過去の推進室情報 2007年

2007年11月の記事一覧

潤徳小学校学校課訪問


上の画像は、今朝、市役所から見えた富士山と、中央公園の紅葉です。


本日、潤徳小学校学校課訪問を行いました。
本校は、特別支援教育の研究課題校です。
ICT活用推進校、校務支援システム推進校でもあります。
本校の研究の特色は、特別な配慮を必要とする児童に対する指導や支援だけではなく、障害にかかわらず、どの子にもわかりやすい指導や支援ができるように、「教師の授業力の向上」を目標としていることです。
日々の一斉指導の中で、どの子にもわかる授業づくりを目指しています。



校務支援システムはフル稼働で、
校務の情報化、効率化をはかっています。
週案簿の評価欄はぎっしり入力
されています。
「特別支援教育の授業の枠組み」。校内研修会で先生方が出されたアイディアが職員室に貼られています。




空間等の整備(教室前面は刺激量を
調節し、時間を見通せる時計を設置)。
時間等の整備(一週間のスケジュールを提示して見通せるように・・・)。




教室環境の整備(清掃道具入れも、道具のならべ方を画像で提示)。

◆本校のICT活用は日常化しています。 


第5学年社会科「わたしたちの生活と
工業生産」
ICT活用指導力Bー4
白地図作業帳を大きく提示して、
自分たちの書き込んだ内容を確認しています。
第4学年社会科「玉川兄弟と玉川上水」
ICT活用指導力Bー2
教科書の絵を拡大し、児童の考えを深めます。




第4学年学級活動「食について考えよう」
ICT活用指導力Bー2・3
関係するWebサイトをどんどん提示して
考えを深めます。
第5学年音楽「音楽の変化を楽しもう」
ICT活用指導力Bー1
今月の歌の歌詞が、プロジェクターで黒板の上に大きく映し出されています。




第2学年生活科「おうちの人に学習発表会の招待状をプレゼントしよう。」
ICT活用指導力Cー3
お絵かきソフトで、おうちの人へ招待状を作っています。


◆研究テーマ「わかったできたを引き出す授業の基礎基本ー特別支援教育の視点を生かして」
 5時間目は
研究授業でした。
 第3学年算数「かけ算のしかたを考えよう」 ICT活用指導力Bー2・3


授業の最初の「つかみ」は百玉そろばんを使って九九の復習。教科書を拡大し、スモールステップで説明。




必要な部分をさらに拡大し、一目でわかる
工夫を。
「次の作業は・・・」見通しをもった授業展開。空白を作らない・・・

◆研究授業は、ICTが大変効果的に活用されていました。テンポよく、余計な刺激や無駄がない焦点化された授業でした。
 本時のねらいである「繰り上がりのない2位数×1位数」の筆算の仕方は全員が理解し、用意した練習問題もできました。
 児童の「わかった、できた」という達成感を引き出すというテーマにそったものでした。 

◆研究協議会では、教師の授業力の向上に向けて、質の高い協議が行われました。
 本当にテンポのよさだけでいいのか・・・空白を作らないことは大事だが、時には考える時間の空白を作り、もっと考えを深めたり、
 子どもたちが討議しながら学び合ったりする場面も必要なのではないか・・・といった意見も出されました。
 また、一人一人のつまずきを克服させるには、一斉指導では限界があり、ICTを活用した個別指導により実現することが可能です。
 (現在ひのっ子教育21開発委員会で挑戦中)


特別支援教育を実施していく力は、ICT活用指導力と同じように、教師の指導力の一つです。


優れた実践が続々誕生!

ICTを活用したすばらしい実践が次々と生まれています!

各学校に、「研究授業等でICTを活用する時は是非、声をかけてください。」とお願いしています。
最近はたくさん学校から声をかけていただいています。可能な限り、メディアコーディネータに取材に行ってもらっています。
行けないことも多いのですが、なるべく多くの実践を紹介していきたいと考えています。



◆11月7日(水)潤徳小学校 (小教研社会科部会研究授業) 
第4学年社会科「郷土の発展につくすー玉川兄弟と玉川上水」
ICT活用指導力B-2・4
地図、画像、資料、インタビュービデオ等、念入りに教材研究して自ら作成した資料を提示しています。教科書や資料集とは違って、とてもインパクトのある提示です。
児童は提示された資料から自分の考えをまとめることができました。


◆11月8日(木)日野第三小学校 
第4学年国語「一つの花」
ICT活用指導力C-4
スタディノートを使って、音読練習をデジタルポートフォリオとして記録しています。
自己評価、友達との相互評価により上達を目指しています。


◆11月8日(木)七生中学校
第2学年体育「跳び箱運動」
ICT活用指導力B-2・4 C-1・4
最初にWebサイトを活用して見本動画を見せています。次にスポーツミラー(画像遅延装置)により、生徒一人一人が自分の動きを確認しながら練習します。自然に画面の前に集まり、自分や友だちのフォームを見直したり、お手本を見直したりしながら、何度も挑戦しています。できなかった技ができるようになった生徒もいます。なかなかうまくいかない生徒には、先生が録画を見せながらフォームを分析して教えています。最後に、うまくできた生徒の跳び方(録画)を全員に紹介しています。
多くの中学校で、このようにICTを使った体育の授業が行われるようになり、先生方はその効果を実感されています。


◆11月9日(金)平山中学校 (教師道場の授業研究)
第2学年英語「「Lesson 5 Speech―‘My Dream’」
ICT活用指導力B-2・3
将来つきたい仕事についてのスピーチ原稿を作る学習です。
デジタル教科書を活用して、音声とビジュアルを伴った導入を行いました。例文や解答を提示して分かりやすく説明しています。


◆11月9日(金)日野第三中学校、夢が丘小学校(小・中連携)
中学校の数学の先生による小学校への出前授業です。
ICT活用指導力B-1
笑顔とICTがポイントの授業です。
6年生の児童は、興味をもって集中して聞いています。
「数学っておもしろい・・・」



日野市産業まつり

昨日から2日間にわたって市役所の前の中央公園で行われた第41回日野市産業まつりが、先ほど終了しました。
毎年、地元でとれた新鮮な農産物の即売、商工業製品の展示・販売、多彩な模擬店など、楽しい催しが行われています。
担当課の話によると、昨日は冷たい雨が降っていたにもかかわらず約6.000人が参加してくださったそうです。
今日は、約25.000人が参加してくださり、大賑わいだったようです。


今年は平成20年度に開園50周年を
迎える市内の都立多摩動物公園も
プレイベントとして参加。
やっぱり、子ども達の人気は、ポニーや子牛とのふれあい体験コーナーです。

メディアコーディネータの一日(推進室にもどってから)

中学校のICT導入活用期間(3週間)に、メディアコーディネータを派遣しています。

すでに4校(平山中学校、日野第四中学校、日野第三中学校、日野第二中学校)の派遣が終了しました。
うれしいことに、「もう一週間延長派遣していただけませんか」とお願いされたり(この希望にはお応えできないのですが)、
派遣が終わった翌週に、すぐに派遣予約(3週間派遣とは別に随時受け付けている派遣)をいただいたりしています。
各学校での派遣開始日には、職員朝会や全校朝会(生徒朝会)で挨拶の機会をいただき、メディアコーディネータは、緊張と使命感をもって朝から夕方まで学校に入り込んでいます。
職員室にも席をいただいて、すべての先生方から気軽に声をかけていただけるようにがんばっています。

来週は、七生中学校が最終の週になります。
日野第一中学校は、第二週目になります。
さらに新しく大坂上中学校の派遣も始まります。
最後の派遣順番になった三沢中学校は、派遣期間に合わせた校内研修会の計画を着々と立てておられます。

★派遣先の学校から戻ってきて・・・



その日の支援内容をすぐ記録。教材研究。教科書やWebサイトを見て。




「今日の授業、この活用はおすすめ!」

夜、推進室に戻ってきたメディアコーディネータは、仲間同士で(時には室長も交えて)その日の情報を共有しています。
戻ってくる時間はまちまちですので、4人揃う時もあれば、2人か3人で行っている時もあります。
「今日はこんなすばらしい授業が行われた」という情報を共有したり、なかなかICTを活用した授業が進まない悩みには、お互いにその策を考え合ったりしています。

こんな会話が聞こえてきました。
「担当の先生と一緒にテープで色分けして、ICT機器を使いやすくしてみた。」
「何の支援もなくてぽっかり空いてしまった時間でも、推進室に戻るのではなくて職員室にいることが大事。ちょっと聞いてみようかな、
手伝ってもらいたいなと思ったときに気軽に声をかけてもらえる。」
「派遣開始日から綿密に計画を立ててくださっていたので、空いている時間がないほどたくさんの授業を支援することができた。
事前に打ち合わせをもっとしておいた方がいいのでは。」
「職員室に戻られた時に興味をもっていただけるように、スポーツミラーを職員室にセットしておいて、随時見ていただいた。
体育以外の教科でも使っていただけそう。」

日野市は大丈夫なのでしょうか

(都内の教員のセキュリティ事故のニュースを見て)


本日夜、市P協と教育委員会事務局との懇談会が行われました。
本日は中学校です。(小学校は、今週の5日に実施されました)
最初に事務局から、6つのテーマにそって説明を行いました。
「子どもたちの学力について」、「不登校、いじめについて」、「部活動について」、「教職員について(年齢構成、主幹制度について等)」、
「ICT活用教育について」です。
推進室からは、「ICT環境が整った中学校では、現在、3週間のICT導入活用期間を設け、メディアコーディネータを派遣して、全ての先生がICTを活用した授業ができるようになることを目指している」ということをお伝えしました。
派遣した中学校では、ICTを活用した授業が次々と実践されています。成果が着々と表れているところです。

 

市P協の方からは多くの質問や意見が出されました。
ICT活用教育についても、以下のような質問(心配の声)をいただきました。
「最近、都内で、複数の子どもの成績等の個人情報が入ったUSBを学校外で紛失してしまったというセキュリティ事故が頻繁に発生しています。日野市は大丈夫なのでしょうか。」といった心配の声です。
日野市の学校のセキュリティ対策について、以下のことを具体的に説明しました。
セキュリティポリシーがあり、情報資産の管理策(情報資産の分類とその取扱)や暗号化USBの運用方法等が示されていること、校務支援システムの運用についてもセキュリティを重視していること(コンピュータを起動する際や校務支援システムを稼動する際に、ICTセキュリティカードをかざしたりパスワード入力したりすること)、外部監査(現場指導)を行っていること・・・です。
個人情報の保護については、昨年度全教員がe-Learning研修を受けました。

先生方の仕事は、個人情報を扱わざるを得ない仕事です。
日野市のシステムは、先生方にとって安全・安心なシステムです。
説明を聞いてくださった市P協の皆さんは、安心していらっしゃいました。
しかし、「一人が破れば全滅」です。
今後も、日野市の先生方全員がセキュリティ意識をもち、セキュリティポリシーを守っていただけるよう、
働きかけていきたいと思います。


↑先生方が持っているICTセキュリティカードの裏面