2007年11月の記事一覧
親として社会の常識や知識を子どもに伝えること
会場には、保護者の方の中に、小学校の校長先生やICTモデル校の中学校の校長先生と研究主任の先生のお姿もありました。
外はすっかり冷え込んでいます。 | 教育部生涯学習担当の高田参事挨拶。 |
市P教の浜屋会長挨拶。 |
◆講師の堀田龍也先生に、保護者の方の声を聞いていただいた後、講演していただきました。
◇小学生の保護者の方
子どもに携帯電話が欲しいか尋ねたら、「まだいらないよ」と答えました。パソコンを欲しいか尋ねたら「欲しい」と答えました。
これから成長していく上で避けては通れないメディアというものを最初にどう教えていったら良いのかを教えて欲しいと思います。
また、携帯電話においてフィルタリングにはどのようなサービスがあるのか、保護者向けのサービス等はあるのか知りたいと思います。
◇中学生の保護者の方
自分の息子は携帯電話を持っています。さらに家ではインターネットを使っています。事件も話題になっていますが、将来的には
情報社会の中で生きていくのですから、現状を分かった上で、どんなふうに生きていけばいいのかアドバイスをください。
◇高校生の保護者の方
高校生ともなりますと、ほぼ100%携帯電話を持っているのが現状です。家に帰ればインターネットがあります。
小学校、中学校で子どもたちは学校でそういった勉強をしてきています。ある意味、そういう授業を受けていない私たち親より
携帯電話の使い方を知っています。私たち親もどうやっていって活用していけばいいのか教えていただきたいと思います。
ICTの光と影、その「光」の部分で、ICTを活用した授業の効果についても触れていただきました。ちょうど今、各学校で重点的に取り組んでいることです。また、日野市の学校Webサイトもほめていただきました。「学校の日々の取組が発信されることはすばらしいことです。」
◆保護者の方の感想より
◇常識をもっている大人が子どもたちに教えることはたくさんある・・・との言葉になるほどと思いました。
このようなわかりやすくとても興味ある講演会に、もっともっと多くの方に参加して聞いてもらいたいと思いました。
あっという間に時間が過ぎました。
◇いろいろと便利になりましたが、やはり大人がきちんとした常識を子どもに伝えていかなければいけないと思いました。
これは本当に人間の基本のところだと思いました。
◇ネットトラブルで、子どもが相談するのは7割が親であることを聞き、ほっとしました。
しかし、出会い系サイトの被害者の8割近くが18歳以下の子どもであるという事実にぞっとしました。
フィルタリングの機能は必要ですが、それ以上に「親の目」が大切です。
我が家ではネットをやっていませんし、携帯も持たせていませんが、今後持たせる際に、じっくりと使用のルールを話し合おうと思います。
自分自身もネット犯罪の知識をたくさん学ぼうと思います。
◇知識と常識を教えることによって、危険を回避する力をつけることができることを学びました。
メディア社会を受け入れることを前提に、よりよくつきあう方法を考えるという考え方に感銘を受けました。
◇ステキなお話でした。ICT活用の大切さがわかりました。
これからも親として、社会の常識や知識をきちんと子どもに伝えていきたいと思いました。
◆本日の講演会資料を、講師の堀田先生より提供していただきました。
明日は多くの方の参加をお待ちしています(情報安全教育講演会)
晩秋の中央公園 | 落ち葉のじゅうたん |
市役所前(市民会館前)の中央公園は最後の紅葉がみごとです。
明日は、ここ市民会館で情報安全教育の講演会が開催されます。
多くの方が参加されることを願っています。
情報安全教育の講演会については、推進室の本サイトで11月6日、11月16日に掲載しております。
日野市オフィシャルサイトでもご案内しています。
また、先日、市内の学校で配られた教育広報紙「ひのっ子きょういく」でも紹介しています。
日野市の情報セキュリティを守るために
本日は「情報セキュリティ管理職・セキュリティリーダー研修」が行われました。
情報漏洩事件・事故最新統計より | 最近起こっている事故の概要 |
個人情報保護に関する演習問題 | 情報管理者としてのポイント |
「情報漏洩事故では、最近は教育関係が増えています。」という講師の先生の言葉が気になりました。
日野市の学校ではこのような事故が発生しないように、引き続き、日野市立学校情報セキュリティポリシーを遵守し、個人情報の取扱を徹底したいと考えています。
(都教委人事部によると、東京都で、今年度10月1日現在、個人情報にかかわる服務事故の発生率が発生総数の15.2%で、2年前の2倍になっており、うち、USBメモリ紛失等の服務事故も10件発生しているとのことです。)
◆日野市では、研修の他に、内部監査も受けています。
これは、日野市情報セキュリティポリシーにおいて、情報セキュリティ対策の遵守状況を検証することが定められているからです。
ちょうど、今、市内の学校で「情報セキュリティの現場指導」が行われているのと同じです。
学習の個別化とその指導法
ひのっ子教育21開発委員会の小学校部会が、南平小学校で開催されました。
第4学年「わり算の筆算を考えようーわる数が2けたー」 ICT活用指導力C-4
インタラクティブ・スタディ(コンピュータを使った個別学習教材)を活用した授業研究です。
授業者の先生は、開発委員会2年目のベテランの先生です。
インタラクティブ・スタディを活用した授業を数多く経験され、そのノウハウをお持ちです。
協議会では、まず、授業から学んだことを話し合いました。
「一斉指導」に慣れた先生方にとって、新たに「コンピュータを活用した個別指導」のノウハウを学ぶ機会となりました。
この話し合いをもとに、市内の小学校にも指導法のマニュアルを配ろうということになりました。
入口で子どもを迎えます。これが個別授業 のはじまり。 | 児童は席に着くとすぐにコンピュータの画面を出し、ノートを書き始めました。 |
友達に聞いたり、先生に教えて もらったりしながら自分のペースで進めます。 | 教師用画面を見ながら、委員の先生方も支援方法を学んでいます。 |
教師用画面・・・長時間同じ画面から 進まない子どもを示すランプがつきました。 | 教師用画面・・・問題ごとの達成率が示されます。「どこにつまずいているのかな」 |
出口で一人一人の子どもに声をかけて見送ります。これが個別授業の終わり。 | 委員の先生方の学び合いの様子。 (協議会) |
本委員会の指導者 東原教授。 |
◆委員の先生方から出された感想
学習の個別化のポイントは・・・
・普段手厚くできない子にこそ個別指導をすること
・初めも終わりもいつもどおりの指示だけ
(インタラクティブ・スタディの学習習慣・・・ノートを開くこと等)
・手厚いけれど余計な指導をしないために教師用画面を活用すること
・その教材の使い方
(1時間用かどうか)をよく理解して使うこと・・・1時間でもあきないであっという間に終わる
・個別指導の計画(分析から見いだした発見に基づく計画)を作ること
・開始・終了時刻の個別化(終了数分前の合図)を図ること
・一斉の指示をしないこと、競争心をあおらないこと、安心して間違えるようにすること
・気軽に友達と話してもよい雰囲気を作ること
「わからないことは隣の人に大いに聞きましょう」(人と人との相互作用を密に)
・意図的に働きかける子どもをあらかじめ決めること(1時間にほぼ全員を見ている)
・教室の授業と同じ感覚で(コンピュータ室だからといって特別ではない)
・教えあいもOK(答えは教えない、教えあいのルールはある)
・全員に指導補助の先生がついているような感覚で⇒教えることに慣れるように
(評価情報を生かす)
日野第二小学校教育委員会訪問
本校は、今年で開校134年目を迎えた歴史の古い学校です。
学区には、かつては水田の広がっていた静かな農村の面影があちこちに残っています。
いたるところに湧水があり、サワガニやカワニナが生息する自然環境も残されています。
本校は、これらの豊かな自然や地域を教材とした教育活動を充実させています。
本校の一番最初の名前。 (校長室前の掲示より) | 本校自慢のビオトープです。 今年度も審査を受けました。 |
◆全学級の授業を見せていただきました。
第2学年算数「九九をつくろう」 ICT活用指導力B-3 教科書の 図を拡大し、わかりやすく説明しています。 | 第5学年国語「詩を味わおう」 ICT活用指導力B-1 短詩の本文から題名を考える導入部分で、先生がWeb上で探して用意した画像を投影し、イメージをふくらませています。 |
第5学年算数「面積の求め方を考えよう」 ICT活用指導力B-4 平行四辺形の面積の求め方をWeb上の動画コンテンツで確認しています。 | 第6学年算数「立体を調べよう」 ICT活用指導力Bー3 児童の考えた立方体の展開図を書画カメラで映して発表、情報共有をしています。 |
第6学年道徳「公徳心と権利・義務」 ICT活用指導力Bー2 みんなで考えていく 課題を提示しています。 | 通級学級のせせらぎ学級(きこえの教室・ことばの教室)では、ペーパーレスケース会議が行われていました。担当の先生は次のようにおっしゃっていました。「個人情報の管理をしっかり行うためにも、ケース会議はペーパーレスで行っています。」 |