日で、シダレウメの蕾がほころび始めました。
 今日の太陽を待っていたかのようです。

                     昨日の蕾

  
                                                      今日の蕾


今日から来週の初めにかけて、市内の都立高校3校(南平高校、日野台高校、日野高校)の卒業式が行われます。

旭が丘小PTA新聞コンクールコンクール入賞

第57回(平成19年度)全国小・中学校・PTA新聞コンクールで、旭が丘小学校が「奨励賞」をいただきました。
新聞のタイトルは、「旭木ッズ」です。
学校に賞状が届いたということで、さっそく見せていただきました。

これを出したきっかけは、旭が丘小学校が誇る1ヘクタールものすばらしい雑木林です。
保護者、地域の方の、「子ども達の目線で見て観察した雑木林の木々を多くの方に伝えたい。」
という思いが、受賞につながりました。


届いたばかりの賞状を見せてくださった中島校長先生

効果は子どもたちの声から

市P協(日野市立小中学校PTA協議会)の役員の方々が推進室にお見えになりました。
定期的に発行している広報紙の3月号に、ICT活用教育の特集記事を組んでくださるということで、
最終原稿の確認に来られました。
タイトルは「ICT活用教育ってなに?~変化していく教育現場を考える~」となっています。
役員の方々は、モデル校3校の研究発表会に取材をかねて参会してくださいました。
今日はその時の感想もお聞きすることができました。
お話をお聞きしながら、改めて、ICTを活用した授業の効果として、
授業を受けた子どもたちから、「楽しい」「よくわかる」という声が聞かれるようにしていかなければならないと感じました。