2008年3月の記事一覧
単なる発表会ではなく・・・
第6学年国語科「卒業論文」ICT活用指導力C-1・2・3
自分の考えを友達にわかりやすく表現したり伝えたりすることに重点を置き、相互に内容を深めていく学習展開です。
2月1日の研究発表会でこの学習単元の中間部分が公開されましたが、先日、フィナーレである卒業論文発表会が終了しました。
学習の流れは以下の通りです。
(1)各自が卒業論文の構成(項目)を考えました。児童が6年間の思い出を振り返ったり、興味をもったことを追究したりしながら
論文を作成します。
(2)計画にそって、項目ごとにスタディノートでまとめました。
(3)卒業論文の構成の再吟味です。スタディノートのマップ機能で、各項目のノートを整理し、構造化しました。
(4)マップを見合いながら、どのように構成を工夫(修正)したら、考えがより伝わるか、意見を出し合いました。
→先月の研究発表会での公開授業がこの部分でした。
(5)その後、マップを修正し、論文を直しました。試行錯誤を繰り返しました。
(6)完成したマップを見せながら卒業論文の発表会を行いました。
◆この実践では次のような成果が見られました。
◇論文の作成過程で
・従来の紙では伝えにくいことも、画像等により視覚的に伝える工夫をすることができた。
・従来の紙では自分の考えを修正して直すことが困難だったが、何度も修正してよりよいものにできた。
・作成の途中段階で、今まではほとんどなかった意見交換の回数が増え、友達のアドバイスを取り入れることができた。
◇論文の発表段階で
・発表内容の項目をマップ上に整理して示し、見通しをもって発表することができた。(聞き手もわかりやすい)
・データベースの作品は何度もじっくり見てもらうことができる。
(この後の感想交換も容易にでき、さらに内容を深めることも可能)
◆この学習を通して、子ども達の目的意識・相手意識がより高まり、子ども達相互のかかわりあいも深まりました。
最後の発表会では、どの子も堂々と自信にあふれたプレゼンテーションを行うことができました。
国語科の授業において、発表会を行う機会はたくさんあります。
調べてまとめて発表して終わり・・・
友達が何を学んだのかという内容面での感想よりも、声の大きさがどうだったかという技法的な面での感想に終始する・・・
これらは、従来の発表会でよくあった光景です。
1月に出された中教審の答申では、国語科の改善の具体的事項の一つとして、次のことがあげられています。
「日常生活で実際に活用する記録、報告、要約、説明、感想などの言語活動を行う能力を確実に身に付けることができるよう継続的に指導する。
また、課題に応じて基礎的・基本的な知識・技能を活用し、相互に思考を深めたりまとめたりしながら解決していく能力の育成を重視する。」
本実践は、ICTを活用して「相互に思考を深めたりまとめたりしながら解決していく能力の育成」が図られた実践でした。
Google Earthで宇宙の瞬間移動体験
今、国際宇宙ステーション(ISS)では、土井宇宙飛行士による「きぼう」日本実験棟での作業が続いています・・・
日野市の学校でも、授業で地球の外に出る「宇宙の瞬間移動体験」が行われています。
以下、日野第三中学校 中野教諭の、Goole Earthを使った社会科の授業実践です。
第2学年社会科「沖縄の人々と文化」ICT活用指導力B-1・2
「沖縄のイメージを紙に書いてみましょう。」 | まず宇宙から地球に向かいます。宇宙の瞬間移動体験! |
どんどん日本列島に近づいて・・・ | ついに日野第三中学校に到着。 |
「今日は授業で沖縄に連れて行ってあげるよ!では出発!」 | いったん地球の外に出て・・・ |
今度は沖縄に向かいます。 | 沖縄到着! |
沖縄の映像やパンフレットで沖縄の文化等を学び、最後は黒板でまとめます。 |
★授業者の感想
「遠くの地域にまで簡単に移動体験ができ、生徒の意欲を高めるのに効果があります。
コンピュータ上で、鮮明に、 かつ身近に地球(世界)を知ることもできるのは大変便利です。
今までは、資料集などを使っても全員が見ていない場合もありましたが、
このように、プロジェクタで提示することによって生徒全員が顔を上げ、集中して画面を見るようになりました。
生徒も自分自身も楽しんで授業を行っています!」
メディアコーディネータのミーティング
はやいもので今年度もあと2週間・・・。
予約サイトを通して、学期の終わりまでメディアコーディネータの派遣要請が続きます。
毎朝のミーティング以外に、一日のうちで推進室に全員揃う時間があれば、随時勉強会を行い、
それぞれの学校・先生方のニーズに応えられるように、がんばっています。
一雨ごとのあたたかさ
昨夜降った雨はすっかりあがり、今朝からあたたかな一日です。最高気温は19℃とのこと。
★市役所前の桜並木・・・このあたたかさで急に蕾が膨らんできました。
うっすらと天空に上弦の月が見えます。
このサクラの蕾をじっと眺めていると、たまたま歩いていた議員さんが声をかけてくださいました。
「Webにのせるんですか?春めいてきましたね。
家の窓から見える多摩丘陵の木々も、このところなんとなく色が変わってきて、やわらかい色になってきましたよ。」
★中央公園の蕾・・・ウメの次に咲く花は?
シダレウメの花は満開です。そこにお客様が・・・生命の躍動感を感じる季節の到来です。
ミツバチがやってきました。
花の中にもぐりこんで懸命に蜜を集めています。
スモモの蕾です。
アンズの蕾です。
優れた実践を広めること
★日野市は環境にやさしいまち。
日野市環境マネジメントシステム(ISO14001)に取り組んでいます。
学校は、ひのっ子エコアクションに取り組んでいます。
そのひのっ子エコアクションの取組の成果が、先日関係者の間で発表されました。
この内容を、本日午前中に開催された副校長会の冒頭で、もう一度、プレゼンテーンションしていただきました。
★日野第七小学校4年の木村学級では、社会科の学習「健康なくらし ごみのゆくえ」の学習後、発展学習として総合的な学習の時間で、
「エコ大使になろう!」というテーマに取り組みました。
そこで子どもたちは、社会科で調べたことをもとにしてニュース番組やCMなどの制作を行い、下級生や保護者に向けたプレゼンテーションを行ってきました。ICTはごく自然に活用されています。 ICT活用指導力C-1・2・3
先月は、市役所で開かれたごみシンポジウムでもプレゼンテーションを行いました。今後は自治会でも依頼されているそうです。
これらの活動を通して、子どもたちは「エコ」について意識が高まり、日常の生活においてもそれが生かされているということです。
給食は全く食べ残しがなく、クラスで使う紙は、裏紙の使用が徹底されており、先生より、むしろ子どもたちの方がエコについて厳しくなったということです。
学習を生活に生かす力がついたということは素晴らしいことだと思います。
また、いろいろな方にエコの大切さを伝えるという学習活動を通して、子どもたち自身のプレゼン能力が高まったことも大きな成果だと感じました。
本日は、実践者である先生に、優れた取組を約10分間で語っていただきました。
子どもたちが活動している場面の映像や、子どもたちの成果を見せながらの発表でした。
発表してくださった先生のプレゼン能力の高さには関心させられました。
★市内には、多くの、子どもたちの優れた学習成果、そして教師の優れた実践があります。
これらを紹介する機会をどんどん設けていきたいと実感しました。
がんばっている子どもたち、そして先生たちを応援したいと思います。