2012年7月の記事一覧
特別支援教育の充実
ICT活用教育の充実は本市教育委員会の主要施策ですが、そのほかの三つのうちの一つが特別支援教育の充実です。
本市では、通常の学級で特別支援教育を進めるに当たり、「ひのスタンダード」という取組を進めています。特別な支援を必要とする子どもに配慮することは、学級全体に学びやすい環境をつくり出すことにつながると考え、様々な取組を「ひのスタンダード」としてまとめ、各学校で実践しています。
写真は、長い時間集中することが難しい子どもへの配慮として、50分の授業の流れを始めに示したものです。この表示によって授業の進度を確認でき、集中しやすくなります。これは、どの子どもにとっても授業の見通しをもてることにつながり、学習を進めやすくします。
ICTの活用も子どもの集中力を高める助けになります。教科書の中の見せたい部分だけを拡大して大型モニターに映せば、教科書の他の部分に気をとられることなく、どの子どもも課題に集中できます。これは一例ですが、今後も特別支援教育の充実のためにも、ICTの効果的な活用を支援してまいります。
デジタル教科書を活用した授業を参観して
1学期の学校訪問もあとわずかとなりました。
今日は、中学校を訪問しました。好天の下、水泳の授業が行われていました。参観したときは、準備運動が行われているところでした。子どもたちは、リーダーの掛け声で腹筋と背筋の運動に取り組んでいました。これは、「スポーツ教育推進校」として、体育の時間に行っている体力向上の取組とのことでした。子どもたちは真剣に取り組んでいました。
ICTを活用した授業として、英語のデジタル教科書を活用している場面について報告します。教科書の本文を、デジタル教科書の基本的な機能である音声で区切って聞かせ、先生が子どもたちに発問していました。教科書全体を、あるいは特定の部分を拡大して画面に映し出したり、音声を活用したりする基本的な機能の活用だけでも、子どもの集中力を高める効果が十分あることがよく分かりました。
ICTを活用した授業の充実
今日は、小学校(6年生)で日光移動教室のまとめとして、来年移動教室に出かける5年生に伝えるために、見てきたことや体験してきたことをパソコンを使って表現する学習を参観してきました。
5時間目は、文章と写真を組み合わせて作品を作っている場面でした。児童からの質問が多く担任一人では支援しきれない場面で、支援員が児童の質問に答え作業をサポートしていました。また担任にも、ソフトの操作方法についても助言をしていました。
6時間目は、別の学級の授業を参観しました。できあがった作品を使って児童が学級内で発表し、発表を聞いた児童が友達の作品に必要な情報を付け加えるという学習内容でした。作品に写真が加わることで、発表内容の臨場感が増していました。さらに、自分のパソコンから友達の作品に助言を送ることで、情報機器を活用したコミュニケーションが行われていました。
本市では、機器やソフト、支援員を効果的に活用し、分かる授業、魅力ある授業を目指しています。
今後も見据えて
電子書籍を読むことができる端末も増えてきているようです。それだけ需要がある、あるいは見込まれるということなのでしょう。一方、書籍は紙であることに意義があるという内容の文章を、先日新聞で目にすることがありました。デジタル教科書も教師が指導に活用するものだけでなく、子供用も出てきています。紙の本や教科書は、この先どうなっていくのでしょう。
デジタル機器やソフトは子どもの学びを進化させています。当室では、学校で、現在導入されているものを一層効果的に活用できるように支援していくとともに、今後の教育の情報化についてもしっかり見据えてまいります。
新着情報
本日も新着情報がたくさん発信されています。幼稚園、小学校、中学校の「見える化」(学校や園の活動の様子を見て、理解を深めていただく)の確かな一助になっていると思います。
今週は、「あいさつ運動」として市の職員も朝、学校の校門で子どもたちを出迎えました。気持ちのよいあいさつが返ってきました。このことは、平山中学校が伝えています。
昨日は、東京都の学力向上を図るための調査が行われました。夢が丘小学校が取り上げています。そのほかにも、たくさんの授業の様子が写真と文章で伝えられました。その中でICT機器が使用されているものもたくさんありました。東光寺小学校の報告にもありましたが、蒸し暑い教室の中で子どもたちは頑張っています。
ひのっ子(日野市の子どもたち)のために頑張る先生方、今週もお疲れさまでした。