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【子供たちがつくる学校プロジェクト】校長、緊急逮捕!またもや、ドッキリ集会!!
本校は、給食後に清掃→昼休み→5時間目という流れで進んでいきます。
今日も、普段どおり、清掃が終わろうとしていましたが・・・
その清掃の時間に、こっそりと放送委員会の子供たちが多目的室に集まっています。
そして、反対側には集会委員会の子供たちが・・・。
実は、今日は極秘裏に計画された、放送委員会×集会委員会による、今年度3回目の「ドッキリ集会」の決行日なのです。
(過去のドッキリ集会の様子は、こちらから ドッキリ集会① ドッキリ集会②)
突然、集会委員会の児童からの放送が入ります。
集会委員A「今日のドッキリ集会は『学校かくれんぼ』です。」
清掃が終わり、昼休みになるのを教室で待っていた子供たちは、まさにドッキリですが、大好きなかくれんぼと知って、歓声が上がります。
すると、おもむろに各担任が黒板に「手配書」を貼り出します。
実は、今回は、この手配書にある「お尋ね者」を探すことがミッションなのです。
さらに、見付けた人数に応じて「潤杯ポイント」が入ります。
各教室が騒然となります。
この「お尋ね者」が何と本校の教員に瓜二つ!
校長(さいとう いくお)に似た「お尋ね者」もおり、名前は「イク王」になっています。
懸賞金は、何と「₿7,000,000,000,000,000」!
国家予算を大きく超える懸賞金・・・
どれだけ凶悪かつ危険人物なのか・・・
おまけに単位はビットコインだし・・・(苦笑)
他の「お尋ね者」たちも、本校の教員をもじったような、怪しい名前がついています。
多額の懸賞金がかけられるほど悪いことはしていないつもりですが、身の危険を感じ、暗幕をかぶって、2階の廊下の前に隠れます(「潤杯ポイント」のたまっていない学級の前)。
しかし、開始の合図とともに、一瞬で子供たちが殺到し、暗幕をはがされ、確保される羽目に。
数十人の子供たちに連行され、チェック役の集会委員に引き渡されます。
すると、放送で「たった今、『イク王』が捕まりました!」との放送が流れます。
今回、「お尋ね者」が潜んでいるのは学校内全域です。
そのため、校庭、校舎内、血まなこになって子供たちは捜しています。
体育館に行くと、跳び箱の中に隠れていた「お尋ね者」が確保されていました。
それにしても、「お尋ね者」が捕まるたびに、すぐに放送が入るので不思議に思い、放送室に行ってみると、放送委員たちが、端末を確認しながらマイクに向かっていました。
実は、「お尋ね者」が集会委員に引き渡されると、すぐに集会委員が入力するのです。
その結果を見て、すぐに放送を入れるわけです。
まさに、リアルタイムかくれんぼ。
非常に高度なことが裏側では行われているわけです。
こうした最先端の「防衛システム」により、全ての「お尋ね者」が確保され、潤徳小の安全が守られました。
「お尋ね者」が確保されても、子供たちは手配書を見て、盛り上がっていました。
この「ドッキリ集会」は、集会委員会と放送委員会がコラボして企画されたものです。
各委員会の委員長が構成員となっている、新設の「中央委員会」での議論を経て実現しています。
たぶん、年度末の押し詰まっている時期にもかかわらず、「潤杯」や「潤フェス2」などパーティーモードになっているのは、日本全国で本校だけなのでは?
「子供たちがつくる学校プロジェクト」の大きな成果と言えそうです。
それにしても、集会終了後の子供たちの反応が違います。
1年生A「あ、『イク王』見付けた!」
3年生A「『イク王』、さようなら!」
困ったものです…(苦笑)【校長】
(2016年4月から2018年3月まで)