過去の推進室情報 2007年

2007年11月の記事一覧

着々と計画的に・・・

福生市の教育委員会と情報システム課の方3名が視察にお見えになりました。
今後、福生市のICT活用教育を推進するにあたり、どのように進めていったらよいのかを教えて欲しいとのことでした。
本市の情報システム課の職員も同席して、日野市のICT環境、取組を説明させていただきました。
大変熱心にお聞きになっていました。
ICT活用教育の推進には、行政の他部局が連携していくこと、特に教育委員会と情報システム課との連携は欠かせません。
そういう意味で、福生市は日野市と同じようにいい行政条件にあると感じました。

視察を通して次のような感想をいただきました。
「平成17年度に立てられた構想に基づいて今があるということは、準備段階から着々と計画的に進めてこられたわけですね。
日野市を見習いたいと思います。」
「行政間の連携が大事であることを痛感しました。また、それぞれの立場の人ががんばっていて、結局は『人』なのだと思いました。」
「いろいろな戦略を立てられてきたことに驚きました。日野市のように学校CIOになってくださる専門家を探したいと思います。」

教育の情報化に向けて、東京都の区部、多摩地区で、いくつかの自治体が動き始めてきました。
喜ばしいことだと思います。

山を乗り超え、軌道に乗れば効率的


本日夜6時より、第2回「日野市学校教育基本構想検討委員会」が開かれました。
事務局が示した『日野市の学校教育の基本施策と現状・課題』について活発な意見が出されました。
市民代表の委員の方から、「学校公開の期間を広く知らせてほしい。もっと学校の様子を知りたい。情報を積極的に公開してほしい。」
といった意見も出されました。
これについては、各学校がWebサイトで積極的に発信していることを紹介しました。
また、忙しい先生の対策として、校務の効率化について話題になりました。
これについては、市内の先生方が校務支援システムを活用していることを紹介しました。
現在は、システムの機能を覚えたり、今まで自分が独自に使っていたシステムから新しいシステムに切り変えなければならなかったり、大変な面もあります。しかし、この山を乗り超え、軌道に乗れば確実に効率的になります。

「それぞれの学校で超えなければならない山があります」

台東区教育委員会の方が視察にお見えになりました。
都内の先進地区である日野市の校務の情報化について、特に校務支援システムの運用について教えて欲しいということでした。
推進室で日野市の状況を説明させていただいた後、実際に市内の小学校と中学校に案内しました。
学校で、実際に校務支援システムが稼働している場面を見ていただきました。

◆日野第七小学校で・・・


説明してくださったのは
大野副校長先生です。
グループウエアの活用やセキュリティ対策について説明していただきました。
「小中連携校の掲示板を活用して、4校で今月30日の研究発表会に向けて指導案検討を行っています。」




時数・週案機能の週案画面。

何が効率化されたのですか?」という質問に、次のように答えておられました。
「教務関係の校務が非常に効率化しました。(授業)時数はより正確に簡単に出すことができます。
一度作るといろいろなことに反映されて便利です。初めの設定は大変な部分もありますが、一度やっておくと後が楽になります。時間が短縮されます。」

◆日野第四中学校で・・・


説明してくださったのは教務主幹の古田先生。秋山校長先生も同席されました。成績管理機能を中心に説明していただきました。
「データを一元管理できます。通知表の印刷は一クラス5分でできてしまいます。」




時数・週案機能の週案画面。

「何が変わったのですか?新しいシステムの導入はすんなりいったのですか?」という質問に、次のように答えておられました。
「情報を全員で共有できるようになりました。今までは、成績処理の仕方が個人、各教科によってバラバラでした。
すべてがシステム上でオープンになるので、自然に統一されていきます。」
「新しいシステムを取り入れるにあたって、それぞれの学校で超えなければならない山があります。
本校では、まずは、システムを覗いてみて、触ってみて・・・というように進めました。
職員室の真ん中にプロジェクターを置いて、画面を映し出して常時見てもらえるように工夫もしました。
隣の席の先生同士が聞き合いながら、自然に学び合っている雰囲気が生まれてきました。」

 

◆校務支援システムの導入にあたっては、各学校で管理職や主幹の先生がリーダーシップを発揮し、いろいろな工夫をされてきました。
中学校では、教務主任の先生同士の連携が大きな力となりました(特に通知表作成時)。

今回、2校とも大変快く視察の依頼を受けてくださいました。
日野市では、先生方一人一人にコンピュータが配備され、校務支援システムが導入されたのが昨年の11月です。
校務の情報化が始まってからようやく1年たったことになります。
日野市への視察依頼は校務支援システムの導入時からありますが、
今回は、市内の学校の、「実践に裏付けられた自信」「超えなければならない山を超えたことによるゆるぎない安定感」を感じました。

1年前、校務の情報化の先進地区である上越市教育委員会を訪問したことがあります。
市教委の方は、大変気持ちよく視察を受け入れてくださり、日野市のためにたくさんのアドバイスをいただきました。
また、訪問させていただいた小・中学校も、親切・丁寧に取組を見せてくださいました。
この時、上越市が何年も積み重ねてきたことへの自信を感じました。
今度は日野市がその立場になったことを感じています。


視察に来られた自治体の校務の情報化を応援したいと思います。

日野第二中学校教育委員会訪問

本日、日野第二中学校教育委員会訪問を行いました。
本校は、市の研究奨励校で、食育について研究しています。
研究のテーマは「総合的な学習の時間を生かした3年間の食育カリキュラムの研究」です。
食に関する知識を習得し、食の大切さを理解して、生涯にわたって健康的な生活を送る実践力を育てることを目指しています。

 

全学年すべての教科の授業を見せていただきました。
ちょうどICT導入活用期間であり、メディアコーディネータも授業支援で活躍していました。


第2学年体育「とび箱運動・マット運動」
ICT活用指導力C-1
自分の技を振り返ることのできるスポーツミラーが大活躍。
授業以外でも、バスケット部やバレー部で活用されているとのことでした。

  
第1学年英語(少人数指導)
ICT活用指導力 B-2・3
デジタル教科書の提示、音読(会話)機能、フラッシュカードを活用しています。



第1学年社会「都道府県を調べよう」
ICT活用指導力C-1
地図帳や統計資料で調べた後は、インターネットによる情報収集です。
授業支援用PCを並べて、無線LANの
威力発揮。
第2学年音楽「鑑賞・交響曲第5番ハ短調1楽章」
ICT活用指導力B-1
レーザーデスクの教材で、メモを取りながら鑑賞です。




第2学年理科「生命を維持する働き」
ICT活用指導力B-3
食物はどのようなしくみで消化・吸収
されるのかをWeb上のコンテンツを
提示して説明しています。
第3学年美術「日本らしい美 切り絵」
ICT活用指導力A-4
黒板には、デジタルカメラで撮影された先輩たちの作品が貼られています。生徒達は、かすかに流れるBGMの中で、ゆったりと、しかも集中して作品作りに取り組んでいました。

  
第3学年技術・家庭科「構想したものを図で表そう」
ICT活用指導力C-4・B-3
CAD(コンピュータによる設計支援ソフト)を使って、木材加工で制作する作品の 構想を図に表していました。説明は、e-黒板を活用しています。

情報安全教育講演会のお知らせ

今月29日(木)午後6時半より、市民会館大ホールにて
情報安全教育講演会を実施します。
講師は、独立行政法人メディア教育開発センターの堀田龍也先生。
演題は、学校と家庭で取り組む「メディアとのつきあい方学習」。
推進室のメディアコーディネータが作成したポスターをダウンロードできるようにいたしました。
多くの保護者の方々・学校関係者の方々に集まっていただきたいと考えています。