過去の推進室情報 2007年

2007年11月の記事一覧

市民評価の結果から

平成19年度行政評価システムの市民評価の結果が、「広報ひの」で公表されました。
 (*市民評価については、この推進室長だよりで9月4日、10月10日にも発信しております)
市民評価の意見として、良い評価を受けた事業、厳しい評価受けた事業の一部が掲載されています。
平成18年度に実施した70の事業について、夏から秋にかけて市民評価委員の方が生活者の視点で評価した結果です。
良い評価を受けた事業としては、次の事業が以下のように紹介されています。

◎情報セキュリティ事業
  外部評価も高いことから、客観的に見ても評価できる。しかし、情報漏えいは予想外のことから発生することがあるため、
  油断することなく繰り返し見直しを行う。
◎小学校ICT教育環境整備事業
  問題解決能力とコミュニケーション能力を高めるため進めていかなければならない。研修等で教員のレベルアップを図る。

市民評価については、事前に説明する場を充分に設ける必要があると痛感しました。
ICT活用教育については、今回、特別に、ヒアリング後に改めて勉強会の場を設けていただいたことはありがたいことでした。
情報システム課が中心となって市の情報セキュリティの高さを保っていること、そして、教育委員会が重点に置いて進めているICT活用教育の環境整備の重要性については理解をいただいてうれしく思います。
さらに、教員のICT活用指導力を高めるための研修やメディアコーディネータ制度が成果をあげるよう、また、リーダーシップを発揮してがんばっている管理職や日々努力している教員のがんばりが伝わり、市民の方に理解してもらえるよう、推進室はこれからも学校を支えていきたいと考えています。

11月29日夜は市民会館へ!

昨日発表された文部科学省の問題行動調査結果から、ネット上のいじめが増えていることが話題になりました。
子どもたちは今、危険にさらされています。知らない間に被害者、そして加害者にもなっています。
この問題は、家庭と学校とが一緒に考えていかなければならない大きな問題です。

11月29日(木)、午後6時半より日野市民会館大ホールで開催される情報安全教育の講演会には、
お勤め帰りの保護者の方々やお勤め帰りの先生方にも、たくさん集まっていただきたいと考えています。
  ☆講師:独立行政法人メディア教育開発センター 堀田龍也先生
  ☆演題:学校と家庭で取り組む「メディアとのつき合い方学習」

11月15日発行の「広報ひの」に、情報安全教育の講演会のお知らせを掲載していただきました。
日野市の日野市オフィシャルサイトのトップページ(トピックス)にも掲載していただきました。
      日野市オフィシャルサイトはこちらをクリックしてください⇒http://www.city.hino.lg.jp/

市内の小・中学校には、保護者の方へミニポスターを配布していただきました。
このミニポスターは、推進室Webサイトの左端に表示されている資料メニューからもダウンロードできます。

全学級同時に研究授業

ICT活用教育のモデル校である平山中学校と日野第三中学校では、ICTを活用した授業実践が着々と進んでいます。先日は、日野第三中学校で、全学級がICTを活用した授業を公開するといった校内研修会が開かれました。


第1学年理科「音による不思議な世界」 
ICT活用指導力Bー3 Cー4
音さの音を聞き、波形の変わる画面を
見ながら、振幅や振動数と音の関係を
見つけています。
第1学年英語「三人称・単数の疑問文」  ICT活用指導力Aー3 Bー3
デジタル教科書と自作教材を提示して、生徒の理解を深めています。




第2学年国語「古典に親しむ・扇の的」  
ICT活用指導力Bー1・3
デジタル教科書で音読を練習し、
自作資料を提示してポイントを
押さえています。
第2学年技術「情報モラル」         ICT活用指導力D-2・3
Netモラルのコンテンツを活用して、ネット上で情報が広がる仕組みを理解しています。




第2学年技術「情報モラル」         ICT活用指導力D-2・3
Netモラルのコンテンツを活用して、
ネット上で情報が広がる仕組みを理解しています。
第3学年数学「三角形の相似条件」    ICT活用指導力A-1 B-1
プリントを拡大して答え合わせをしています。




第3学年英語「関係代名詞の導入」    ICT活用指導力A-1 B-1
「クロスワードパズル」のプリントを解く
ためのヒントが少しずつ提示されていきます。
全体協議会の後、1月の研究発表会に向けて、東原先生よりアドバイスをいただきました。

*シャッターチャンスを逃しましたが、他にもICTを活用した授業がありました。
 第1学年社会「室町時代の文化」 ICT活用指導力Aー3 Bー1・3
 Google Earth で位置や地形を確認し、資料集の写真を拡大して提示していました。

 

東原先生には、日野第三中学校でのご指導の後、モデル校の日野第三小学校にもお寄りいただき、ここでもアドバイスをいただきました。

特別支援学級でのICT活用

ICT活用のモデル校として「国語科におけるICTの活用」について研究している日野第三小学校の研究授業にお邪魔しました。

◆本日の研究授業はひばり学級2・3組(第4・5・6学年)の国語の授業です。
  『クッキングブックを作ろう!~スウィートポテト~』 ICT活用指導力 B-2・3
 スウィートポテト作りを体験した子ども達が、その体験を振り返って順序よく説明する文章を書く学習です。
 7人の子ども達の個別指導計画に基づいた個別の評価規準が示されており、用意されたワークシートも子どもによって違います。
 (写真の入っているもの、ないもの。記入欄はマス目になっているもの、横線になっているもの等)



大きく拡大された写真を見て
体験を振り返る
実物投影機でワークシートの
書き方を説明




個に応じた視覚的なワークシート子どもの作品を提示してよさを確認




次々に出される友達の良いところを
見つけた意見
「次の時間は・・・」

◆協議会は、国語のねらいは達成できたか、ICTの活用はどうかという2つの視点から話し合われました。

ICTの活用が、ねらいの達成につながったという意見が圧倒的でした。

  
活発な意見交換が行われました。
本時の授業でのICT効果を再確認しました。


特別支援学級での視覚的な授業は、子ども達の理解を助け、自ら学ぼうとする意欲を高めました。
ただ見せるだけではなく、そこから教師がどのように働きかけていくかがポイントです。
タイミングも重要です。
 
◆最後に、ICTを活用した個別指導について、スーパーインタラクティブスクール(小学校国語)を体験し、吟味しました。

「この教材は、ひばり学級でも使えそう・・・」

これから伸びていく若い力

本日、授業力向上研修?(2・3年次教員研修)の研究授業が南平小学校で行われました。

第4学年理科「温度を変えて、かさの変化を調べよう(金属)」 ICT活用指導力B-3



実験方法を提示しわかりやすく説明。実験中も注意事項を提示。




実験で使用している道具は身近な素材(かまぼこ板、くぎ、十円玉)で作った自作教材。

協議会では、「重点5項目リフレクションシート」にそって、授業者の授業改善の手立てとその具体案について、授業を振り返りながら
相互評価を行いました。
この手法を用いた授業研究の研修会は今年で4年目になります。
ICTの活用については、提示することにより余計な説明が省けた、児童が実験に取り組む時間をより多く確保できた、と評価されました。
授業者の先生は校内でも積極的にICTを活用した授業を提案されている先生です。
一方、学習課題の明確化、児童同士の学び合い等については課題が残りました。


教師になって2・3年目、仲間同士で自分たちの力を磨き、これからぐんぐんと授業力を身につけて成長していく先生方です。
どの先生も最後まで目を輝かせて研修会に参加されていました。若い力に頼もしさも感じました。



協議会で出された意見もすばやく提示。
協議会をより効率的に運営していくため
のICT活用。
授業の振り返りはデジカメ画像、あるいはビデオを活用し、事実に基づいて・・・




科学的な見方や考え方を養うためには、予想や結果の解釈の場面で討論の場が必要。

先週の7日、文部科学省より、中教審教育課程部会におけるこれまでの審議のまとめが発表されました。
来年3月末までに告示される予定の新学習指導要領の改訂で、教育内容に関する主な改善事項の一つとして
科学技術の土台である「理数教育の充実」があげられています。
「理科が楽しい」と感じる子ども達を育てるには、それを教える先生方も、理科を楽しいと感じていなければ無理な話です。
理科好きの先生を増やしたいと思います。
本日の協議会の最後に、2・3年次の若い先生方へ、ノーベル賞を受賞されたお二人の博士の名言を紹介しました。


★小柴昌俊博士の言葉
  「理科はね、自分でやってみると とてもとても楽しいものですよ。」
★田中耕一博士の言葉
  「どうして?なぜ?と思ったこと しらべてごらん!自分でネ!おもしろいこと見つかるよ!」