2007年9月の記事一覧
学校Webサイトの効用(その1)
昨日までの秋晴れから一転、雨の一日でした。
市内11校の小学校で予定されていた運動会も残念ながら明日に延期となりました。
今朝は運動会実施予定校のWebサイトが大活躍。
朝6時頃より、多くの運動会実施予定校で、延期のお知らせが発信され、アクセス数も通常よりぐっと増えていました。
推進室の新着情報にも、各校より運動会延期のお知らせが次々に掲載されました。
学校Webサイトは、日頃より学校の取組、子ども達の輝き、先生達のがんばり、地域の方々が支援して下さっている様子など、
タイムリーに随時発信しており、保護者や地域の方から大変好評です。
それに付け加えて、先日の台風の時もそうでしたが、今朝の運動会延期のお知らせのように、
緊急にお知らせしたいことをお伝えできるという効用も大きいと感じました。
本市のWebサイトシステムは、学校の透明性とリアルタイム性の向上に貢献しています。
待っていました
「スポーツミラーを使ってみるので、5校時の体育の授業をぜひ見に来て下さい!」
平山中学校から、昼前にうれしい電話をいただきました。
先日、中学校全校にスポーツミラー(画像遅延装置)を導入しました。
平山中学校からその使い方について問い合わせがあったのは、昨日の夕方のことなので、
その翌日にさっそく授業で使ってみるという先生方の熱意と挑戦力、行動力に感動してしまいました。
◆器械体操(マット運動)の学習で
遅延時間を5~10秒程度にセットして撮影します。
自分の演技(マットでの回転)が終わったら自分の映像が映るのでフォームを確認できます。
◆バスケットボールの学習で
ゴール前で遅延時間を5~10秒程度にセットして撮影します。
生徒が自分のシュートの仕方を確認しながら学習することができます。
◆授業の舞台裏
「遅延時間は8秒がいいな・・」
「この角度に変えてみよう・・・」
より効果的な映像になるように、カメラの設定に熱中しているのは、なんと校長先生と副校長先生です。
(メディアコーディネータもお手伝い)
「ちょっと恥ずかしいけれど、よくわかる・・」と
初めて自分の姿を見て学習を振り返る体験をした生徒の感想です。
本日の授業を見せていただいて、スポーツミラーは体育の授業に大いに活用できることを実感しました。
最後に感動した平山中学校の先生の言葉です。
「やっと、ようやく中学校にもICT機器が揃って授業ができるようになりました・・・
この日を待って、待って、待っていたんです・・・」
山畑委員ありがとうございました
山畑仁委員は、今月末で任期を終えられますので、最後の教育委員会となりました。
山畑委員を囲んで・・・
左から、加島教育長、渡辺委員、山畑委員、
田口委員長、馬場委員長職務代理者。
最後に、教育委員会事務局の職員に、ご挨拶をされました。
「4年間の任期の間、学校が校長を中心に協力体制ができて、いい方向へ向かっていることをうれしく思っています・・・・・選べる学校制度、ICT活用教育の推進など、新しい取組を次々と手がけ、大変なこともあるかと思いますが、どうぞがんばってください・・・」
〈クリックすると拡大されます)
デジタル教科書の活用
ICT活用のモデル校であり、「国語科におけるICTの活用」について研究している日野第三小学校の研究授業にお邪魔しました。
第2学年「サンゴの海の生きものたち」
海の生き物たちがどのようにかかわり合っているのかを読み取る説明文です。
本日は、デジタル教科書を活用した授業でした。
まず、朗読機能を活用して一斉読み。 | ワークシートも拡大して説明。 | ワークシートを見ながら個別指導。 |
前時までの学習の流れを示した掲示。 | デジタル教科書の投影と板書。 |
授業の最後に児童を感動させた動画。 |
授業後の研究協議も、新しい形で行われています。
協議会場に先生方が一人1台のコンピュータを持ち込んで行いました。
協議が始まる前までに、あらかじめ自分の感想、考えをデータベースに打ち込んでいます。
(クリックすると拡大されます)
「本時のねらい(国語科としてのの目標)が達成したかどうか」「ICTの活用は効果的だったか」の2点について
スタディノートのマップ上に掲示された先生方の考えを全員で共有しながら協議が進められました。
ICTの活用については
B-1 興味関心が高まる
B-3 文章のポイントを理解する、場面のイメージを深める
という点で、効果があるという意見が多く出されました。
学習の達成状況としては、次のような意見が出され、これについての具体的な提案も出されました。
「評価規準(基準)の達成状況を判断するには、評価の規準をしっかりおさえておく必要がある。
ワークシートにどんな言葉(キーポイント)が入っていればAになり、Bになり、Cになるかなどを
指導案に書いてあると評価しやすいし支援しやすい。」
ICTは道具であり、ICTの活用は指導方法の一つです。
授業者の先生は、普段の授業でもいろいろ工夫され、一人ひとりの子ども達にていねいに対応されている先生です。
今回、さらに、ICTという新たな視点が加わりました。
推進室前の掲示
先日の日本教育工学会のポスターセッション発表で使ったポスターを、推進室前に貼り出しました。
会議室に向かう市民や関係者の方々が、立ち止まって眺めてくださっています。
部屋に声をかけてくださった方もいらっしゃいました。うれしいことです。
感動してもどってきたメディアコーディネータ
今日から、中学校のICT導入活用期間が始まりました。
第一弾は平山中学校です。
今日から3週間、平山中学校専属のメディアコーディネータを派遣します。
授業の合間に機器の使い方をレクチャー。 | ICTを活用した授業に一緒に参加。 |
朝から直行で平山中学校に行っていたメディアコーディネータが、夕方推進室に戻ってきました。
先生方の熱心さにとても感動して戻ってきました。
以下、メディアコーディネータの訪問記録です。
◇1時間目の音楽は、e-黒板、書画カメラを使って、楽譜や本、インターネットからの画像を生徒に投影しました。
授業後先生は、「使えるようになって本当にうれしいです。普段なかなか注目してくれない男子生徒が今日は黒板に注目しているのが分かりました。これからもどんどん使っていきたいです!」とおっしゃってくださいました。
◇国語では2年生の授業で資料集を書画カメラで投影しました。
資料集のほんの片隅にある小さなカラー写真を画面いっぱいに大きく拡大しました。
一番後ろの生徒たちが「おおーすごい!」と関心を示していました。
先生も「この前までできなかった書画カメラとe-黒板が今日初めて使えるようになって率直にうれしい」と、とても感動されていました。
◇授業では本日だけで5時間のICTを用いた内容でした。どの先生も今日がe-黒板や書画カメラを使うのが初めてでした。
どの先生方も本当に手ごたえを感じてくださったのがとてもうれしいです。
◇放課後、「今日のICTの使い方のおさらいがしたいのですが、お時間ありますか?」と音楽の先生。
さらに理科の先生も「わたしも参加させて欲しい。さらに理科に関するインターネットのサイトを教えて欲しい」と要望がありました。
また、指導補助員の先生も「私もICTについて教えていただきたい」と副校長先生に伝えておられました。
5名ほどの先生方の前でICT機器の具体的なつなぎ方、使い方、実践例の紹介などをしました。
先生方は「ここは自分の教科で使えるな!」「今度は動画で生徒自身の歌うところを撮って、生徒たちに聞かせてあげたいな」などと話されていました。
◇別の教室では、今日初めてICT機器をお使いになった国語の先生を中心に研修会が自主的に開かれていました。
「今日教えていただいたノウハウをもう他の先生に教えています!」と本当に熱心に研修されていました。
◇校長先生がリードしてくださって、副校長先生が縁の下の力持ちで不安な先生方に声をかけたり、
ICT担当の先生が独自の管理表 (決まりごと)を作成して貼ったり、
また、初めて使う先生ができるだけ困らないように色わけしてテープを全てのコードに巻きつけたりするなど、
私が入る以前から、管理職、ICT担当の先生方がどう引っ張っていくかを考えられ、準備されていたことに感動しました。
このことが、初めて使った先生方の手ごたえにもつながったのだと考えます。
明日から自分も精一杯、先生方とがんばります!!
全国から集まった方々と情報交換しました
『CMSを用いた学校Webサイトにより日常的に発信することの効果』
潤徳小学校の宮崎芳子校長先生がポスターセッションで発表しました。
校長先生が,熱く語りかけている相手は・・・・・・・赤堀会長でした。後でこのことを知った校長先生は感激されていました。
「発信するようになって,よかったことは何ですか?」
「教員の良さをたくさん発信することができるようになったことです。」
隣のポスターは,日野市のCMSサイトを構築してくださった森下孟さんです。
『Web掲示板とテレビ会議による児童と教育学部生の相互学習「俳句を作ろう」』
日野第三小学校の高橋悦子先生がポスターセッションで発表しました。
京極校長先生と石田副校長先生も,応援に会場に駆けつけてくださいました。
『教師の学び合いを目指した校務支援システムの開発と運用』
システムの開発にかかわってくださった業者の方と一緒に,ポスターセッションで発表しました。
大会企画委員長の木原先生がきてくださいました。
新たな視点に気づかせてくださり,励ましの言葉もいただきました。
午後は課題研究でした。
「K8 教員のICT活用指導力を高める養成,研修と実践」のセッションで,
「教員のICT活用指導力を高めるための校長の役割,教育委員会の役割」というテーマで,日野市の取組を発表しました。
このセッションでは,日野市を含め5つの発表の後,
教員のICT活用指導力について,約一時間の討論
が行われました。
会場には,日野市の関係者(先生,校長先生,関係企業の方,メディアコーディネータ)が計13名も集まってくださいました。
昨日のシンポジウムで話題になった「学校」「行政」「企業」「学会」の4者がばらばらではなく,
一体となっているのが日野市の特色であることを改めて実感しています。
3日間の全国大会を通して,
日野市の取組を知っていただいたこと,全国の多くの方と情報交換できたことは有益でした。
「小学3年生でもコンピュータ上で情報の整理ができるんですか?!」
「道具年表の作成におけるスタディノート・マップ機能を用いた情報の共有と整理」
一般発表のセッションで,日野市立第四小学校の神尾健彦教諭がプレゼンテーションしました。
神尾実践の優れた点は,次のことです。
◇教科のねらいを達成するためにいかに児童がICTを活用するか,また,学習を通して育てたい情報活用能力は何かの2点を明確にしていること。
◇表現と発表のためのICT活用だけでなく,情報の吟味・分類といった分析活動にICTを活用していること。
このような,「分析」を意図したICT活用は,まだまだ,多く行われてはいません。
とても,先進的で,意欲的な実践といえます。
会場からも,「小学校3年生でも,紙でなく,コンピュータ上で整理ができるんですか?!」
といった驚きの声が寄せられました。
日野市から,優れたICT活用の実践をどんどん発信していきたいと考えています。
「日野市がうらやましいです。」
日本教育工学会全国大会2日目。
「学校の組織の力で推進する情報セキュリティ」
日野市立第三中学校の山田利昭先生のポスター発表です。
日野市の情報セキュリティ対策や日野三中の具体的な取り組みについて説明しました。
大学の研究者のほか,全国の先生方が発表を聞いてくださいました。
すでに教員一人1台のPCを導入している自治体の先生から,
「運用方法はすべて学校まかせで困っている。日野市がうらやましい。」
また,まだ導入されていない自治体の先生からは
「環境が整っている日野市がうらやましいです。」
との感想が聞かれました。
関心を寄せてくださった参加者の質問に対応する山田教諭。
日野市の取組を発表します
夏に戻ったような一日でした。
青空の下、市内の2つの小学校と1つの中学校では、運動会(体育祭)が実施されました。
日野市のICT活用教育の取組、日野市の学校の実践を、明日、あさってに発表します。