2007年11月の記事一覧
本当に必要なものだけをとっておく
◆先週より、情報セキュリティを専門とする会社の人(専門家)による「情報セキュリティの現場指導」を実施しており、今週も引き続き行います。
昨年度も3学期に全校実施しましたが、その際に、学校の情報セキュリティ運用状況の課題の一つとして、職員室等の机上や棚の上の整理整頓があげられました。
◆校務の情報化が浸透することによって紙文書が激減し、データもしっかり管理できます。
このことで職員室の机上等も整理されるはずです。
ところが、そううまくいっていないのが現状です・・・・
現場指導に行っている専門家が次のように話されました。
「先生方は、子ども達に提出させたワークシートや作品等を期限を区切って返却されているのでしょうか。職員室に置かれたままになっていないでしょうか。このあたりを先生方がどう認識されているかが大切なポイントになると思います。」
◆下の画像は、市内の学校・園訪問等で見つけた「きれいな机上」です。
ポイントをお聞きしたところ、
「古い書類、必要のなくなった資料は取っておかずに思い切って捨てること。本当に必要なものだけきちんと管理すること。」
だそうです。
職員室 | 職員室の机上 |
校長室の机上 |
展覧会作品のポートフォリオ
百草台小学校の展覧会で、ICTを活用した新しい取組を行い、保護者の方に大変評判が良かったということで情報提供していただきました。
◆作品の制作過程を展示会場のコンピュータで示しました。
これは、展覧会作品のポートフォリオと言えます。
今まではできあがった作品のみの展示でしたが、そこに至るまでの過程が示されることで作品への理解がより深まります。
そして、今までの展示方法では見えなかった、一人一人の子どもが一生懸命に作品に取り組む様子が、手に取るように伝わってきます。
展覧会会場風景。 各学年の展示場所にはコンピュータが置かれています。
各学年の作品の制作過程を示した画面の一部より・・・
◆保護者の方から次のような感想をいただきました。
・自分自身の思いを形にしている姿をパソコンで確認できる新しい見せ方にびっくりしました。
・児童の写真やスライド等も用意してくださり、完成品だけでなくその過程などがと見られてても良かったと思います。
・制作している最中の子ども達の写真は見ていますととても楽しそうです。
・パソコンの画像は、一人一人のまじめに取り組んでいる表情が見られてとてもよかったです。
・学年のスライドも作品ができるまでの様子が分かり先生方が熱心に指導してくださりうれしく思いました。
学芸会(学習発表会)でICT
先週末と今週末は、市内の多くの小学校で学習発表会や展覧会が開かれました。
その中で、ICTを活用した新しい取組に挑戦した学校もいくつかあります。
◆日野第五小学校の学芸会では、ICTを活用した劇が非常に効果的だったということで、情報提供していただきました。
第6学年の劇です。いつもは児童と先生方で作成していた舞台背景となる大道具を、コンピュータ画面で作成して投影しました。 | |
児童が中心となって、劇の紹介のプロモーションビデオまで作成しました。 |
「ひたすらに自分と向き合ってきました」
昨日は本市の研究課題校である平山小学校で研究発表会が開催されました。
本校は、文部科学省学力向上拠点事業推進校として3年間の研究を進めてきました。
統合という大きな山を乗り越えながら、児童の学力向上に向けて、次のように授業改善に取り組んできました。
◇1年目:「授業リフレクション」共通の視点に立った教師の自己評価、相互評価により、授業を客観的に振り返る手法を確立しました。
◇2年目:「校内OJT」授業改善に向けたPDCAサイクル、若手教員のOJT等、校内の組織的運営を確立させました。
◇3年目:「シラバス」PDCAにR(リサーチ)を加え、CRT等の学力調査結果の分析を踏まえて、学習する単元の目標・内容・学習方法・評価等を児童・保護者にも提示し、学習への意欲的な取り組み・学力の定着を図りました。
シラバス・・・児童は「学び・ナビ」というファイルを持っています。
◆公開授業では、書画カメラをグループでの情報共有の手段として活用するなど、国語分科会の全学級でICTが活用されていました。
算数分科会では、研究発表の中で、「ICT教材を、図形やグラフ、学習のまとめなど、視覚的に訴えると効果的な学習を中に取り入れたこと」が報告されました。
第2学年国語「海の生きもの新聞をつくろう」
◇サンゴ礁の動画投影。児童から歓声があがりました。 ⇒ 動画を見て本単元への学習意欲が高まったところでイメージマップにつなげます。 ICT活用指導力B-1
◇イソギンチャクとクマノミのかかわりを、拡大して映した教科書で確認しながら読み取ります。 ⇒ このあと、読み取ったことをペープサートで動作化する活動に入ります。 ICT活用指導力B-3
第4学年国語「アップとルーズで伝えよう 4年生から発信します!新聞展覧会開催!」ICT活用指導力B-3 導入時に拡大写真を提示して興味・関心を高めています。グループで読み取ってまとめたカードを書画カメラで提示し、発表しています。 | 第5学年国語「報道スタッフへの道」 ICT活用指導力A-3 カラー写真入りのワークシート。教科書の写真をシール化して貼り付けてあります。 |
第6学年国語「二十歳の君たちへのメッセージ」 ICT活用指導力B-3 各自が段落の要旨を読み取って文章 マップで示し、それをグループで話し 合ってまとめました。授業の最後に 書画カメラで提示し、発表しています。 | 指導の手だての一つとして、日常的にICT機器が活用されていることをうれしく思いました。 |
◆講演していただいた日本女子大学教授の吉崎静夫先生は、「日野市はICTのメッカだから」とおっしゃって、ICTを活用した実践例も紹介してくださいました。
紹介していただいた実践は、本市の小学校の校長先生方が2年前に視察に行かれたつくば市の例でした。
外部の力を取り入れた例として、テレビ電話で博物館の植物の専門家とやり取りをした実践です。
今後は、この秋に市内全校に導入したインターネットテレビ電話の活用が期待されます。
吉崎先生の指導のもと、試案された「授業デザイン集」 | 発表会場では「授業リフレクション」を行っている協議会の映像が流されていました。 |
吉崎静夫先生の講演。テーマは「活用型学力を育てる授業のデザイン」 |
研究発表会の最後に述べられた校長先生の次の言葉が印象的でした。
「本校の教師は、ひたすらに自分と向き合ってきました。3年間で200回以上もの研究授業を重ねてきました。時には自分が勝負をかけた授業に厳しい意見がぶつけられたこともありました。しかし、よい授業が展開できるようになりたいという思いで、他者からの評価を受け入れ、子どもの目線に立って、教師として成長してきました・・・・」
第五幼稚園教育委員会訪問
◆昨日、第五幼稚園の学校課訪問を行いました。
本園は、地域とのつながりをとても大切にしています。
農業体験指導者による栽培活動の他、ボランティアの方による朝の見守りや園外保育の見守り、絵本の読み聞かせ、行事等への参加に協力をいただいています。保育カウンセラーによる子育て相談や講演会も行っています。
また、子どもも大人も育ちあう地域を目指して、月に一度「ごよっち」を開催し、地域の方を講師として、親子で楽しむ活動を行っています。先日は、豊かな自然に囲まれた園庭等で見つけた植物の種を使って、親子でブローチを作ったそうです。
◆保育を参観した後は、ホールで協議会を行いました。
幼稚園の先生方はプレゼンテーションに慣れています。
幼稚園での取組について、プレゼンテーションをしていただきました。
かわいいやきいもやさんに呼び止められた教育委員長と教育長。(年少組) | 「やきたてのおいもと、やきとうもろこしはいかがですか?食べたら返してネ。また売ってあげるから・・・」 |
お誕生会の時に年長さんがやってくれたゲームの司会をまねてみたものの、やり方がわからないなあ・・・(年少組) | 誰が外に出る?」「いつも同じ人ばかりじゃだめだよ。」・・・カプセルドッジボールのルール決め。(年長組) |
自分たちで決めたルールでゲーム開始・・・ トラブルの解決も含めてしっかり子どもを 見届ける先生。 | OHPに興味をもった子が続出。あらかじめ用意しておいたシートを出して見せると歓声の声。遊びたい心をくすぐります。(年長組) |
お帰りのしたくが終わったところで一緒にジャンケンゲーム。「さようなら、明日もまたみんなで遊ぼうね。」 | 協議会開始前。とにかく明るい先生方。幼児と一緒に感動する感性や、一緒に楽しむ心をもっていらっしゃいます。 |
協議会では、初めに園のPRをしていただきました。幼稚園の先生方は、プレゼンテーションが得意です。 |
協議会で、本園の先生がおっしゃった言葉が印象的でした。
「障害のあるなしにかかわらず、子ども一人一人はいろいろです。
それぞれの子どもたちを大切にしながら、集団の中で子どもが育つように保育の質を高めていこうと思います。